3年くらい前にMacBookを買ってからというもの、ストレージを除いてはコンピュータ本体もコンピュータパーツも殆ど購入していなかったのであるが、8年近く使っているFX-8350と9年ちょい使っているQuadro 600をそろそろ引退させようかと思い、
AMD Ryzen 3 3100
ASRock B550M Pro4
ADATA AD4U320038G22-D (DDR4-3200 8GBx2)
玄人志向 GF-GT1030-E2GB/LP/D5 (GeForce GT 1030)
をヨドバシ.comで購入した。以前はドスパラの通販を主に利用していたが、最近のドスパラは、PCパーツの販売に対するやる気が無くなっているようだ。「パーツの犬」を読んでいた頃が懐かしい…。
これらのパーツ選定理由について。
まずCPUについては、一応当時のAMD製コンシューマー向けCPUでは最上位だったFX-8350を置き換えるのに、Ryzen 7を選ばなかったのは、値段が高い、そしてそれだけの性能が不要、ということに尽きる。正直、今の使い方ではFX-8350 (PassMark 5918)で性能的に全然足りていたので、Ryzen 3 3100 (PassMark 11737)でも無駄に高性能なくらいである。
マザーボードは、以前はASRock 990FX Extreme4という、上位チップセット + 上位モデル + ATX、という豪華なものを買っていたが、B550M Pro4は、中位チップセット + 中位モデル + microATX、という全て1段落としたようなモデルである。理由としては、値段のことももちろんあるが、拡張カードをいっぱい刺して拡張する必要性が薄れた、というのが大きい。更に下位のモデル、B550M-HDVにしなかったのは、将来的にUSB 3.2 gen2を使ってみたいと思ったからである。
メモリはよく買うADATA製から選んだ。大して値段も変わらないので、非OCでは一番速いDDR4-3200を選んだ。8GBx2で16GBもあれば、私の場合困ることは無い。
GPUは、Quadro 600の置き換えなのでQuadro P400あたりを買おうかとも思ったが、Quadro 600を購入した当時と異なり、3DCGの作成をほとんど行っていないので、GeForceで十分と考え、より安くてより速いGT 1030にした。GT 1030はファンレスの製品もあるが、あまりファンレスを信用していないので、小型ファンの付いたモデルにした。
それと今回は、CPUクーラーを純正のもので済ますことにした。これまでは「峰2」という大型サイドフロークーラーを装着していて、これの14cmファンは静音かつ高性能で満足していたのであるが、TDP125WのFX-8350に対して、Ryzen 3 3100は65Wと断然低い。また、純正クーラーも新しいデザインになってから冷却性能の評判がよいので、これなら別に買う必要はなかろうと言う判断である。実際に運用してみても、感じられるほど以前と比べて音が大きくなったということはない
インストールはスムーズに行えた。Windowsならマザーボードを変えた場合、再インストールが普通だろうが、Linuxならまぁ不要である。GPUに関してはドライバの都合 (私はNVIDIAのプロプライエタリなドライバをを使用している)で表示が崩れる可能性もあると思い、他のパーツを入れ替える前にGPUだけ交換して立ち上げたが、390系のドライバではQuadro 600もGT 1030も両方行けるようで、何の問題も起こらず拍子抜けであった。CPU + マザーボード + メモリの入れ替えも全く問題なく、元々使っていたSATA接続のSSDからUbuntu 18.04 LTSが普通に立ち上がり、有線LANやオーディオ、USBなどの主要な機能はそのまま動いた。990FX Extreme4を買ったときはUbuntu 10.04 LTSにオーディオドライバを手動で入れていたことを思い出すと、随分楽になったものだと思う。
将来的には、起動ストレージを現状のSATA接続SSDからM.2接続のSSDにしたいと思うが、それは現状のUbuntu 18.04 LTSを22.04 LTSに置き換える時で良いかと思っている。
夢野久作 著の「いなか、の、じけん」という作品を青空文庫で読んだ。さくさく読めて面白かったが、初出が1927年から1930年頃のものなので、現代ではまず目にしない単語もいっぱい出てくる。以下に私が読んで分からなかった言葉を挙げる。
本作のテキスト入力、校正、及び公開に関わった皆様へ、感謝を申し上げたい。
・虚空蔵
「あの夫婦は虚空蔵さまの生れがわり……」
虚空蔵菩薩という菩薩の一種のことらしい。作中では仏教とは関係なく、駄洒落としてこの名前が出てくる。
・桃割れ
どちらも都の者らしく、男は学生式のオールバックで、女は下町風の桃割れに結っていた。
何となく桃が割れたような髪型なんだろうな、という予想はついたが、画像検索をしてみないと正しいものはイメージできない。
・信玄袋
口をアングリとあけて呆然となったが、やがて震える手で傍の大きな信玄袋の口を拡げて、生命よりも大切そうに人形を抱え上げて落し込んだ。
巾着袋をイメージしていたのは間違っていなかったが、信玄袋とは厚紙などで底面の形成してあるものを言うようだ。
・白首街
「……えエッ。口惜しいッ。おおかた大浜(白首街)のアンチキショウの処へ持って行く金じゃったろ。畜生畜生……二人で夜の眼を寝ずに働いた養蚕の売り上げをば……いつまでも渡らぬと思うておったれば……エエッ……クヤシイ、クヤシイ」
文脈から、今で言うソープ街みたいなものだろうと思ったが、それで合ってた。
・チョンガレ
海岸沿いの国有防風林の松原の中に、托鉢坊主とチョンガレ夫婦とが、向い合わせの蒲鉾小舎を作って住んでいた。
一番謎だった言葉。江戸時代に流行したある種の芸のことらしい。
・猫イラズ
しかもそのチョンガレの頭蓋骨が掘り出されると、噛み締めた白い歯が自然と開いて、中から使いさしの猫イラズのチューブがコロガリ出たので皆ゾッとさせられた。
よく考えれば殺鼠剤のことであると分かったはずなのであるが、よく考えていなかったので猫を駆除するためのものかと思ってしまった。
・撃剣
夏になるとその辺で、撃剣の稽古を済ました青年たちが、歌を唄ったり、湯の中で騒ぎまわったりする声が、毎晩のように田圃越しの本村まで聞こえた。
「剣撃」という単語はたまに出てくるが、「撃剣」は初めて目にした。歴史背景などなかなか面白い。
・平気の平左
奥から出て来た後家さんは、浴衣を両方の肩へまくり上げて、黒光りする右の手でランプを……左手に団扇を持っていたが、上り框に仁王立ちに突立ったまま、平気の平左で三人の青年を見下した。
音の感じからして洒落言葉だろうと思ったが、その通りだった。
・血の道
その石を大切に祭れば、お前の女房の血の道は一と月経たぬうちに癒る。
文脈からして婦人病の一種であろうと思ったが、その通りであった。
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Posted 19 7月 2020
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Tagged: レビュー, 小説
・フードシーラーピタント SFS-AM01
Amazon.co.jpにて税込み3,980円で購入。オモチャみたいな値段の真空パック器なので最初からあまり期待していなかったが、50パックほど処理した段階でもう使い勝手が悪くなりだした。空気を抜くときにパックを挟むゴムというかスポンジというかの部分が変形したのだろうか、パックを挟んだ状態で本体のフタに上部から上手く圧力を掛けてやらないと、空気が抜けなくなっている。あとこれは最初からだが、連続でシーリング出来る回数が少ない。私は2重にシーリングを行っているので、3パックを一気に処理しようと思うと12回シーリングを行うことになるが、4回ぐらい連続でシーリングを行うとLEDが点滅してしばらくシーリングが行えなくなる。1パックずつ時間を置きながら処理する場合は問題ない。本体購入時に替えロールも2本買ってしまったので、それを使い切るまでは騙し騙し使おうと思う。
・GL013 (Bluetooth片耳イヤホン)
1個買ってしばらく使っていたのだが、外出先で紛失していしまい、急いで2個買い直した、というぐらい良い物である。私は主に、ラジオ番組を録音したものを移動中に視聴するために使用している。片耳なので、常識的な音量であれば周囲の音が聞こえなくなるということが無い。そして私が聴くラジオ番組は殆どがトーク中心なので、ステレオでなくても全然問題ない。移動時間を有効活用するのにたいへん役に立つアイテムである。
・US-1X2-CU
TASCAMのUS-366というオーディオインターフェースを使っていたのだが、これは最新のmacOS (Catalina)で使用できなさそうだということが分かったので、同じくTASCAMの新製品でCatalinaにも対応した本製品を購入した。調べてみると、US-366を購入したのは2013年なので、まぁ新しいのを買っても良いタイミングではある。Windows 10ではUS-366も引き続き使えるので、そちらはそちらで使いつつ、US-1X2-CUはMacBookで主に使うことにした。US-366にあるデジタル入出力(光・同軸)はUS-1X2-CUに無く、アナログ入力もUS-1X2-CUはUS-366より少ないが、元々そこまで使わないので困りはしない。ボリュームスイッチの質感はUS-1X2-CUの方がUS-366より優れている。また、US-366はLinuxで(少なくとも簡単には)使えなかったが、US-1X2-CUはiOSにも対応しているのでLinuxでも繋ぐだけで使える。WindowsやmacOSで使える全ての機能がLinuxで使えるかどうかは確認していないが、とりあえず繋いだマイクから録音でき、ヘッドホン出力も動作している。
・IC-P7
アマチュア無線技師の資格を得たので、早速無線機を購入した。私は山で使うハンディー機の運用をメインにするので、144MHz帯と430MHzの両方が使えるFMトランシーバの中で、なるべく小型計量のものを選んでいたらこれに行き着いた。使用中はなるべく本体を操作したくないので、純正オプションのHM-153PL (イヤホンマイクロホン)を繋いでいる。またアンテナは本体付属のものでは頼りなさそうだったので、HYS-771Nという少し長いのに換えている。とりあえず今のところ不満はない。
・ASUS Zenfone Max M2
2年程前に、我が妹からガラスに若干のヒビが入ったiPhone 6sをもらったので、格安SIMを入れて持ち歩き使用していたのであるが、先日そのiPhone 6sが液晶漏れを起こしてしまい、このままでは症状が悪化する一方だと判断したので、格安SIMを入れて運用できるスマートフォンを新たに購入することにした。iPhone 8は6sと似たサイズで防水になっており非常に魅力的であったが、新品で購入するのはちと高く、かと言って中古で購入するのも気が進まない。だったら1年程度で壊れてもまぁ諦めのつく安いAndroid端末を購入してみよう、ということに決めた。私はこれまで、人から頼まれてAndroidタブレットのセットアップや設定変更などを行ったことはあるが、自分用に所持して使用したことはなく、Androidの操作方法などについて人から尋ねられても答えられないことがたまにあった。iOSについては前述のiPhone 6sに加え、iPad miniやiPod touchなども長年使用しており、iOSでは何が出来て何が出来ないかということもある程度把握できているつもりなので、Androidについても実際に自分で使うことで同程度まで見識を深める良い機会でもあると考えた。Zenfone Max M2を選んだのは、約2万円という安値に加え、自作パーツでもおなじみのASUSブランドを重視したためである。データ専用格安SIMを入れたスマートフォンで私が行うのは、メールや天気予報、ニュースのチェックと、地図や交通経路の検索が主なので、高性能なCPUや大容量のストレージは必要ない。カメラも記録用に使うだけなので高画質である必要はない。使い慣れたiPhone 6sに比べ本体サイズが大きいのが慣れないが、画面の見やすさや操作のしやすさは良い。私にとって重要なGPSの性能には購入前に不安があったが、使ってみると悪くなくiPhone 6sと遜色なく使える印象である。ただしデジタルコンパスはあまり調子が良くない。
・Apple iPod touch (第7世代)
これまでポッドキャストや録音したラジオを聞くのにiPhone 6sを使っていたので、上で書いたZenfone Max M2を購入した際に、それらの再生もZenfone Max M2で行うようにしようと思っていたのであるが、録音したラジオの再生に使っているVLCがAndroid版とiOS版で機能に差があり、iOS版で使っていた機能が使えないということが判明したため、そちらはiPod touchで行うことにした。私は第5世代と第6世代のiPod touchも過去に購入しているが、第5世代のものはイヤホンジャックが壊れたので、Bluetoothスピーカーと組み合わせて車載で使用しており、第6世代は水没させて壊してしまっている。iPod touchは画面が小さいので、Wi-Fi環境があってもブラウジングやメールの作成などには難儀する (より大きな画面の端末に慣れてしまうと特に)が、音楽・音声の再生に限ってはこれほど便利な端末はないと思っている。
趣味の活動で必要になったため、第四級アマチュア無線技士の試験を受けて来た。資格試験の受験は、約4年前に応用情報技術者試験(合格)を受けて以来である。
私はこの手の資格試験を受ける際、合格点ではなく100点を目指すつもりで勉強するようにしている。しかし今回は、試験日の1週間前から風邪を引いていたことに加え、様々な面倒ごとに巻き込まれるという事態が発生したため、勉強時間がほとんど取れなかった。受験の申し込みをした時点で過去問を解いたところ、法規・工学とも12問中4,5問程度の正当数で、合格点の8問/12問を余裕でクリアするには程遠い。というか、問題は全て4択なので、4,5問/12問の正答数というのは、求められている知識がほぼ無かったに等しい。
そして前述の様に風邪と面倒ごとで勉強時間が取れなかったため、試験前日の夕方までほとんど勉強をしていなかった、つまり知識が増えていない状態であった。
そこで今回は、YouTubeの解説動画をひたすら観て、過去問を解くのは最小限にする、という勉強方法を採った。普段なら、過去問を解いて分からなかったところを調べる、の繰り返しで勉強するのであるが、これが効果的なのは問題に対する知識がある程度あるときである。視覚と聴覚に働きかける動画を利用することで、集中しづらいコンディションでも知識を頭に叩き込もう、という作戦である。
これが功を奏し、試験を受ける直前には、ネットの模擬試験 (過去問を分野別にランダム表示させるような仕組みのもの)で安定して合格点を出せるようになっていた。試験前日の就寝前と朝起きてから試験会場までの移動中に観た動画だけで、合格することができたのである。
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Posted 26 1月 2020
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