質問掲示板レビュー 第2回

 面白い質問掲示板(知恵袋とか)の質問・回答にレビューを付けよう。(第1回をやってから1年近く経過しているが……)

鉄ヲタが撮影している姿を見ると一眼レフに三脚を立てて撮影していますが、そんな… – Yahoo!知恵袋」(質問日時:2011/5/17 06:34:33)

 lifeateさんの質問に9件の回答が付いている。殆どの回答者がアホで非常に面白い。

 回答者の中でまともな記述をしているのは、minami_shinagawa_2さんとmt01c309aさんくらいなものである。三脚を使うことでブレを減少させ、シャッター速度の要求レベルを低くし、より露出を下げたノイズの少ない写真を撮影できるということを、他の回答者、特にnekomeshi_syokudouさんやnational6290さんは理解していないように見える。

 そもそも質問内容は、列車という対象物の場合、三脚の使用有無が写真の出来にどれほど寄与するのか、あるいはそれが撮影者の腕でカバーできる程度のものなのか、ということを尋ねていると読み取れるのに、chikara19570928さんやkinohiro259さん、それにベストアンサーに選ばれているnannkai6000さんは、それが駅のホームで三脚を使用することの是非を問うていると勘違いし、見当違いな回答をしている。もっとも、質問の意味を深読みすれば、質問者がそうしたマナーの悪い撮影者に嫌気を感じている、と考えることもできるのであるが、そうだとしたら質問の仕方に難がある。

 また、chikara19570928さんとtokyo_japan556さんは航空機の撮影をする立場から回答を行っているが、列車の撮影と飛行機の撮影では多少事情が異なる点があると私は指摘したい。それはどういうことかというと、列車の場合は必ずレールの上を走るので、電車が来る前に三脚を使ってカメラをセットし、望む構図をがっちり決めて撮影に臨むことが可能であるが、航空機の場合は(少なくとも飛行中は)それが難しい、ということである。

 以上、2,3名の回答者を除き酷い回答ばかりで笑えるが、選ばれたベストアンサーからして、質問者も頭が悪いことは間違いない。

PS3のHDDを交換した

このところ、PS3内臓のHDDが調子悪く、アニメの録画で失敗することもあるなど、深刻な状況になっていたので、取り急ぎ交換をした。

 元々入っていたHDDはTOSHIBA製のMK2555GSXというモデルで、容量は250GBである。PS3自体は確か3年と少し前くらいに買ったはずで、トルネの録画やGT5の耐久レースなどでPS3の電源を入れていた時間は長く、不具合が出ても仕方ない時期と思える。SMARTデータを見てみると、交換して取り出した時点でパワーオン時間は238.3日、電源投入回数は3981回、バッドセクタ数は88、であった。実際にPS3上で出た症状としては、システムやアプリケーションの起動が非常に遅くなる、トルネの録画で失敗することが増える、再生にも失敗することがある、など。終いには、ファイルシステム異常とやらで修復画面が何度もでるようになった。新しい2.5inのHDDを用意する前に、一旦外付けのHDDにバックアップを取り、内臓HDDをフォーマットしたのちにリストアする、という作業を行ってみたが、あまり効果はなかった。HDD交換後は問題がきれいさっぱり消えたので、明らかにHDDの物理的な問題であったと思う(ちなみに、交換後もバックアップからのリストアを行っている)のだが、取り出したHDDをLinux上でEXT4形式でフォーマットし、ファイルを書き込んでみた感じでは、ヤバそうな音を出したり動作が停止したりすることなく、割とまともに動いている。起動ドライブにするのは怖いが、ちょっとした大容量ファイルの移動なんかには使えそうだ。

 ちなみに、新たに導入した2.5in HDDはSeagateのST9500423ASで容量は500GB。回転数が7200rpmだから、前のMK2555GSX (5400rpm)が普通に動いていたときよりも若干動作が速い……というのは特に感じられない。

シマヘビ飼育日記 [13/05/23]

 3日前からシマヘビ (Elaphe quadrivirgata)の飼育を開始した。2匹の黒化型個体 (カラスヘビ)で、大きさは目測で約80cmといったとこだろうと思う。飼育ケースにはベランダで放置していた衣装ケースを使おうかと思ったが、いざベランダから家の中に持ち込もうとしたら、衣装ケースが木っ端微塵になってしまった。日光に当たりすぎてプラスチックが劣化していたのである。仕方ないので、ホームセンターにて50cm x 35cm x 35cmくらいのコンテナケースを買ってきた。プラケ大の3倍以上の容積があり、ベランダに放置していた奴より蓋が丈夫そうである。

 床材には昆虫マットの使い古しを5cmほど入れた。ふるいにかけてあるので割と綺麗。新聞紙とかハムスター用のチップが便利なのは知っているが、何というか見た目的な問題。あと、無駄に使える金は無いので、余っているものを利用しようというエコ精神である。水場は生物屋御用達のQbox miniで作った。半透明プラスチックの水場は見た目的にどうなんだ、と思うかも知れないが、飼育ケース自体も半透明プラスチックなので、Qboxの水場を壁際に寄せてしまえば意外と美しく見える。不自然ではない。あとは適当な石、それにコナラか何かの朽木を入れてみた。シェルターと呼べそうなものは、下宿にある端材か何かで今後製作する予定である。

 飼育開始から2日後、採取してから5日後にあたる昨日、そろそろ環境に馴れたころだろうと思い、餌をやってみた。ヘビにあげるのはもちろんカエル、なぜなら野性で一番喰っているもののはずだから(ただ、採取した場所ではカエルよりむしろアカハライモリが多かったように思う。読んではないが、「シマヘビによるアカハライモリの捕食例」(跡部ほか 2011)という論文も出ているようなので、イモリも喰うのだろう)。日が暮れるころに瓜生山に行き、カエルを3匹獲ってきた。2匹はアカ系で、1匹はシュレだと思う。アカ系の1匹は小さめだが、あとは成体といっていいサイズのはずである。とりあえず、アカ系の大きい方を菜箸で掴み(少々コツがいるが、初回で会得した)、片方の個体の頭上に持っていくと、なんとまぁあっけない感じで食いついた。与えたカエルの横幅は、蛇の顎幅の2倍以上あるように見えたが、難なく飲み込んでいく。続いてもう一匹のシマヘビに同じくカエルを与えようとしたが、こちらは喰おうとしない。よく見れば目が白く濁っており、脱皮前らしい。仕方ないので余ったカエルはケースの中に放り込んでおいた。あまり大量にカエルを入れるとケース内が汚れそうだが、まぁ2匹くらいなら大丈夫だろう、と。ところが、先ほど菜箸でつかんで一番大きいアカ系ガエルを食べさせた個体、これがあっという間に放り込んだ2匹のカエルを喰らってしまった。シュレの方は割と俊敏に逃げたが、狭いケース内ではなすすべもなく、尻から喰われた。ものの本によれば、ヘビは通常、カエルを頭から飲み込むらしいが、対象がそこまで大きくなければ別にどちらから飲み込もうと問題ないということなのだろう。

 とまぁ、こんな感じで私のシマヘビ飼育はスタートしたのである。

 んで、今後の飼育方針であるが、ただ単に死ぬまで世話して飼っている、というのでは生態学を学ぶものとしてつまらない。なるべく、記録として残せるデータを集めていきたいと思う。例えば、シマヘビのサイズ。これは脱皮したときに抜け殻の長さを図るのが簡便ではないかと思う。量りに載せて重量を記録する方が正確かつデータ量も多くできそうであるが、あまりヘビにストレスを与えたくない。あと、与えた餌の量。少なくともカエルは菜箸で掴んで与えることができると分かったので、それぞれのヘビ個体を識別して餌を与えれば、カエルの重量を事前に量るなどして記録することが可能である。またケース内の温度・湿度を記録したり、定期的な写真撮影による画像を記録したりも私の得意とするところなので、やってみたい(ただし、必要な機材がすぐには買えない……)。

今時流行らない

ASCII.jp:えっ???メールにZipファイルを添付しちゃダメなの? (1/5)|ASCII.jpと読者で作る!ビジネスメールのデファクト・ルール!2013年度版

ASCII.jp:第1回目「Zipファイルの添付の是/非」のアンケート結果だよ!全員集合!

 最初の記事が出たとき読んで、ショウモネ〜と思ったのだが、今日出たアンケート結果を読んだら色々と興味深い点があった。

 まず、暗号化ZIPにまとめてファイルのやり取りをすることを、セキュリティのため取り決めている企業が幾つもあるということ。確かにZIP圧縮する際に暗号化するかしないかであれば、するに越したことはないかも知れないが、暗号化ZIPは総当たり攻撃を受ければいつかは開けてしまう。パスワードを十分に長くする、推測されにくいものにする、といった対策をきちんと行う必要がある。それに、そもそもメールで送受信する人が両方ともSSLを使用していれば、そこで暗号化は行われている訳で、わざわざ暗号化ZIPを使う意味はあるのかも疑問である(もっとも、メールサーバーやアカウントが乗っ取られた場合を考えれば有効であるが)。パスワードの受け渡しについても、例えば別のメールアカウントで送受信する、とか(スマホの利用形態には合致しないが、私も昔はコンピュータ用のメールで送った暗号化ZIPのパスワードを、携帯電話のメールで送信する、といったことをやっていた)できる事はあるが、その手間に見合うセキュリティを暗号化ZIPで実現できるかというとそうでもない気がするのである。

 その他、上記記事でアンケート結果にあったZIP圧縮の利用方法として、

・中身ファイルの更新日時を保持した状態で送受信できる

 というのは、ナルホドと思った。まぁ、どっちにしろクラウドのファイル共有でファイルをやりとりする方が今の時代に合っていると思う。もう何もかも外部のものは信用ならん、というのであれば、SSHサーバーなりGitサーバーなり、SSL証明書ありのWEBサーバーでもいいが、自分で立てて運営するしかない。

 とりあえず、セキュリティー意識としてはまず最初に、個人が使用している端末の面倒をしっかりする必要があるわけで、ログイン認証を強化するとか、他人が触れる状態で放置しないとか、可能ならストレージを暗号化するといった事が必要だと思う。

 ちなみに、メールへのZIPファイル添付の是非そのものでいうと、私はZIP添付派である。写真を数枚送る程度であればそのまま添付することもあるが、圧縮の効きやすい書類が含まれる場合や、ファイルの数が多い場合は基本的にZIPで固めて送るようにしている。

嫌いな国なんて無い

「国産のものは安全で、外国産だと危険」

「あの国の人間は、自国の人間より劣っている」

「我々の文化は崇高だが、どこどこの国には低俗な文化しかない」

 こういう幻想をぶち壊していかないと、先へは進めないと思う。例えば、日本で作られたコンテンツを海外へ発信する動きは国内で歓迎されるのに、他国の文化を導入しようとすると信じられないような猛反発をする人がいる。これはどう考えてもおかしい。コンピュータ系のパーツなんて殆どが海外製なのにも関わらず、未だに海外メーカーの品より国内メーカーの方がよいと決め付けて買う人がいる。どう考えてもおかしい。自国が発祥地の競技では、自国出身の選手が勝つべきだと考えている人がいる。これもやっぱりおかしい。

 もちろん、現状を正確に把握することは大切で、実際に日本よりも治安が悪い国というのは存在するし、衛生状態がよろしくない地域もあるだろう。ある特定の国から敵対視されたり、何らかの被害を被ることもあるだろう。だが、そうであったとしても、それぞれの国や地域には確かに人間が生活し、暮らしを立て、文化を持っている。それを忘れてはいけない。

 立場上、国家主義的な考え方をしないとやっていけない人も世の中にはいるし、それに追随して盲目的に愛国精神を植え付けられている民衆は仕方ないと思うが、少なくとも科学者というのはそういった国家主義から離れているべきだと私は思う。科学者も人間なので、あらゆる偏見や差別的思考と無縁でいることは難しいが、少なくとも一般の人より平等で客観的な見方を身につけていて然るべきだ。