・「ヘヴィーオブジェクト」
放送時は3話までしか追っておらず放置していたが、連休中にまとめて観た。原作者が同じ「とある」と比べると、主人公が好印象である。上条さんは一刻も早く死んで欲しいと思うが、クウェンサーは冷静で賢いので応援できる。ヒロインの中では「おほほ」も良いが、お姫様も安定して魅力がある。
・「城下町のダンデライオン」
1話も観ずに放置していた。敬遠していた理由としては、突飛な設定で登場人物が多い、という公式サイトからの事前情報があった。しかし観終えて思うのは、この作品は決して選挙の結果に焦点を当てているわけでは無く、むしろその過程でそれぞれのキャラクターがどのように考え行動し成長するかを描いているので、設定の突飛さは問題にならないし、人数の多さも個性の演出に必要であった、ということだ。このアニメには、悪辣な人間や心のねじけた人間がほとんど登場しないので、観ていて気分が良い。なかなかの良作であった。主題歌は中々に中毒性がある。
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Posted 16 5月 2016
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Tagged: アニメ, レビュー
・「迷家‐マヨヒガ‐」
この記事を書いている段階では既に2話以降が放送されているので、私が1話しか観ていない証拠は無いのであるが、まだ2話を観てないと宣言してから書きたい。まず1話を観て疑問というか引っかかるのは、バスの運転手どうなるねん、ってこと。何とか村の近くでコイツら降ろした後、そのまま帰ってしまったら、村の場所がバレるじゃん。ってことは、この運転手もすんなり元の生活には戻れなさそう、と考えられる。次に気になるのも村の秘匿性に関してだが、地下や洞穴ならともかく、木を切って開けた場所 (村)を作ると衛星画像で簡単に場所が特定されてしまいそう。スマートフォンが登場するのだから、衛星画像が入手できない時代設定ではないだろう。となると、衛星画像の提供元に介入できる程の権力をもった何かにより隠匿されている、ということだろうか。というか、高速道路をバスで移動したり (Nシステムに引っかかる)、スマートフォン (GPS、及び通信先の基地局で位置がバレる)の持ち込みを許している段階で、蒸発しようという意気込みが感じられないのだが……。あるいは、この村に関わっていると分かった段階で、公的権力の介入により捜索が行われなくなる、というような設定も考えられる。
・「影鰐-KAGEWANI-承」
前シリーズが面白かったので、今回は配信についていこうと思う。
・「ふらいんぐうぃっち」
これ、素晴らしい作品だ。x1.7倍速で観ているのに、田舎に流れるゆっくりとした時間が感じられる。ストーリーもテンプレ的ではないし、何より過剰な演出が無い。雰囲気はだいぶ違うが、「くまみこ」と共に東北の田舎を舞台にした作品が熱い! 難点としては、主題歌がいまいち。何度も聴けばしっくり来るのかも知れない。
・「三者三葉」
「未確認で進行形」と同じ原作者。あんま内容なさそう。
・「ハイスクール・フリート」 (1話については「はいふり」と表記されていたが……)
真面目な作りであると思う。単に女の子をいっぱい出せばいいと考えているとしか思えないアニメが多数存在する中で、本作はよく作りこまれたものだと思うし、これからもそうであって欲しいと思う。私はこれまで、古い戦争映画などを何作品も観ているので、「ようそろ」という掛け声 (?)は何度か耳にしていたが、どういう意味なのかは分からなかった。「ようそろ – Wikipedia」を読めば分かる。
・「あんハピ♪」
暇つぶしアニメ。単に女の子をいっぱい出せばいいと考えているとしか思えない。
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Posted 07 5月 2016
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Tagged: アニメ, レビュー
私はこれまで、一週間程度の野外調査に出る際、HP Pavilion dm1というノートPCを持って行くことが多かった。メールを受信するだけならiPod touchで十分であるし、野外調査中にデータ入力や文書作成をするわけでもないのだが、デジカメの写真データをバックアップするために、ザックにノートPCを入れていたのである。このHP Pavilion dm1は本体の重量が約1.5Kgと比較的軽量であるが、ACアダプタも含め嵩張るのが難点であった。
先日購入したiPad mini 2には、野外調査におけるノートPCの役割を代わりに果たさせ、荷物を少なくする目的もあったので、それに合わせて純正アクセサリである、Lightning – SDカードカメラリーダーを購入した。お値段は税込みで3780円である。このアクセサリはその名の通り、Lightning経由でSDカードの写真データを読み込むことができる。
私が野外調査中に撮影する写真データは、多くてもだいたい10GB程度なので、このアクセサリがあれば、iPad mini 2 (32GB)で十分にバックアップが可能である。私はまだSDカードでデータが消えた経験は無いのであるが、SDカードは水に濡れるなどの理由でデータの読み込みが不可になることがあると言われているので、屋外での作業が多い調査では写真データのバックアップが取れると安心である。
ちなみに、名前にも「リーダー」とあり、iPadやiPhone本体からSDカードの方に写真を移す機能が無いため、このアクセサリはデータの読み込みしかできない、と説明しているサイトがあるが、実際は削除もできる。Mac版のiPhotoと同様で、SDカードから読み込んだ後は、オリジナルのデータを削除するか尋ねられるし、SDカード内の写真をiPad上で選択して削除することもできる。
加えて、Appleの製品ページの互換性リストにも対応デバイスとして挙げられていないが、私のiPod touch 5th (iOS 9.3.1)では、このLightning – SDカードカメラリーダーを利用しての写真の読み込みが可能であった。
伊集院光さんのラジオで読まれたネタに、「賢者の贈り物」という小説が登場したのだが、私はそれを読んだことがなかったので、ネタの面白さを十分理解できていない気がした。そこで、「賢者の贈り物」についてネットで調べ、あらすじだけでも知ろうと思った。すると、この作品はO. Henry 作の短編小説で、青空文庫で訳が読めることが分かった。青空文庫で公開されている日本語訳の翻訳者は、IT技術者にはよく知られた、結城浩である (図書カード:賢者の贈り物)。
「賢者の贈り物」について調べる過程で、私は「Project Sugita Genpaku」というサイトの存在を知った。ここで進められている「プロジェクト杉田玄白」は、日本語以外で書かれた文章を翻訳して公開するプロジェクトらしい。「賢者の贈り物」もこの「プロジェクト杉田玄白」の正式参加作品として紹介されている。私はこのサイトで紹介されている幾つかの翻訳文を読んでみたが、その中に「ちびくろさんぼ」 (原題: The Story of Little Black Sambo)があるのを見つけ、懐かしく思って読んでみた。
日本語版の「ちびくろサンボ」(表記は版により異なる)は様々な出版社から出ていたらしいが、私は父方の祖父の家にあった岩波書店の「ちびくろ・さんぼ」を読んだことがあった (祖父は読書家であるが、中でも岩波書店の本を多く持っている)。私の両親は父方の祖父とは異なり、あまり書籍を購入して溜め込むことをしないので、私が幼少期に読んだ絵本は多くが図書館で借りたものであり、そのため何度も繰り返して読むということをしなかった。一方で、年に3回行くのが通例であった父方の祖父の家には、いつも同じ絵本があるわけで、その1つであった岩波版「ちびくろ・さんぼ」は私の記憶にしっかり残っているのである。
私はこれまで全く知らなかったのであるが、岩波書店は1988年に、これは私の生まれる1年前であるが、この「ちびくろ・さんぼ」を絶版にしている。その理由として、著作権上の問題があった可能性も指摘されているが、本作の内容に黒人に対する差別が含まれるという趣旨の抗議があったらしい (参照: ちびくろサンボ – Wikipedia #一斉絶版問題)。「Project Sugita Genpaku」のサイトには、「ウェブで読める、ちびくろさんぼ関連の意見」というページも用意されている (ただし多くがリンク切れ)。
ある本が差別的な内容を含むと考えて抗議をすることは自由であるし、抗議を受けて出版社が絶版にするのも自由であるが、以前読んだ本を読み返せない (読み返すのが難しい)というのは悲しいことである。また、公的な資金により購入された本が、図書館や学級文庫などから取り除かれたとすると (「ちびくろサンボ」では焚書もあったらしい)、それは国民の権利・利益を損なっていないか、よく考える必要があるのではないかと思う。
私は「ちびくろサンボ」の内容が差別的だとは思わないが、差別的かどうかという議論よりも、差別的な内容を含む (あるいは含むと一部の人が考える)作品をどう扱うかという議論に興味がある。
まず前提として、作品から受ける影響というのは人により様々である。人種差別に関する議論をある程度知っている大人の私が「ちびくろサンボ」を読むのと、知識や理解力の限られた子供が読むのとでは、全く異なる。次に、少なくとも親は、年少の子供が読む本 (映像や音声でも同じ)について、それを選別する権利があると私は考える。親には子供を教育する責任があるので、教育の一環として子供が読む本を制限することは必要である。加えて、表現の自由は公共の利益に反しない範囲で保障されるべきである。
以上の私の考えから結論を述べると、先にも書いたように、抗議や絶版は自由であるが、既に出版された本の廃棄はやり過ぎであり、例えば子供向けの図書館であれば、書架には置かないが注文すれば読めるようにする、等の対策で十分ではないだろうか。親は、自分の子供に特定の思想を含む本を読ませたくないのであれば、自分がきちんと精査して制限すれば良いのである。読みたいと思う人の権利を損なうことまでする必要はない。本の存在が社会全体に悪影響を及ぼすと考えるのであれば、本を読んだ人が抱くと考える差別意識を覆すような知識・考えを広める活動をする方が有意義である。
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Posted 05 5月 2016
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Tagged: レビュー, 小説
少し金が入ったので、iPadなる機器を買ってみた。今現在、オンラインのApple Storeでは、iPad mini 4と共にiPad mini 2が販売されていて、iPad mini 4は学生・教職員価格で16GB/WiFiが40,800円(税別)から、iPad mini 2は16GB/WiFiが29,800円(税別)から、となっている。ストレージが16GBでは少し心もとない気がしたので、iPad mini 2の32GB/WiFiを購入したが、値段は34,800円(税別)で、iPad mini 4の16GB/WiFiより安い。
iPad mini 2とiPad mini 4の違いとしては、まずチップがA7とA8で違う。iPad mini 4に搭載のApple A8はA7と比較して、CPUが1.3倍、グラフィックが1.6倍とのことであるが、私がこれまで使っていたのは、Apple A5のチップを搭載したiPod touch 5th (iOSは最新)であり、A5からA6、A7と進化する段階でそれぞれ2倍ずつ高速化したとAppleは主張しているので、少なめに見積もってもA7はA5比で3倍くらいの性能があると考えられる。iPad mini (初期型を除く)はディスプレイの画素数がiPod touch 5thに比べ約4.3倍あるので、全画面で3Dのレンダリングを行うゲーム等では、最大4倍の性能上昇が打ち消される可能性もあるが、私はiPod touchをゲーム機としては使っていないし、今回購入したiPad mini 2についてもそのつもりはないので、CPUが3倍程度高速化した分、快適にアプリが動作することを期待し、更にその1.3倍、あるいはグラフィックで1.6倍となるA8を使うために、1万円以上余分の金を払うのは止めようと結論した。実際、A7のiPad mini 2を使ってみると、A5の遅さに辟易していた私にとっては、びっくり仰天するほどの処理速度であった。人間は一旦慣れてしまうと、それを基準に判断するようになるので、iPad mini 4やiPad Proを一旦使ってしまったなら、A7チップは遅いという結論に至るのであろうが、私にとってはこれで十分なのである。
次に、iPad mini 2とiPad mini 4の違いとして、本体の厚さと重さがある。iPad mini 2は4に比べ、厚さは約1.23倍、重さは約1.11倍ある。iPad mini 4ではチップの性能が上がった分、同じ処理をさせるのに消費する電力が減り、その分バッテリーを減らしたのだろう。Wikipediaによれば、iPad mini 2のバッテリーは、23.8ワット時、iPad mini 4は19.32ワット時である。私は製品を選ぶ際、バッテリーの持ちをかなり気にする方であるが、バッテリー駆動時間がどちらの機種も10時間となっていることから、iPad mini 2はこの点で劣っているわけではないと判断した (バッテリーの経年劣化は最新機種の方が優れている可能性はある)。しかしながら、私が最初にiPad mini 2を箱から出して持った時の感想は、「意外と重い」だったので、少しでも軽いiPad mini 4には、値段分の価値が確かにあるんじゃなかろうかと思う。
その他の違いとしては、iPad mini 4に付いているTouch ID (指紋センサー)や気圧センサーがあるが、私にとってはあまり価値を感じない。1つだけ明らかに劣っていると感じるのはカメラの性能で、iSightカメラの5M Pixelと8M Pixelの違いもさることながら、iPad mini 4では120fpsのスローモーションビデオに対応していて、2では対応していないのは残念である。
今回、私は最新機種ではないiPad mini 2を購入したわけだが、本体の値段が安いという利点以外に、アクセサリである保護ケースが安く購入できたというのも大きい。前述したように、iPad mini 4と2では、本体の厚さが異なるので、私が好んで使うハードタイプのケースでは使い回しが出来ない。その結果、古い機種のアクセサリが在庫処分で安く手に入るのである。私はELECOMのTB-A13SPV2BKを購入した。この製品は販売当初、2000円前後で販売されていたようだが、私は300円で購入できた。