ブリはとにかく旨い

私がたまに行くスーパーの横に、小さな魚屋があるのを昨日発見した。専門店で食品を買うのがマイブームの私は、少し通ぶってその魚屋でブリの切り身を2切れ買ったのであるが、塩焼きにして食べたらとても良かった。まぁ、隣のスーパーで買ったブリと何が違うのかと聞かれると困るのだが。その魚屋の店構えは実に小さく、しかもその中で大人3人が働いていたので、狭かった。老齢の夫婦(70代くらい?)が店先に、そして息子か孫と思われる30代くらいの男性が中で何やら捌いているようだった。

 さて、このような専門店で買う場合、私はいつも「いったいこの店はどうやって商売を成り立たせているのだろうか?」と考えるのである。店の奥では鮮魚を、店先では加工済み(塩焼きとか煮付けとか)の魚を取り扱っているようであるが、どう考えてもすぐ隣にスーパーマーケットがある状況で、個人客だけを相手に十分な儲けが出せるとは思えない。だからおそらくは、近所の料理屋に市場で買ってきた魚を卸すのが本業で、余ったものを店先で売っている、と考えるべきだろう。京都市内は海から遠いので、魚を扱う料理屋は自分で魚河岸に買い付けにいくということはなかなかできないと思われるから、十分商売が成り立つはずだ。

 だがその魚屋は、ふらりとやって来たいけ好かない男子大学生にも親切で、わずか600円の買い物をしただけなのに、随分と丁寧に対応してくれた。立っているのがやっとそうに見えるレジ打ちの婆ちゃんも、「お兄さん、ありがと、ありがとね」と言ってくれ、逆に恐縮したものである。

 以上、魚屋で魚を買ったというだけの話。

有用な記事だということかもしれんが

このサイトはGoogle Analyticsによりアクセス解析を行っている。私は月に1回か2回ほど、どんなキーワード検索により、自分のサイトに閲覧者がたどり着いているのか調べるようにしている。その中で、ホットそうなキーワードについては実際にGoogle検索にそのキーワードをかけてみて、どれくらいの順番で表示されているのか確かめることもある。さて、そんな粘着質なことをやっていて見つけたこのページ、

kulukulu

には、私が書いた以下の記事、

Ubuntu 10.04でMendeley Desktopの起動が上手くいかないとき | Mizukama Blog

をほぼ(最後の一行を除いて)マルっと掲載してくれている。もっとも、出典(つまり私のブログ)をリンクとして示してはいるから、”盗んだ”とかそういう物騒な単語は使いたくないのであるが、これは引用の粋を越えていると言われても仕方ないレベル。ちなみに、Analyticsに残されていた検索キーワードは、「mendeley ubuntu ログインできない」。これでさっき検索してみたら、私の記事が1番目、そして問題のページが2番目にリストされた。

 もし引用するにしても、何かコメントを付けて、例えば「この記事の通りにやってみたけど、同じようにならねぇじゃねぇかコノヤロー」と書くのであれば、むしろ問題ないと思う。あるいは私としても嬉しいことに、自分の書いた記事が人様の役に立ったということが分かるようなコメント、「↓同じような症状で困ってたんだが、これの通りやったら上手くいった」みたいな一言をつけてくれさえすればいいのに、と思う。

 私がなぜ、こんな文句の記事をわざわざ書いているかというと、一つにはこの記事の内容が関係している。マルっと引用された記事で扱っているのはMendeley、そう、文献管理のアプリケーションである。この記事をマルっと引用して掲載したんだから、このブログを管理している人も論文を集めて読むということをしているはずで、さらに言えば高い確率で論文を書いていると考えられる。なのに、引用、いやもう無断転載でいいや、無断転載をしているのがどうかと思わずにはいられないのだ。

 というわけで、なんか金銭的な被害を受けているわけでもないし、誹謗中傷の類にあっているということもないので、直接向こうのサイトに乗り込んでメール送りつけたりコメント付けたりはしないが、↑で張ったリンクを向こうの管理者がアクセス解析で発見したら、記事を削除することはしなくていいから、修正して引用の前か後ろにコメント付けて欲しいと思う。まぁこの転載していたブログ、ちょっと覗いてみたが、ネタ記事やネタ画像を色んなとこから引っ張ってきて掲載しているようなブログ(Tumblrだからマイクロブログ?)である。ブログのタイトル通り、ちょとと頭がkulukuluしているのかも知れん。あまり積極的に関わるといいことなさそうだ。

過ぎたポジティブシンキング

 スーパーで買い物をしていたら、惣菜コーナーに試食用のアジフライが置かれていた。何か揚げ物を食べたいと思った私は、それを試食してみた。悪くなかったので実際の商品をカゴに入れようと思ったら、アジフライは売り切れだった。

 そんな平和な日常で、本サイトの片隅でもSOLD OUTを展開中。参加者募集中。

 まぁこういうどうでもいい話は置いといて、バイトの選考で落ちたので、その件について書く。

 アルバイト希望を出したのは、烏丸学び舎という個別指導塾である。募集は大学生協の掲示で見つけた。その試験を受けに行った話は、「その名は数学的帰納法」という記事でも書いたが、先日その選考結果が郵送されてきた。まぁ選考結果と言っても、面接に進む場合は電話で連絡が来るということだったので、郵便物だけ来た時点で落ちたこと決定なのだが。

 とりあえず、試験で出された問題を書く。メモをとったわけでは無いので私の記憶が正しければであるが‥…。

< << 問1 x2 + px + 1 = 0 … [1]
x2 + px + p = 0 … [2]

(1) [1]が実数解を持つ範囲を答えよ
(2) [2]が実数解を持つ範囲を答えよ
(3) [1]と[2]が両方とも実数解を持つ範囲を答えよ
(4) [1]と[2]のうち少なくとも一方が実数解を持つ範囲を答えよ

問2

全ての自然数nについて33n – 2nが25の倍数であることを証明せよ

< <<  英語の方は全然覚えていないので数学だけ。まぁチラッと問題文読んだだけで分かるだろうが、基本的な問題である。これが解けない大学受験生は、国公立大など文系でも無理だろう。だから、この程度の問題でアルバイトの選考をするというのがそもそも変で、「基本的に先着順で採用するけど、一応、一応だよ? さすがにこの問題解けないと業務に差し障りあるからねぇ」という感じで出すはずの問題である。  だが私は落ちてしまった。しかもあれだ、私は選考の過程に試験があると聞かされたとき、希望者が何人いるのか尋ねたんだよ。だってさ、例えば20人いますって言われて、採用枠5人じゃ普通受からないじゃん?受験したての学部1,2回生には敵わないもん。そしたらさ、今のところ5人ですって言われたんだよ。それ、試験受ける3日前くらいの話ね。で、募集枠は5人って書かれてたの。だから、まぁよほどダメダメじゃなきゃ受かる可能性は十分あるとふんだわけ。ところがどっこい。私が落ちただけじゃなく、その烏丸学び舎ってとこ、もう一度アルバイト募集の掲示出してんの。それも採用人数は前回と同じ5人。あれだ、大学生協のアルバイト募集掲示板に企業が掲示を出す場合、書類作成の手間賃を大学生協に払ってるんだわ。そしてその募集が掲示される期間には限りがあるわけ。つまり、烏丸学び舎は、前回の募集掲示を見て希望を出したn人(n>=5)をほぼ全員落とし、もう一度金を払って掲示を延長したのだろうと予想されるってわけ。もちろん、何人か採用したけど、思ったほどシフトに入れる人じゃなかった、という可能性もあるし、私が尋ねた後に自分から辞退した人もいるかも知れない(ただ、私は実際に試験を受けたとき、自分以外に2人、採用試験を受けにきた人を見ているので、n>=3は確実である。試験は希望者の都合に合わせて何回かに分け行われたらしい)。

 ちなみに、出された数学の問題は2問とも解けたと思う(これで間違えてたらかなり恥ずかしいが)。たとえ私がどうしようもないくらいの馬鹿野郎で、2問とも間違えていたとしても、他の希望者が間違えるとは思えない。あと、採用試験にはスーツ着用で来るよう指示されていたのであるが、私の服装は完璧だったと思う。1人、スーツにスニーカーで来てた人がいたが、私はちゃんと革靴である。頭髪も整っていたし、採用試験を管理していた事務の方(?)とのコミュニケーションにも特に問題は無かったはずだ。履歴書にはこれまでやってきたアルバイトのリストを書いていたが、その中には長期続いたものがあったし(これまでのバイトを止めた理由は、どれも向こう側の都合、仕事が無くなったとか業務形態の変更などである)、翻訳の補助や家庭教師といった、塾講師に関係あるものも含まれていた。現在大学院生で、受験してから少し日が経っていることを別にすれば(ちなみに、試験を受ける前に履歴書を送っているのでそれは直接的な落選の原因で無いと考えられる)、私は結構優良な働き手だと思う。問題があるとすれば、別の記事で書いたように、試験とともに配られたアンケート用紙に書いた内容くらいなものだが、それも「未成年の女の子とお話ししたいんだじょ。げへへへへ」みたいなことを書いたわけではない。

 要するに、なぜ落ちたか分からないのだ。

 さて、少し話は逸れるが、人間がもっとも恐ろしいと感じるものは何だろうか?災害などの自然現象だろうか?あるいは暴力的な人間や野獣だろうか?答えは、”分からないこと”である。地震、雷、火事は確かに怖いが、人間は科学の発展とともにその現象を理解しようと努め、実際に知見を深めている。親父はもう少し複雑で、たまに理不尽な怒り方をするので理解が難しいが、それもで言ってしまえばただの人間である。目からビームを出したり、瞬間移動して突然目の前に現れたりはしない。少し観察をすれば、機嫌の取り方や怒らせる方法も会得できる。が、想像してみて欲しい。もし暗闇の中で、完全に視覚に頼れない状況で、自分の周囲で”なにか”が動く気配を感じたら、そしてそれがピタッ、ピタッと不自然なリズムで音を立てていたとしたら。怖い、それは怖い。たとえその正体が、フライにしたら美味しそうな活きのいいアジが床で跳ねているだけ、だったとしても。

 そのような何か”分からない”ものに直面した場合、ある程度成熟した人間は、その恐怖から逃れるための有用な解決方法を知っている。それは、”適当な解を付与する”である。多分こうじゃないか、と考えて納得するのだ。それは多くの場合、真の解ではないが、一時的に納得するのには十分である。というわけで、私もその今回の件について、自分が納得しやすい解を考えてみた。

問 あなたはなぜ塾講師のアルバイトで採用されませんでしたか?

答 私が爽やかでユーモアのあるイケメンなので、受験期の純真なJCやJKのハートを奪ってしまいそうだから

 ……他の希望者はそれぞれ別の理由で落ちたのだろう。

ディスクは買わんよ

 「映画の予告は、本編で面白い場面を繋ぎ合わせて作られる」

 これはよく知られていることだが、本日観に行った劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」にもよく当てはまる。今回の追加キャラ、アリサのライブシーンで、キャラクターの斜め上横からぐーっとカメラが引くシーンがあるのだが、そこがグラフィック的に一番感心した。勿論これは予告編でも使われているカットである。なので、基本的に予告編で使われているカットのグラフィックを上回るものは、映画全編を観ても無いだろうと思う。とは言え、なるほど、さすがJ.C.STAFFとサンジゲンだけあって、全体的にレベルが高い。速い戦闘シーンも観ていて疲れなかったし、暗いシーンも明るいシーンも誤摩化している感じがほとんどせず、細部にわたってよく描き込まれていた。ただし、ライブシーンの殆どはキャラクターも3DCGで動かしていた、と思う。3DCGで一旦レンダリングまでして、その上から必要に応じて描いるんじゃなかろうか、と予想する。所々に”魅せる”絵をしっかり付けているので、あまり不自然な感じは無かったが。

 音楽は、1度しか聴いていないが、それほど凄いという印象は受けなかった。音響は、劇場の問題だと思うが、少しキンキンした感じで耳が疲れた。ちなみに私は上条がイマジンブレーカーを使うときに発生するあの音が嫌いである。声優では、黒子の新井さんが今回もいい感じ。新キャラ、シャットアウラの日笠も良かった。

 ストーリーは、どうせこのblogを観ている人なんて少ないのでネタバレを恐れずに書くが、まぁ今回も御都合主義の上条ワールドである。幻想だけでなく、「人に迷惑をかけないようにしよう」なんて人間社会で当たり前の理念もぶっ飛ばすのが、上条当麻である。TVシリーズを観ている時から思っていたが、上条はアニメで観るととにかくムカつく。なので私は基本的に「上条早く死なないかなぁ~」と思いながら禁書目録シリーズを観ている。読む方だとそこまで拒絶反応ないんだけど。設定では、シャットアウラの能力が面白かった。詳しくは文章で読まないと分からないのだろうが(その文章を入手し損なった話は、前記事「おいおい、マジかよ」を参照)、小型の爆発物を複数投擲してから、ワイヤのようなものを同時に複数操って爆発物を貫通(?)させることで起爆させているように見えた。恐らく”能力”なのは、ワイヤ、あるいはワイヤの先端にある何かを視覚で捉えた空間の中へ自由自在に放り込むこと、なんじゃないかと思う。台詞の中では確か「レアアース」がどうのこうのと言っていたので、ワイヤの先端にレアアースが仕込んであるのかも知れない。レベル5ではないだろうから、レベル3か4に分類されると思う。

 感想をまとめると、禁書目録シリーズが好きでTVアニメも楽しめた人にはオススメできる内容だった。当たり前であるが、原作もTVアニメも知らない人が観に行ってはいけない。意味不明な単語がいっぱい出てくるし、キャラクターも説明無しで登場するから。

おいおい、マジかよ

問 次の不等式を説明せよ

劇場鑑賞 + 前売特典クリアファイル < 1500円 < 劇場鑑賞 + 前売特典クリアファイル + 特典文庫本

答 特典の文庫が無いんじゃ、禁書目録を映画館まで観に行くわけないだろ、バーカ!

本日、公開3日目にして、京都駅付近にあるT・ジョイ京都へ、劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」を観に行った。ところがなんと、着いてみると来場者特典の劇場文庫の配布が終了していたのであるっ!これは、禁書目録の記憶している魔導書の数にちなんで、10万3000冊の文庫本を来場者に配布するという特典であった。私は、禁書目録シリーズの原作をほぼ全て新品で購入し揃えているため、この限定版劇場文庫も手に入れるべく、今回映画館に足を運んだのである。が、結局手に入らなかったわけだ。

そもそも、私はアニメ作品の映画化をあまり好ましくは思っていない。一度、「魔法少女リリカルなのは THE MOVIE FIRST」で公開日初日の混雑具合(結局その日観れなかった)に圧倒されて以来、それほど積極的には映画館に足を運ばないようにしていた。実際、「なのは」の2作目を観に行っていない(ただしBDを購入予約してある)くらいだ。にもかかわらず、TVシリーズさえ放送後しばらく観ずに放置していた禁書目録の映画を、文庫本を貰うために金を払って行ってみれば、このザマである。ますますアニメ映画は観に行きたくなくなった。

だったら、公開初日に観に行けよ、と思うだろう。私もそう思う。だが、まさか公開3日目の昼で無くなっているとは思わなかった(後から調べたところ、既に昨日24日の時点でT・ジョイ京都では配布が終了していた)。私は混雑した中でアニメを鑑賞するのが嫌なので、映画館へ観に行く場合でも、空いている平日の昼間や、公開からしばらく経った後のレイトショーなどで観るようにしている。ところが今回は、いくら作品中の設定にちなんでいるとは言え、映画館によっては2日目で在庫が切れているのである。これは早過ぎる。

というか、映画のチケットを売るシステム自体にも、私のような客からすると不満があるなと感じた。もし、チケットを購入する時点で特典の配布が終了していることが分かれば、そこで買うのを止めればいいわけで、わざわざ劇場まで行ったという手間以外に損した気分になることは無いのである。それが、特典が手に入るもんだと期待して前売りチケットを購入しに行き、席の予約をしに行き、そして実際に映画を観に行ってみたら、あれま特典が終了しているよ、では悲しすぎる。

あー、久々にイライラした。まぁ私が感じたストレスなんて、今日帰りに大学付近ですれ違った受験生たち、そうそう丁度、今日明日くらいが国公立大学の前期試験なんだよ。つまり、現役受験生達は試験前日か前々日に映画を観に行くという暴挙にでない限り、特典文庫を自分で手に入れるなんてことはできなかったわけだ。おいおい角川もう少し考えろよ。……って話がずれたが、その受験生達に比べれば大したことじゃないんだけどね。では最後に各方面へ向けて言いたいことを……

T・ジョイ京都へ、「もっと特典確保しとけっ!」

角川へ、「設定にこだわらず予想される来場者数と配布数を調整しろっ! あと、限定と言わずに今回の文庫を一般で販売して、お願い……」

禁書目録へ、「おまえ、飯ばっか食ってないで、もう少し魔導書を暗記しとけ。おまえが20万冊くらい覚えてればこんなことには……」

映画の感想は次の記事で書く。