台湾茶の話

以前、台湾に行ったときに買った、烏龍茶の茶葉の袋に書かれていた説明文を載せる。中国語は読めないし入力するのも辛いので、英語と日本語だけ。パッケージがでこぼこしていて読みにくく、漢字は向こうの漢字が使われているので、日本語環境で入力した時に再現できないもの、および同一か怪しいものは()で囲った。


Tea Making Instruction
1 Warm up the tea vessels with the boiling water and then pour the boiling water into the tea and cover the lid for three minutes before serving.
2 Same amount of tea can be prepared by pouring boiling water into it for 3 to 4 times.
3 Tea vessels are made of clay thus making the tea more flavour.


お茶の点て方
1 茶器を熱湯で溫めて後此の湯を捨て新に沸騰湯で茶を點て一分間後に召し上がれば此の茶(獨)特の味と香を賞味る事が出(来)ます。
2 一回の茶の葉は3~4回ご使用出(来)ます。
3 茶器は瀬戸物を使用すると又格別な味を賞味できます。

 この説明文で特に問題なのが、手順1で書かれている蒸らし時間である。英語の方は”three minutes”なのに、日本語の方は”一分”である。お茶を淹れるときの蒸らし時間って結構重要で、1分と3分じゃ大きく違うんだが……。

 英語と照らし合わせながら日本語の文章を自然な感じに直すと、


お茶の淹れ方
1 茶器を熱湯で温め、一度お湯を捨てて新たに沸騰したお湯を注ぎ、一分後(三分後?)に召し上がると、独特な味と香りを御賞味いただけます。
2 同じ茶葉で3~4煎目までお飲みになれます。
3 瀬戸物の茶器で淹れると風味を引き出しやすく、おすすめです。

といった感じだろうか。あと、英語の方は特に3番目の表現が怪しいが、下手に直そうとすると私の英語力が低いのがバレるので、やめておく。蒸らし時間については、研究室にいる中国人の留学生に中国語の説明文読んでもらって確かめようかと思う。

 ちなみに、これは現地で実際に茶の淹れ方を見たので分かるのだが、手順1で最初に茶器を温める作業、これは茶葉を入れた状態で行う。つまり、1煎目は捨てるのである。私も最初見たときは驚いた。

 台湾ではちょっとした事務所やホテルのロビーなど、机の上に茶を淹れるときの一連の動作を行うための木製の台みたいのがあって、茶器に湯を注いだり、その湯を流したり、といった作業がその上で出来るようになっている。台に流れたお湯は管を伝って机の下に置かれた容器へ落ちるようになっており、台にはランクにもよるが丁寧な細工が施されており芸術品としての役割もあるようだった。

 なお、「高山極品茶」と書かれたこのお茶の価格は、220gで199元。台湾元は大体3倍すると日本円になるので、600円程度ということになる。食品の物価が安い台湾でこの値段というのはそれなりのものだと思うし、実際購入した店舗では一番高い奴だったのだが、その店は日本で言うとマツキヨみたいな店だったし、日本と一緒で中国茶も天井知らずの値段するやつとかあるので、グレードはよく分からない。

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