そんな時期

また天草に野外調査のため来ている。私は毎回、開始日にダンボールをホームセンターで購入し、それに採ったサンプルを入れ、最終日には研究室宛にそのダンボールごと郵送している。

昨晩、宿舎にこのサンプル入れのダンボールを持ち込み、サンプル整理を行っていたところ、ダンボールの外側にホタルがとまっていることに気が付いた。車のトランクを開け閉めしているときに偶然入ってとまったのだろう。ホタルというと、都会では見れない田舎の素晴らしい風物詩とされており、アニメやゲームでも描写の多い昆虫であるが、私はそこまで興味がない。私の住んでいる辺りでも見れるし、光は美しくても形態自体はあんまりだと思うからだ。それに比べると、ゴキブリの液浸標本は美しく、鑑賞の価値がある。

とまあそんな感じで、ホタルは放置していたのであるが、寝る前に灯を消してタブレットで書を読んでいると、ふいに部屋の片隅でホタルが光り出した。私はホタルのことを大して気に留めていなかったので、一瞬、携帯電話にメールが来たのかと思ってしまった。改めて室内でホタルの光を見てみると、結構明るいものだと思った。それだけの話。

イチゴやクマさんよりは縞模様が好き

以前、「メロスは激怒した | Mizukama Blog」という記事で、天草の農家直売所でポンカンを買った話を書いた。先日また天草を訪れて、同じ直売所に寄ったので、その時のことを書く。

私が5月の半ばに行った時、柑橘の収穫期は終わりを迎えていて、代わりにイチゴが売られていた。私が住んでいる京都のスーパーで売られているイチゴは、1パックだいたい400円から500円程度であり、当然ながら私は自分で購入したことがない。ところが天草の農家直売所で売られていたイチゴは、なんと1パックが250円であった。これはよいと思い、私はそれを購入した。前回、私にポンカンを売ってくれたのと同じおばちゃんが今回も居て、数あるイチゴのパックを丁寧に調べ、状態の良い物を選んで売ってくれた。このおばちゃんは、本当にいい人である。

食べてみると、至って普通の美味しいイチゴである。これが250円で買えるというのは素晴らしい、と私は思った。

次の日の朝、私は昼食を買おうと思い、苓北町のデイリーヤマザキに行った。おにぎり2つをカゴに入れてレジへ向かおうとした私は、そこでとんでもないものを発見した。1パック180円のイチゴが売られていたのである。250円でも安いと思ったのに、180円とは驚きである。私は迷わず180円のイチゴをカゴに入れてレジへ向かった。ところが、レジの近くには別のダンボールが地面に置かれており、その中にもイチゴが入っていて、なんと値段は130円!既に180円のイチゴをカゴに入れていたので、130円の方は購入しなかったが、あまりの安さに度肝を抜かれた。

180円で買ったイチゴを食べてみると、若干傷んだ箇所のある個体が多く、また粒の大きさも小さめで、前述の250円イチゴに比べると質は劣っていた。とはいえ、食べられるし美味しいのである。

さらに次の日、同じデイリーヤマザキに行くと、130円や180円のイチゴは無く、1パック200円のイチゴが売られていた。これも粒は小さめで若干傷んだ箇所があるが、美味しかった。

結局、5泊6日の日程で、私はイチゴを4パック食べた。こんな贅沢、京都にいたら絶対にできないことである。デイリーヤマザキで売られていたイチゴは、規格外の品で捨てるよりマシくらいの感じで売られていたものだろうと思うが、それにしても安すぎである。生産者の方に感謝したい。

最近観たアニメ

・「ヘヴィーオブジェクト」
放送時は3話までしか追っておらず放置していたが、連休中にまとめて観た。原作者が同じ「とある」と比べると、主人公が好印象である。上条さんは一刻も早く死んで欲しいと思うが、クウェンサーは冷静で賢いので応援できる。ヒロインの中では「おほほ」も良いが、お姫様も安定して魅力がある。

・「城下町のダンデライオン」
1話も観ずに放置していた。敬遠していた理由としては、突飛な設定で登場人物が多い、という公式サイトからの事前情報があった。しかし観終えて思うのは、この作品は決して選挙の結果に焦点を当てているわけでは無く、むしろその過程でそれぞれのキャラクターがどのように考え行動し成長するかを描いているので、設定の突飛さは問題にならないし、人数の多さも個性の演出に必要であった、ということだ。このアニメには、悪辣な人間や心のねじけた人間がほとんど登場しないので、観ていて気分が良い。なかなかの良作であった。主題歌は中々に中毒性がある。

1話を観て_2016春アニメ その3

・「迷家‐マヨヒガ‐」
この記事を書いている段階では既に2話以降が放送されているので、私が1話しか観ていない証拠は無いのであるが、まだ2話を観てないと宣言してから書きたい。まず1話を観て疑問というか引っかかるのは、バスの運転手どうなるねん、ってこと。何とか村の近くでコイツら降ろした後、そのまま帰ってしまったら、村の場所がバレるじゃん。ってことは、この運転手もすんなり元の生活には戻れなさそう、と考えられる。次に気になるのも村の秘匿性に関してだが、地下や洞穴ならともかく、木を切って開けた場所 (村)を作ると衛星画像で簡単に場所が特定されてしまいそう。スマートフォンが登場するのだから、衛星画像が入手できない時代設定ではないだろう。となると、衛星画像の提供元に介入できる程の権力をもった何かにより隠匿されている、ということだろうか。というか、高速道路をバスで移動したり (Nシステムに引っかかる)、スマートフォン (GPS、及び通信先の基地局で位置がバレる)の持ち込みを許している段階で、蒸発しようという意気込みが感じられないのだが……。あるいは、この村に関わっていると分かった段階で、公的権力の介入により捜索が行われなくなる、というような設定も考えられる。

・「影鰐-KAGEWANI-承」
前シリーズが面白かったので、今回は配信についていこうと思う。

・「ふらいんぐうぃっち」
これ、素晴らしい作品だ。x1.7倍速で観ているのに、田舎に流れるゆっくりとした時間が感じられる。ストーリーもテンプレ的ではないし、何より過剰な演出が無い。雰囲気はだいぶ違うが、「くまみこ」と共に東北の田舎を舞台にした作品が熱い! 難点としては、主題歌がいまいち。何度も聴けばしっくり来るのかも知れない。

・「三者三葉」
「未確認で進行形」と同じ原作者。あんま内容なさそう。

・「ハイスクール・フリート」 (1話については「はいふり」と表記されていたが……)
真面目な作りであると思う。単に女の子をいっぱい出せばいいと考えているとしか思えないアニメが多数存在する中で、本作はよく作りこまれたものだと思うし、これからもそうであって欲しいと思う。私はこれまで、古い戦争映画などを何作品も観ているので、「ようそろ」という掛け声 (?)は何度か耳にしていたが、どういう意味なのかは分からなかった。「ようそろ – Wikipedia」を読めば分かる。

・「あんハピ♪」
暇つぶしアニメ。単に女の子をいっぱい出せばいいと考えているとしか思えない。

Lightning – SDカードカメラリーダーを購入した

私はこれまで、一週間程度の野外調査に出る際、HP Pavilion dm1というノートPCを持って行くことが多かった。メールを受信するだけならiPod touchで十分であるし、野外調査中にデータ入力や文書作成をするわけでもないのだが、デジカメの写真データをバックアップするために、ザックにノートPCを入れていたのである。このHP Pavilion dm1は本体の重量が約1.5Kgと比較的軽量であるが、ACアダプタも含め嵩張るのが難点であった。

先日購入したiPad mini 2には、野外調査におけるノートPCの役割を代わりに果たさせ、荷物を少なくする目的もあったので、それに合わせて純正アクセサリである、Lightning – SDカードカメラリーダーを購入した。お値段は税込みで3780円である。このアクセサリはその名の通り、Lightning経由でSDカードの写真データを読み込むことができる。

私が野外調査中に撮影する写真データは、多くてもだいたい10GB程度なので、このアクセサリがあれば、iPad mini 2 (32GB)で十分にバックアップが可能である。私はまだSDカードでデータが消えた経験は無いのであるが、SDカードは水に濡れるなどの理由でデータの読み込みが不可になることがあると言われているので、屋外での作業が多い調査では写真データのバックアップが取れると安心である。

ちなみに、名前にも「リーダー」とあり、iPadやiPhone本体からSDカードの方に写真を移す機能が無いため、このアクセサリはデータの読み込みしかできない、と説明しているサイトがあるが、実際は削除もできる。Mac版のiPhotoと同様で、SDカードから読み込んだ後は、オリジナルのデータを削除するか尋ねられるし、SDカード内の写真をiPad上で選択して削除することもできる。

加えて、Appleの製品ページの互換性リストにも対応デバイスとして挙げられていないが、私のiPod touch 5th (iOS 9.3.1)では、このLightning – SDカードカメラリーダーを利用しての写真の読み込みが可能であった。