スーパーで買い物をしていたら、惣菜コーナーに試食用のアジフライが置かれていた。何か揚げ物を食べたいと思った私は、それを試食してみた。悪くなかったので実際の商品をカゴに入れようと思ったら、アジフライは売り切れだった。
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まぁこういうどうでもいい話は置いといて、バイトの選考で落ちたので、その件について書く。
アルバイト希望を出したのは、烏丸学び舎という個別指導塾である。募集は大学生協の掲示で見つけた。その試験を受けに行った話は、「その名は数学的帰納法」という記事でも書いたが、先日その選考結果が郵送されてきた。まぁ選考結果と言っても、面接に進む場合は電話で連絡が来るということだったので、郵便物だけ来た時点で落ちたこと決定なのだが。
とりあえず、試験で出された問題を書く。メモをとったわけでは無いので私の記憶が正しければであるが‥…。
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問1
x2 + px + 1 = 0 … [1]
x2 + px + p = 0 … [2]
(1) [1]が実数解を持つ範囲を答えよ
(2) [2]が実数解を持つ範囲を答えよ
(3) [1]と[2]が両方とも実数解を持つ範囲を答えよ
(4) [1]と[2]のうち少なくとも一方が実数解を持つ範囲を答えよ
問2
全ての自然数nについて33n – 2nが25の倍数であることを証明せよ
< << 英語の方は全然覚えていないので数学だけ。まぁチラッと問題文読んだだけで分かるだろうが、基本的な問題である。これが解けない大学受験生は、国公立大など文系でも無理だろう。だから、この程度の問題でアルバイトの選考をするというのがそもそも変で、「基本的に先着順で採用するけど、一応、一応だよ? さすがにこの問題解けないと業務に差し障りあるからねぇ」という感じで出すはずの問題である。 だが私は落ちてしまった。しかもあれだ、私は選考の過程に試験があると聞かされたとき、希望者が何人いるのか尋ねたんだよ。だってさ、例えば20人いますって言われて、採用枠5人じゃ普通受からないじゃん?受験したての学部1,2回生には敵わないもん。そしたらさ、今のところ5人ですって言われたんだよ。それ、試験受ける3日前くらいの話ね。で、募集枠は5人って書かれてたの。だから、まぁよほどダメダメじゃなきゃ受かる可能性は十分あるとふんだわけ。ところがどっこい。私が落ちただけじゃなく、その烏丸学び舎ってとこ、もう一度アルバイト募集の掲示出してんの。それも採用人数は前回と同じ5人。あれだ、大学生協のアルバイト募集掲示板に企業が掲示を出す場合、書類作成の手間賃を大学生協に払ってるんだわ。そしてその募集が掲示される期間には限りがあるわけ。つまり、烏丸学び舎は、前回の募集掲示を見て希望を出したn人(n>=5)をほぼ全員落とし、もう一度金を払って掲示を延長したのだろうと予想されるってわけ。もちろん、何人か採用したけど、思ったほどシフトに入れる人じゃなかった、という可能性もあるし、私が尋ねた後に自分から辞退した人もいるかも知れない(ただ、私は実際に試験を受けたとき、自分以外に2人、採用試験を受けにきた人を見ているので、n>=3は確実である。試験は希望者の都合に合わせて何回かに分け行われたらしい)。
ちなみに、出された数学の問題は2問とも解けたと思う(これで間違えてたらかなり恥ずかしいが)。たとえ私がどうしようもないくらいの馬鹿野郎で、2問とも間違えていたとしても、他の希望者が間違えるとは思えない。あと、採用試験にはスーツ着用で来るよう指示されていたのであるが、私の服装は完璧だったと思う。1人、スーツにスニーカーで来てた人がいたが、私はちゃんと革靴である。頭髪も整っていたし、採用試験を管理していた事務の方(?)とのコミュニケーションにも特に問題は無かったはずだ。履歴書にはこれまでやってきたアルバイトのリストを書いていたが、その中には長期続いたものがあったし(これまでのバイトを止めた理由は、どれも向こう側の都合、仕事が無くなったとか業務形態の変更などである)、翻訳の補助や家庭教師といった、塾講師に関係あるものも含まれていた。現在大学院生で、受験してから少し日が経っていることを別にすれば(ちなみに、試験を受ける前に履歴書を送っているのでそれは直接的な落選の原因で無いと考えられる)、私は結構優良な働き手だと思う。問題があるとすれば、別の記事で書いたように、試験とともに配られたアンケート用紙に書いた内容くらいなものだが、それも「未成年の女の子とお話ししたいんだじょ。げへへへへ」みたいなことを書いたわけではない。
要するに、なぜ落ちたか分からないのだ。
さて、少し話は逸れるが、人間がもっとも恐ろしいと感じるものは何だろうか?災害などの自然現象だろうか?あるいは暴力的な人間や野獣だろうか?答えは、”分からないこと”である。地震、雷、火事は確かに怖いが、人間は科学の発展とともにその現象を理解しようと努め、実際に知見を深めている。親父はもう少し複雑で、たまに理不尽な怒り方をするので理解が難しいが、それもで言ってしまえばただの人間である。目からビームを出したり、瞬間移動して突然目の前に現れたりはしない。少し観察をすれば、機嫌の取り方や怒らせる方法も会得できる。が、想像してみて欲しい。もし暗闇の中で、完全に視覚に頼れない状況で、自分の周囲で”なにか”が動く気配を感じたら、そしてそれがピタッ、ピタッと不自然なリズムで音を立てていたとしたら。怖い、それは怖い。たとえその正体が、フライにしたら美味しそうな活きのいいアジが床で跳ねているだけ、だったとしても。
そのような何か”分からない”ものに直面した場合、ある程度成熟した人間は、その恐怖から逃れるための有用な解決方法を知っている。それは、”適当な解を付与する”である。多分こうじゃないか、と考えて納得するのだ。それは多くの場合、真の解ではないが、一時的に納得するのには十分である。というわけで、私もその今回の件について、自分が納得しやすい解を考えてみた。
問 あなたはなぜ塾講師のアルバイトで採用されませんでしたか?
答 私が爽やかでユーモアのあるイケメンなので、受験期の純真なJCやJKのハートを奪ってしまいそうだから
……他の希望者はそれぞれ別の理由で落ちたのだろう。
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