刃物を研ぎに出した話

一人暮らしを始めて8年目。それなりに料理をする私であるが、これまで包丁を研いだことがなかった。ステンレスの万能包丁を使っているので、そう簡単に酷い状態にはならないのであるが、それでもよく見てみると、刃が所々欠けている。あと私が狩猟と野外調査に使っているナイフ、これは購入してから2年経っていて、途中で何度か人に研いでもらう機会があったのだが、骨や石などの固いものが刃に当たることがあるため、どうしても刃がこぼれやすい。これも研ぎが必要であった。

 こういう時、一人前の料理人や猟師なら、自分で刃物を研ぐのが当たり前なのだろうが、恥ずかしながら私は刃物研ぎが得意でない。そこで、刃物研ぎの店にお願いすることにした。先日も警察に職務質問されたばかりなので、カバンに包丁2本とハンティングナイフ1本を入れて自転車でその店まで行くというのは中々緊張したが、もちろん正当な理由があって持ち歩いているので、逮捕されるということはない。結局、警察に止められることもなく店に到着。直すのに手間がかかるような大きな傷がないことを確認すると、2時間ほどで仕上がると言われた (作業待ちの刃物が既に何本もあるようだったので、実際の作業時間は1本当り長くても10分程度であろう)。

 2時間後に取りに行くと、当然ながら既に研ぎは終わっていて、代金は2700円であった。3本でこの値段、しかも包丁は8年間研いでなくて、それでも一応料理はできていたのだから、安いものである。ハンティングナイフの方も満足のいく仕上がりになっていたので、これなら半年に一度くらいのペースで研ぎに出しても良いかなと思った。

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