新幹線で東京まで行く用事があったのであるが、私はクレジットカードで乗車券と特急券を購入するつもりで、現金をほとんど持たずに京都駅まで行った。ところが、利用可能残高は十分あるはずなのに、なぜかカードの読み取りが出来ないと言われ、クレジットカードでの支払いが出来なかった。仕方ないので駅構内にあったセブン銀行で、2つの口座から合計2万円ほどを引き下ろしたのであるが、そのせいで手数料108円×2をとられてしまった。クレジットカードは便利だが、あまり過信しすぎるのも良くないと反省した。
夕方に少し混雑した電車に乗っていた時、私はドア付近に立っていたのであるが、足元にビールの空き缶が落ちているのを発見した。アルミ缶なら踏めば潰れるとはいえ、これは危険だと思い、私はその缶ビールの空き缶を拾い上げ、軽く潰してカバンに入れようとした。自分としては良いことをしているつもりであった。空き缶をカバンに入れた後で顔を上げてみると、席に座っていた一人の老紳士が、私の方をじっと見つめているのに気がついた。私の善行に感心しているのだろうか、と最初は思ったのであるが、よく見ると老紳士は私の足元の方に注意を向けていた。つられて自分の足元を見てみると、拾い上げた時に空き缶から零れた飲み残しのビールが私のスラックスと革靴にかかってしまっていた。恥ずかしかった。
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