2012年8月に購入した、「MSI R7770-2PMD1GD5 OC」のファンが五月蝿くなってた。埃はなるべく取るようにメンテナンスしているので、ファンの回転軸周辺に問題が発生したと思われる。試しに自転車用の油を注入してみたが、効果無し。
このGPUは、2012年の8月下旬に購入しているので、少なくとも半年使っているのだが、BOINCのGPU用宿題をやらせているマシンで基本的に毎日24時間動作させていたため、稼動時間にすると180 days x 24 h/day > 4000 hとなる。不具合が出るにしては少し早い気もするが、そもそもロード率80~90%で連続使用するというのはメーカーの意図する使用法ではないと思われるため、仕方ないと言えば仕方ない。多少ファンが五月蝿くなっただけであり、まだちゃんと動いているのは偉いと思う。
どちらかと言えば、問題なのはファンの交換が難しいことである。GPUカードのファンというのは、大抵がベンダーのオリジナル設計であり、一般的なCPUクーラー付属のファンやケース用ファンのように、汎用品と交換することが難しい。GPU用のファンユニットも売られているのだが、対応製品が限られたり、高価だったりする。ビデオカードのファンは、スロット干渉の問題があるため薄く作らざるを得ないし、他社製品との差別化を図るため、デザインにも気を配っている。ケーブルだってデロンと垂らすわけにはいかない。結果、GPUカードのファンが壊れた場合に、自分でパーツを調達して交換するのは難しくなる。
出来れば今後、GPU向けファンの規格統一がなされて、修理・交換が容易にできるようになると嬉しいが、現在の状況を見ると難しい気もする。需要がそれほど無いだろうというのもあるし、GPUの進化スピードから考えると、通常の使い方をしてファンが壊れる頃合いには、既に新しいGPUのシリーズが出ていることが多い、というのもある。
以上のことを考えて思うのは、APUは素晴らしいな、ということ。現時点ではAPUの限界値が低いので、全てをAPUにというわけにはいかないだろうが、冷却すべき部分を集中させるという意味でも、APUの意義は大きいと思った。
とりあえず手元の「MSI R7770-2PMD1GD5 OC」であるが、同室の人からの苦情を受け流し、しばらくは今のまま使って行こうと思う。
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