救急救命士の話術

先日、必要があって救命講習を受けてきた。普通救命講習Ⅰという3時間のコースだったのだが、何より印象に残ったのは、講習を担当していた救急救命士の話術だった。講師は50歳前後の救急救命士1名と30歳前後の救急隊員2名が担当し、受講していたのは私を含め20名ほどだったのだが、基本的には救急救命士が説明・解説し、2名の救急隊員は説明の補助や実技を担当していた。この救急救命士のトークが半端なく面白いのだ。多くの受講生が声を出して何度も笑っていたし、私も2度ほどは腹を抱えて笑ってしまった。とはいえ救命講習は人の生死に関わること。救急救命士も重要なことはしっかり説明していたし、使う表現にも配慮が見られた。意外だったのは受講生の意欲で、私以外の受講生は多くが小学生以下の子供をもつ母親だったのだが、救急救命士の話を聴くのも実技に取り組むのも真剣だった上、質疑応答では良い質問がいくつも出た。講習が行われた場所は山間部の住宅地であるため、いざというとき救急車の到着を待っているだけでは助からない、という救急救命士による冒頭の説明も、受講者の意欲を高めるのに役立っていたことだろう。一般人に3時間もの講習を受けさせ、なおかつ内容を記憶に留めてもらうには、こういった話術が求められるのか、と感心させられた。もちろん、救急救命士の本業は人を笑わせることではないのだが、現場で1分1秒を争う時に、救命が必要になった人やその家族、あるいは仲間の救急隊員たちと素早く適切な意思疎通が図る能力は不可欠だろう。

最近の短い話

新幹線で東京まで行く用事があったのであるが、私はクレジットカードで乗車券と特急券を購入するつもりで、現金をほとんど持たずに京都駅まで行った。ところが、利用可能残高は十分あるはずなのに、なぜかカードの読み取りが出来ないと言われ、クレジットカードでの支払いが出来なかった。仕方ないので駅構内にあったセブン銀行で、2つの口座から合計2万円ほどを引き下ろしたのであるが、そのせいで手数料108円×2をとられてしまった。クレジットカードは便利だが、あまり過信しすぎるのも良くないと反省した。

夕方に少し混雑した電車に乗っていた時、私はドア付近に立っていたのであるが、足元にビールの空き缶が落ちているのを発見した。アルミ缶なら踏めば潰れるとはいえ、これは危険だと思い、私はその缶ビールの空き缶を拾い上げ、軽く潰してカバンに入れようとした。自分としては良いことをしているつもりであった。空き缶をカバンに入れた後で顔を上げてみると、席に座っていた一人の老紳士が、私の方をじっと見つめているのに気がついた。私の善行に感心しているのだろうか、と最初は思ったのであるが、よく見ると老紳士は私の足元の方に注意を向けていた。つられて自分の足元を見てみると、拾い上げた時に空き缶から零れた飲み残しのビールが私のスラックスと革靴にかかってしまっていた。恥ずかしかった。

かっこよかったなぁ

特別興味があったわけではないが、床屋で順番待ちをしている時にちょうど舛添さんの記者会見がテレビでやっていた。

私は舛添さんのコメント後半から質疑応答を経て最後まで観ていたが、第三者として調査に携わった佐々木善三弁護士がとにかくかっこよかった。

質疑応答で記者の大半は糞みたいな質問をしていたので、私としては観ていて腹が立ったのであるが、佐々木弁護士が幾つかの糞質問を一刀両断してくれて、多少スカッとした。

特にTBSのフジモリさんの質問は酷くて、聞いていて頭がくらくらした。こういう質問をしてくる人間とは、仕事でもプライベートでも関わりあいたくないと思った。

たまにこの手の会見映像を観るたびに、記者というのはどうしてああも頭の悪そうな質問をするのだろうかと思ってしまうが、考えてみると、あの記者たちが関わる新聞やニュース番組を読んだり観たりしている人間があまり頭良くないので、おそらくそれに合わせた阿呆な質問をせざるをえないのだろう。

ぱっと見た感じ、質問をしている記者の年齢が若いのは、もう少し年齢を重ねて知識と識別力を身につけたら (あるは身につけていると周囲から思われるようになったら)、とてもじゃないが出来ない質問をさせるためじゃないかと予想する。

結構頑張ってみたが

非難を受けている人や会社を見ると応援したくなってしまう私であるが、先日、レンタカーを5日間借りた際、今話題の日産DAYSに乗ることが出来たので、燃費を計算してみた。

走行距離がメーター読みで682km、返す前に給油所で入れたガソリンが25.54Lだったので、燃費は約26.7km/Lとなった。DAYSの公称燃費である29.2km/Lには届かなかったが、そう悪くはない数値だと思う。

同乗者なし、荷物はせいぜい20kg程度、体重は70kg弱、という重量条件に加え、信号の少ないエリアで走行していたため、これだけの数値が出たのだろう。もちろん冷房は使っておらず、ナビの画面も走行時間の半分以上で消灯させ、燃費向上を意識しながら運転していた。

三菱自動車の事件が明るみになる前から、自分の乗っている車の燃費が公称値とかけ離れていると話す人は周りにも多いが、私が道路上で観察する限り、ゆっくり加速することを心がけている人は僅かで、急加速やアクセルを緩めるタイミングの遅れなどで、ガソリンを無駄に消費している人があまりに多い。さらに重量のある荷物を常に積んでいたり、冷房を常用したりしていれば、公称値の半分しか出なくても当然である。

iPadはZiplocにでも入れておけ

iPad mini 2の背面はハードカバーで保護しているが、前面は何もつけずに使っている。私は保護フィルムを上手く貼れない人間なのだ。元々iPadのカバーガラスは丈夫なので、簡単には傷つかない。だから手に持って使っている時は、特に心配する必要がない。

問題は運搬時である。私のバッグには砂やら小石やらが入ることが頻繁にあるし、突然の雨に降られることもある。となると、ガラス面を剥き出しにしてカバンの中へ無造作に放り込むのは危険だ。

そこで私は普段、こいつをZiplocに入れて持ち運んでいる。食品保存用袋の多くは液体さえも保存できるようにできているので、これなら雨でバックパックがグショっても、大事なiPadを濡らさずに済む。しかも私が試した限りでは、袋に入れた状態でタッチパネルを操作することも可能である。

防塵・防滴を謳った専用ケースも売られているが、1枚10円程度で買えるZiplocにコストパフォーマンスで敵うわけがない。というわけで、タブレット端末の運搬ケースとして、Ziplocはお勧めである。問題は、見た目がダサいことくらいだ。

ネットで調べてみると、入浴中にタブレットを使うために食品保存用の密閉袋を使っている人は多いようである。