ついに4コアCPU搭載のコンピュータが……

動くのに捨てられる時代になったようだ。私はよく、捨てられているコンピュータを拾って修理、あるいはパーツを抜き出して使うのだが、先日初めて、4コアCPUを搭載したマシンが廃棄されているのを発見した。デュアルコアでもまだ捨てられるのは珍しいというのに。まぁ、4コアと言ってもCore 2 Quad Q8200という、それほど大した4コアじゃないが。とはいえ、定格クロック2.33GHzでTDP95Wというのは、今でも割と使いやすい部類に入るのではないかと思う。C2Qとしては第二世代(最終世代)でプロセスルールは45nm。下位モデルなのでVT非対応など残念なところもあるが、下手に3GHzオーバーのC2Eなどより効率的だろうと予想できる。恐らく破棄された理由は電源が逝っちゃったためだろうと踏んだ私は、CPUクーラーを付けたままボードだけ抜き出し、持ち帰った。これまた拾ったCreativeのSound Blasterと、手持ちのHDDや電源を投入し、GPUはQuadro FX 1400で一台組み上げた。CPUクーラーは一旦外してグリスを塗り直したりもしている。これで数世代前のワークステーションと言って良さそうなスペックのマシンに仕上がった。といっても今現在、特に用途は無いのだが……。

Raspberry Pi model Bに関する幾つかの観察結果

○最小構成なら0.5A出力でも起動可らしい
 購入前にネットで調べた情報によれば、電源は0.7A以上必要、1.0Aくらいあるといいらしい。なので私も最初はPS VITAのACアダプタを使っていた。こいつは1.5A出力できる。が、SDカードとLANケーブル、それに電源を入力するmicro USBだけを繋いだ状態にすると、定格0.5A出力な別のACアダプタ(Sony Cyber-Shot用のAC-UB10というモデル)でも起動が可能であった。もっとも、実際どんだけ流れているか測ったわけではない。ただ、SSH越しに操作してCPU負荷率を100%にしても安定して動作していた。サーバーとして使う分にはHDMIやUSB機器を繋ぐ必要は必ずしも無いので、用途によっては0.5A出力のACでも問題ない可能性がある。ただし、最初に設定するためには画面出力と入力機器を直接繋ぐ必要があるので、その際は0.5Aだと足りないのであろう。

○USB無線LANアダプタも使える
 当たり前かも知れないが、とりあえず動かしたので動作報告。手元にあったGW-USVALUE2は、特にドライバ等を追加すること無く、Rasbianの最新版で動作した。デスクトップにWi-Fi Configのショートカットがあるのは分かりやすい。これでLANを無線にしてしまえば、あとは電源を繋ぐだけ、つまりケーブル一本で稼動させられる。

○その他動作速度など
・CD音質のFlacをCUIのMplayerで再生した時の負荷率が大体10%弱。音楽再生には問題ないと考えていい。
・ffmpegでCD音質のflacをmp3(デフォルト設定、192kbps、コーデックなどの詳細未記録)に変換すると、再生時間と同じ位かかる。なので、録音しつつエンコードして保存、みたいな処理を長い時間継続するのは難しいと思う。
・FirefoxでGoogle Mapなども一応見れる。ただし、遅いので実用には堪えない。一般的なWEBサイトを見る分にはそれほど問題ないが、それでもエディタとウィンドウを切り替えながら、というのは厳しい。
・3.5mmオーディオ出力の音量が小さいように思う。何らかの設定項目を見落としている可能性もあるが、ALSA mixerで音量を100にしても、やっとヘッドフォンがまともに鳴る音量になる程度で、電源を搭載していないスピーカーを十分な音量で鳴らすのは難しそうだ。
・USB接続のWEBカメラを繋いで、cheeseを起動させてみたが、これは使い物にならない。解像度を320*240まで下げても駄目。1コマ/sも表示できない。WEBカメラを使うなら、webcamコマンドを使って静止画を撮影するくらいしかできそうにない。

続報!

以前、「過ぎたポジティブシンキング」で書いた予備校が、3回目の募集を出しているよっ!そして今回も募集人数は5人だぜいっ!

「排部」とかどうかね?

映画「バイオハザード」を観た。基本的に、レイン役(最後の最後でいつの間にかゾンビ化して死ぬ女性の戦闘員ね)の声が高山みなみさん、ってことが気になって他のことはあまり覚えていないのだが、思い出しながら書きたいと思う。

疑問点1:なぜゾンビは共食いしないのか?
 少なくとも、ゾンビ化する前に人間だったものは人間だったもの同士、犬だったものは犬だったもの同士、喰らい合うような描写は出てこない。ゾンビはなぜかゾンビ化していない人間のみを捕食しようとする。不思議である。

疑問点2:ゾンビはなぜ密集するのか?
 ゾンビの分布密度に斑がありすぎる気がした。餌(つまりゾンビ化していないに人間)を探すという探索行動において、密集した移動は明らかに適応的でない。犬の方はともかく、ゾンビ化した元人間の方は、狩と呼べるほど統制のとれた行動をしているわけでもなさそうだ。不思議である。

 とまぁ2点挙げてみたが、そもそも基本が超科学なので、疑問点を挙げていけばキリが無い。あれだけのウイルスを扱うにしては研究所の設計がおかしい、とか、内部の人口密度高すぎ、とか、あれだけ感染力高いのになぜ主人公は空気感染しないのか、とか。コンピュータ系の設定にもケチをつけようと思えばいろいろ言いたいことはある。まぁ単純にアクション&ホラーと考えれば出来はよかったので、続きがテレビ放映されたら観てもいいかなとは思う。

 ちなみに、もう一つ気になっていたのが、作中で研究所のことを指して用いられる単語、「はいぶ」なのであるが、私はこれにどういった漢字を当てるのか、と観ている間中考えていた。だが、観終わってからwikipediaを観たら、英語の”hive”だったことが判明、がっくり来た。”hive”の意味は、hiveの意味 – 英和辞典 Weblio辞書に載ってる。なお、この作品の原題は、Resident Evil だそうである。

神谷と日笠の声で泣きたくなんかないんだよ

少し前に、劇場版『東京スカイツリー 世界一のひみつ』という映画をテレビで観た。配給は角川映画で、声優の神谷さんと日笠さんがハトの役(?)というかナレーションで出演している。観たきっかけはただそれだけ、つまりアニメの声優さんが声入れてるってだけのことだったのだが、実際観てみたら面白かった。東京スカイツリーの建設を設計の段階から追ったドキュメンタリーなのだが、腰を据えてじっくり観る価値があると思う。正直、私はスカイツリーなんてものに大して興味は無かった。東京に住んでいた頃(8年くらい前)には、電車の窓から東京タワーを見る機会もあったが、別に展望台から景色を見てみたいとか、近くで見上げたいと思ったことは無く、実際東京タワーの周辺に足を運んだことも無い。少し前にテレビでスカイツリーの話題ばかり取り上げていた時期があったが、「電波塔が一本建ったくらいで、なんでどの局も特集組んでんだよ」とか思ってたのである。まぁ、スカイツリーが出してる電波が、今自分の住んでいる地域まで飛んでくるわけでもない(無論、映像を受信するのに十分な強度で、という意味である)からな。が、この映画は私に、スカイツリーに対する興味を多少なりとも起こさせた。東京スカイツリーの設計理念、パーツの製造における技術、建設現場での予期せぬトラブル、こういったものが観ていてとにかく感動的(あまりこういう単語は使いたくないのだが)なのである。もうね、この映画観たら、鋼鉄の柱を精密測定している無精髭のオッチャンとか、現場でクレーン繰ってる無表情な兄ちゃんとか、目茶苦茶カッコ良く見えるから。まぁ、映画だからイイトコだけ見せて、暗い部分を隠してるってのはあると思う。デカイ事業だからね、デカイ金も動くわけで、いろいろ暗部はあると思うよ。現場だって、カメラを向けられない厳しい場面もあると思うんだ。だけどね、大勢の人が携わって実際に立派なものが出来上がったってことは、それだけで凄いことなんだなぁと素直に思えるような演出がこの映画にはある。録画しなかった人は、DVD借りてでも観るようオススメしたい。うん、下手なアニメ映画よりも満足感あるから。じゃあスカイツリー見に行きたくなったか、金払って展望台まで上がりたいかって聞かれると、「そうでもない」ってのが答えになるが、それでも東京に行く機会があったら、遠くからでも一度眺めてみたいなとは思うようになった。

 先日放送の「ビビッドレッド・オペレーション」でスカイツリーにアローンが取り付いている場面を観て、忘れていたレビューを書きたいなと思い起こした次第である。