万年筆はとても良い筆記具である。私は高校生の時から万年筆を使っていて、大学受験の勉強もほぼ万年筆で行っていた。今でも5本の万年筆を所持しているし、そのうち2本は日常的に使用している。しかし万年筆にももちろん欠点がある。水に弱いという理由で、野外調査にはまず向かない (それに落とす危険性を考えると比較的安いものであっても気が引ける)が、それ以上に私が気になるのは、紙を選ぶという点である。
所謂わら半紙のような低質なものはもちろんダメで、インクが滲む上に、繊維が万年筆のペン先に挟まってしまう。コピー用紙として売られているものの中にも、ちょっとした滲みが生じるようなものもある。私は在籍する研究室で日々生産されるミスプリントの裏紙を束ねて実験ノートにしているのだが、その際にはよく紙質を確かめて使用するものを選ばないといけない。高級な筆記具には高級な紙が必要であるという、なんともお財布に優しくない仕様なのである。
さて、前置きが長くなったが、そんな万年筆ユーザーにとっても信頼できるメモ用紙のブランドに、RHODIAがある。フランスのメーカーで、主にBLOC RHODIAというメモ用紙で知られている。私はこのBLOC RHODIAのNo.11というサイズに合わせて設計されたメモ用紙カバーを高校生の時に購入しており、そこに入れていたBLOC RHODIAが無くなったので、今回新たに購入したのである。このメモ用紙カバーは私が神戸にすんでいた頃、何度か行っていたナガサワ文具センターという文具店のオリジナル商品で、豚革を使用した3500円位の品だったと思う。
別にBLOC RHODIAでなくとも、万年筆で書くのに適する高品質なメモ用紙は国産・海外産問わずあるのだが、BLOC RHODIAはデザイン自体もとても格好いいと私は思っていて、1つ216円(税込)と少々高価ながらも、その価値は十分にあると考えている。もちろん、シャープペンシルやボールペンを使った場合でも、良質の紙というのは書いていて気持ちが良く、BLOC RHODIAは高品質なメモ用紙であると言える。さらに言えば、BLOC RHODIAはメモ用紙としてスタンダードの地位を既に築いているため、サイズにあったカバーも各社から発売されており、選択肢が多いというのも良い。
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Posted 09 10月 2015
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Tagged: レビュー, 勉強, 購入
一人暮らしを始めて8年目。それなりに料理をする私であるが、これまで包丁を研いだことがなかった。ステンレスの万能包丁を使っているので、そう簡単に酷い状態にはならないのであるが、それでもよく見てみると、刃が所々欠けている。あと私が狩猟と野外調査に使っているナイフ、これは購入してから2年経っていて、途中で何度か人に研いでもらう機会があったのだが、骨や石などの固いものが刃に当たることがあるため、どうしても刃がこぼれやすい。これも研ぎが必要であった。
こういう時、一人前の料理人や猟師なら、自分で刃物を研ぐのが当たり前なのだろうが、恥ずかしながら私は刃物研ぎが得意でない。そこで、刃物研ぎの店にお願いすることにした。先日も警察に職務質問されたばかりなので、カバンに包丁2本とハンティングナイフ1本を入れて自転車でその店まで行くというのは中々緊張したが、もちろん正当な理由があって持ち歩いているので、逮捕されるということはない。結局、警察に止められることもなく店に到着。直すのに手間がかかるような大きな傷がないことを確認すると、2時間ほどで仕上がると言われた (作業待ちの刃物が既に何本もあるようだったので、実際の作業時間は1本当り長くても10分程度であろう)。
2時間後に取りに行くと、当然ながら既に研ぎは終わっていて、代金は2700円であった。3本でこの値段、しかも包丁は8年間研いでなくて、それでも一応料理はできていたのだから、安いものである。ハンティングナイフの方も満足のいく仕上がりになっていたので、これなら半年に一度くらいのペースで研ぎに出しても良いかなと思った。
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Posted 08 10月 2015
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Tagged: レビュー
「無断リンク禁止」のポリシーを表明しているとsrad.jpで話題になっていた、海老名市立図書館のサイトへ、無断リンクと、著作権法上認められた「引用」をしてみる。
海老名市立図書館
サイトポリシー | 海老名市立図書館 – [1]
[1]には2015/10/6時点で、
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リンクについて
本サイトのトップページへリンクを行う場合、「info@ebina-library.jp」までリンク元のURLを事前にご連絡ください。
リンクを設定する場合には、海老名市立図書館ホームページへのリンクである旨を明記してください。
リンクによって発生したトラブルや損害賠償問題等については何ら責任を負いません。
なお、以下に該当するwebサイトからのリンクはお断りいたします。
海老名市、海老名市立図書館、ならびに海老名市立図書館の指定管理者を誹謗・中傷するwebサイト
法令や公序良俗に反する情報を提供するwebサイト
独自のフレーム内に本サイトを取り込んだ形など、海老名市立図書館ホームページであることが不明確となるwebサイト
尚、本サイトに掲載している内容は、予告なく変更・削除することがありますのでご了承ください。
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と書かれており、トップページへのリンクを張る際には、リンク元URLを連絡するよう求めている。しかしこのポリシーでは、リンクを許可制にしているわけではなく、事前にリンク元URLの連絡を求めているだけだ。しかもなぜかトップページへのリンクについてのみ言及しており、トップページ以外については事前に連絡することを求めていないと解釈できる。非常に不可思議なポリシーである。よく検討されたものとは思えない。あるいは炎上商法なのだろうか?
なお、この記事ではトップページにリンクを張っているが、連絡は行っていない。先方から何か連絡が来れば、それについても逐一このBlogで報告しようと思う。
手持ちのiPod touch 5thをiOS9にアップデートしたのだが、それに伴って更新されたPodcastsアプリ (Version 2.3)で、以前より気になっていた再生速度変更時の音質が改善されている模様。
Apple純正のPodcastsアプリは、再生速度を1x→1.5x→2.0x→0.5xと4段階で変更できるのだが、以前のバージョンでは再生速度を1x以外にした時の音質が酷かった。イメージとしては、再生を早めた分、単にデータを間引きしたような感じだった。それが、Version 2.3になって、VLCのiOS版アプリやPC上でのMplayer使用時と遜色ない音質になっているように感じられる。
これは早聴き愛好家にとっては喜ばしいアップデートである。インターフェイスの変更が目を引くが、こういう細かい修正をどんどん進めてほしい。
・「乱歩奇譚 Game of Laplace」
岸誠二監督の駄作リストに新たな1ページが! 数式がどうのこうの言い出した時点で、「あー、これはダメだ」と思った。私が思うに、江戸川乱歩作品はミステリーというよりはサスペンスであって、アニメでもどちらかといえば人間と社会の狂気を描こうとしていると感じたのだが、観ていて一度も背中がゾワリとしなかった。最初の方こそ、コバヤシ少年という世間一般の人とは異なる感覚をもったキャラクターを、観察してやろうという意欲が沸くのであるが、後半になってくると、合理性が欠けたストーリー展開に飽き飽きさせられる。購入していないが、主題歌は作風にあったもので良かったと思う。
・「ワカコ酒」
良かった。毎週の日課として、さくっと観れる。ながら観で何度か再生した回もある。酒とそれに合う食事、という主題を置きながらも、それに前後するエピソードの配分がちょうど良い。
・「のんのんびより りぴーと」
1期に引き続き、素晴らしいアニメであった。回によっては10回以上観ていると思う。今期では特に、夏海のいいところ (カブトエビの話など)と、ひかげの面白いところが際立って良かった。あとは1期にもあったが、れんげと駄菓子屋のエピソードはどれも観ていて非常に和む。主題歌、BGM、そして作画のレベルも高く、文句の付けどころが無い。特にOPで夏海が笑っているシーンの出来は神がかっている。
・「がっこうぐらし!」
多少無理のある設定だと感じる部分もあったが、全体的には合理的で意味のあるストーリー展開なので、あまり引っかからずに観れた。終わり方もなかなか良い。キャラクターでは胡桃の頼りになるところに惹かれるし、ゾンビめぐねえを倒した美紀もかっこよかった。色々と考えさせられる話なので短い文章では上手く評価を書けないが、とにかく面白かった。
・「監獄学園」
まぁまぁ面白かった。副会長のムダエロが少ししつこいように感じた。
・「Charlotte」
ABと比べると、本作はアニメとしての出来が大分良かった。「1話を観て」で私は、「生徒会の面々が能力者を脅す根拠となっている、「能力を使い続けると脳科学者に捕まってモルモットにされる」という設定に少し無理があるように思う」という点と、「ネタに走りすぎている感」について否定的に書いが、後半になるとシリアス成分が増してくどいネタは減っていったし、最後の方では、科学者の実験体に使われるというよりも、能力を発現させた者が凶行に走る傾向や、またそれを利用しようとする犯罪組織との戦いにシフトしており、こちらの方が説得力があると思った。この作品のキャッチコピーとして、「KEY史上もっともゲスな主人公」みたいな表記をどこかで見たが、ゲスなことも含め主人公のスペック (主に精神面)が非常に低い。それがこの物語を成立させているとも言えるのだが、私からすると少し観るのが辛くなる原因であった。ED主題歌は何度か聴くうちに少し好きになってきたが、OP曲の駄作感はどうしても拭えない。
・「境界のRINNE」
面白かった。2期も決定ということで非常に楽しみ。このアニメでは井上麻里奈さんの声を存分に楽しめる。NHKに受信料を支払うだけの価値はある。
・「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!」
これまでとあまり変わらないが、随所に秀逸なネタが光る。
・「てーきゅう」 (5クール目)
今クールはシリーズ中でもよく分からないエピソードから始まったので、どちらかというと後半の方が面白かった。特に「先輩と賢者の石」はよい出来だった。
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Posted 02 10月 2015
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Tagged: アニメ, レビュー, 音楽