最近買ったもの

1年近く続いた大きな仕事が一段落つき、その間はあまり遊ばず金が溜まっていたので、欲しかったものを次々と購入している。

・Victorinox Fieldforce Chrono
実用性はある程度無視して、見た目がカッコいいという理由で購入した腕時計。私はこれまで、”CASIO G-SHOCK GW-M5610-1JF”を主に使用しており、このG-SHOCKは電波ソーラーで実用性抜群なのだが、野外活動で汚れることがあり、ビジネススーツを着るとき用に、別の腕時計が欲しいと思っていた。Victorinoxは昔から私が好きなブランドで、マルチツールは6つほど持っている。予めインターネットで調べて買おうと思っていたのは、よりシンプルなデザインの”Fieldforce”だったのだが、店舗で実際に見てみたところ、のっぺりとした印象が気に入らなかったので、”Fieldforce Chrono”の方にした。私は金属ベルトが好きではないので、革ベルトを標準装備した時計のみを検討対象としたが、これが他のブランドを含めても非常に少ない。あと、店舗で他の時計も幾つか手にとって装着させてもらったが、とにかく分厚くて重たすぎる時計が多い。樹脂バンドで標準サイズのG-SHOCKに慣れすぎているせいだと思うが、私には耐えられないくらい嵩張って重い時計がこの世には多い、ということが分かった。今回買った”Fieldforce Chrono”も、WEBサイトで画像を見た印象よりは大きく感じて迷ったが、他の候補に比べれば許容範囲であったし、実際使ってみたらすぐ慣れた。防水機能こそ付いているものの、電波時計でもなく、ソーラー充電もできず、バックライトも無いという、実用性から見ればG-SHOCKの足元にも及ばない腕時計だが、なんかカッコいいと思えるので満足である。

・WH-1000XM5
ノイズキャンセリング機能が付いたワイヤレスヘッドホンである。LDACコーデックで”ハイレゾワイヤレス”対応という触れ込みであるが、実際に使ってみたところ、ワイヤレスでハイレゾというのは幻想だと感じた。元々持っていた”NW-A17″というLDAC対応のWALKMANとBluetoothで繋いでハイレゾ音源を再生してみたが、LDACの”音質優先”設定だと音が途切れやすい。家の中で使っていてもたまに途切れるし、街中で移動していると頻繁に途切れる。”NW-A17″はBluetoothのバージョンが2.1+EDRなので、より新しいバージョンに対応した再生機器ならワイヤレスでも途切れにくい可能性はあるが、それを試すために最新のWALKMANを買うよりは、音楽を聴く時はワイヤードで使うようにすれば、途切れることもなく高音質で楽しめる。ノイズキャンセルは優秀で、自動車の通行音や換気扇等のファンが回る音をしっかり低減してくれるので、通りに近いボロ屋に住んでいる私にはありがたい。音楽再生はワイヤードで使うつもりで、再生機器を選ばずノイズキャンセリングしてくれるという機能を目当てに購入するのがいいだろう。静かな環境であれば、愛用のMDR-1Rの方がいい音に感じるが、騒音のある環境ではノイズキャンセリングの価値は高い。一方で、高音質を求めなければ、ワイヤレスでの使用感は悪くない。録音したラジオを聴く際は、iPod touchとBluetooth接続して (AACコーデック)使用しているが、自室で電子レンジを稼働させることさえしなければ、途切れることは滅多にない。他に使用していて気になるのは、タッチセンサーコントロールが、濡れた布でも反応してしまうこと。私は室内に洗濯物を干しており、湿気を含んだ洗濯物がセンサーに触れると反応して、予期せぬ動作をしてしまうことが多々あるのだ。タッチセンサーコントロールで一時停止や音量の調整ができるのは便利なので、コントロール機能自体は有効にしておきたいのだが、これは結構困る。

学会発表動画をフリーソフトウェアで作る

久々に学会発表をすることになって、発表形式は口頭発表で申し込んであった。私はてっきり、ビデオ会議システムを用いて当日発表するものだと思っていたのだが、事前にスライドに音声を付けた発表動画をアップロードしなければならないということを知り、慌てて発表動画の作成方法について検討する必要が生じた。

ほとんどの人は、Microsoft Office PowerPointの機能を使って動画化しているものと思われるが、私は研究活動のほぼ全てを、Linux上でフリーソフトウェアを使用して行うことにしている。論文執筆は、LibreOfficeのWriterを使用し、統計解析にはRを、図の作成にはRに加えてInkscapeやGIMP、Blender等を用いてきた。ゼミや学会発表のスライド作成は、LibreOfficeのImpressで行い、PDFに出力してそれを発表時に使用してきた。しかし、動画を作成するのは今回が初めてである。Impressには、単体でスライドにナレーションを付けて動画化する機能が備わっていないようだったので、他のソフトウェアと組み合わせて動画をこしらえることにした。

軽く調べて作戦を考えたのち、動画作成は以下のような流れで行った。

1. これまで通り、発表スライドはImpressで作成し、PDF形式で出力。
2. pdftoppmを使用して、PDFの各ページをPNG画像に変換。
3. スライド資料を画面上で見ながら、Audacityで発表音声を録音。
4. そのままAudacity上で音声を編集。ちょうどいい長さになるよう間を詰めたり足したりし、さらにノイズの除去を実施後、WAV形式で書き出し。
5. Pitiviで音声ファイルを開き、それを再生しながら、適当なタイミングで切り替わるよう、スライドのPNG画像をトラックに追加し、表示開始時と長さを調整していく。
6. Pitiviで動画ファイル (今回はmp4)を書き出して完了。

pdftoppmとPitiviは使用するのがほぼ初めてだったが、スムーズに思い通りの結果を得ることができた。結局、一番時間がかかったのは (スライド自体の作成を除くと)、Audacity上で発表音声を編集する作業だった。Audacity自体は、過去にもそれなりに使用した経験があるので、操作方法で迷うということは無かったのであるが、録音時に発生した不快な音を消す作業や、スライドの切り替えをイメージしながら間を調整する作業が、それなりに手間であった。

とりあえず、これらのソフトウェアを使用すれば、Linux上でも学会発表用の動画を作成できることが確認できた。

「シロナガス島への帰還」をプレイして

ミステリーアドベンチャーゲーム、「シロナガス島への帰還」をSTEAMで購入して、しばらく放置していたのであるが、購入予定のゲーム発売日が近づいてきたので、その前に片付けてやろうと思い、4日ほどかけてCGコンプリートまでした。プレイ時間は10時間ほど。

無料のゲームでもこれより出来のいいものが無いわけではないが、500円の購入価格に十分見合う面白さだった。

文章がかなり読みやすく (私がプレイした時点のバージョンでは誤字が散見されるが)、過不足無い描写がなされており、読んでいて疲れない。

メインストーリーの内容としては、SF的な部分もあるが、それほど引っかかることなく、私にとってはすんなり受け入れられる範囲に収まっていたように思う。

推理としてはそれほど難しくなく、選択肢のシステムも程よく出来ていた。

あと、メインストーリーを終えた後にプレイできるEXTRAは、とんでもなくエロい。

次回作も予定されているようなので、楽しみにしたい。

「たそがれにまにあえば 赤井さしみ作品集」を読んで

布教用も含めとりあえず5冊買いました。

本体価格1,300円と安くはないですが、印刷や装丁が素晴らしく、電子版でない書籍が好きな人間にとっては、値段に見合う仕上がりとなっているように思います。

収録作の中で私が特に好きなのは、「へび」「きつね」「ケモミミモドキ」。女の子が最も良い表情をしているのは、「あつい」の1コマ目だと思っています。

各作品の短い解説を付け、作者のあとがきが無かったことは、個人的に良かったと思います。あとがきアレルギーというわけでは無いのですが、この本を冒頭から読み進めていった時に、「巻末にあとがきがあったらどうしよう」と一瞬思ってしまった自分がいます。作者や編集者の意図によるものか、あるいは単にページ数の都合かは分かりませんが、とにかくあとがきが無かったのは良かった。

iPad mini (第5世代)を買った

4年半程前にiPad mini 2を購入し使っていたのであるが (参照: Mizukama Blog – iPad mini 2を購入した)、これを1万円で買い取りたいという人が現れたため、最新のiPad mini (第5世代)に買い換えることにした。

iPad mini 2は最新のiPad OS 13に対応しないため、そろそろ買い換えようかと思いつつ、iPad OS 13が出た後も何度かiOS 12系用のセキュリティアップデートが提供されていたので、まだいけると思い使っていたところであった。

iPad mini (第5世代)はiPad mini 2と比べると、だいぶ性能が向上しているが、私にとってはまず本体の厚さが7.5mm→6.1mmと薄くなり、重量も30gほど軽くなったというのが大きい (ただし、iPad mini 4は厚さが第5世代と同じで、重量は第5世代より1.7g軽い)。

元々型落ちの状態で購入したiPad mini 2では、最新のアプリケーションを動かすと性能の低さを感じるときも増えていたが、流石にA7からA12 Bionicへとプロセッサが変わったiPad mini (第5世代)は動作が速い。といっても、私がiPad miniを使う主な用途は、書類の閲覧とブラウジング、あとは天鳳で麻雀を打つのが殆どなので、今のところは最新機器の処理性能を十分に活用することは殆ど無い。