ゲーム製作で、効果音の録音をしようかと思っている。無料で配布されている素材を使うという手もあるが、なんだかんだとこだわり始めると、結局は自分で作る(録る)ことになるんじゃないかと予想されるからだ。あと、WEB上で無料配布されている素材って、実際に利用規約を読んでみると使用に際して色々面倒なことがある場合もあり、思った以上にモノが集まらなかったりする。
さて、その録音の方法だが、幾つかある手法(機器)を大きく分類すると、以下の2つに分けられる。
A. 録音をコンピュータで行う
B. 録音を別の機器で行い、音声ファイルをコンピュータに移動させる
USBやFirewireで接続する、いわゆるオーディオインターフェイスや、マイク入力端子に挿して使うタイプのマイクを用いる場合が、Aに該当する。Bの方は、ICレコーダーやリニアPCMレコーダーと呼ばれる機器を用いる場合が該当する。他に、別の機器で録った音を再生し、それをコンピュータの音声入力に流し込み録音するという手法も考えられるが、録音に倍の時間がかかるので、却下である。
さて、AとB、それぞれの手法について利点を考えたいと思うが、Aの利点はまず、録った音声をすぐに編集できるという点が挙げられる。一般的なICレコーダーを使った場合、USBケーブルで繋ぐとか、SDカードを抜き出してコンピュータのメモリかードリーダに挿す、といった手間が必要になるが、Aの場合は録音に使ったソフト上ですぐに編集を始めるということも可能なので、録ってすぐ編集、というワークフローを構築したい場合には有利である。もっとも、中には録音ができるポータブルな機器でも、無線でファイルを移動させることが可能なものも存在する(スマートフォンを用いると簡易にそのような機能を実現できる)ので、そういった機器と比べた場合、Aのアドバンテージは低くなる。Aには他に、比較的安価で高品質のマイクを使用した多チャンネルの録音環境を整えられるという利点もある。
次にBの利点であるが、まず持ち運びが容易であるということが挙げられる。野外での録音を想定すると、ノートPCを持ち運んでというのは気が進まない。また、録音という操作を独立したシステムで行えることにより、編集環境に依存しない利用が可能と言える。これはコンピュータにLinuxやバージョンの古いWindowsあるいはMacがインストールされている場合に重視される。一般に、ICレコーダーからPCに移動させるのは環境依存性の低い音声ファイル形式である。
資金が限られている状況で、AとBのどちらを採用するのか、悩みに悩んだが、結局のところモバイル性と環境非依存性を重視し、リニアPCMレコーダーを買うことにしようかと思っている。モデルはTASCAMのDR-40、これがどうやら良さそうだ。SONY愛好家の私としては、SONY製のリニアPCMレコーダーを導入すべきだとも思ったのだが、DR-40は外部マイク(プラグインパワーでないやつ)の使用が可能で、これはSONY製だと4万円くらいするアダプターを取り付けなければ実現できない機能である。しかも実売価格は17000円ほど、とSONY製より安い。
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