1話を観て_2013夏 その3

・「ふたりはミルキィホームズ」
 音楽が以前のシリーズと比べると格段に劣る。ぶっ飛び具合も1話ではあんまりだった。もちろん、前半部のバラエティーパートとやらは観ない。

・「超次元ゲイム ネプテューヌ」
 OP曲の出来はいいが、アニメというよりゲーム向きな曲だとは思う。とりあえず予約した。ストーリーについては、1話を観てだいたい今後の傾向を予想することができたが、私の予想では割と面白くなりそうだ。単純に声優陣が豪華なアニメ、としても楽しめる。ただ、主人公ネプテューヌの「ネプッ!」(あるいは「ンプゥ!」)という口癖は受け入れがたい。

・「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」
 湯気が……。絵はゲーム版Fateやこれまでのアニメシリーズとは違う特徴を持つが、嫌いじゃない。OP曲、「starlog」の命名はすばらしいと思うが、曲自体は2,3回聴いただけではあまりなじまなかった。StylipSの歌うED主題歌は優等生な感じがするが、基本的に作品枠を超えた声優ユニットはあざといと思ってるので、買いはしない。

・「ローゼンメイデン」
 なんだこの展開の飛び具合は。何話か観れば慣れるか、あるいはこの構成の意味に気づかされるのだろうか?よく分からん。もう一度、新版の漫画原作を読み直さなくては。

・「神さまのいない日曜日」
 神さまの位置づけには異を唱えたい点もあるが、設定としては面白いと思う。もう1,2話分観ないとストーリーの流れが掴めなさそう。(精神的に)少し離れた位置から観たいアニメである。主題歌はあまり印象的ではなかった。

公衆無線LANでMACアドレスを取得してみる

 とある大学で導入されている公衆無線LANサービス、これに接続した端末でnmapとか実行したらどうなるか、という話。とりあえず簡単に他端末のMACアドレスを取得できる、”Fing”というiOS用のアプリを使った。このアプリは無料でありながら実に多機能で、同じ無線LANに接続しているマシンをスキャンしてリストアップ、MACアドレスからベンダー名まで表示し、さらにはその内容をメールで任意のアドレスに送信することができる。

 で、早速結果をば。MACアドレス自体を公開することはできないので、NICのベンダー名から、この無線LANに接続している端末のメーカーをリストする。もっとも、MACアドレスというものはいくらでも偽装可能なので、今回取ったデータが信用できるかというと、それは各自が判断するところである。

n = 151

1. Apple 105
2. Intel 20
3. Hon Hai Precision 5
4. ASUSTek COMPUTER 4
5. Askey Computer 2
5. HTC 2
5. Liteon Technology 2
5. Sony 2
9. Gemtek Technology 1
9. Microsoft 1
9. Nintendo 1
9. Quanta Microsystems 1
9. Samsung 1
9. Universal Global Scientific Industrial 1
9. VMware 1
9. Wistron 1
9. XAVi Technologies 1

 リストを見れば一目瞭然、検出された端末の2/3がAppleとダントツである。続いて、無線LAN用のチップを作っているIntelが2位に。3位のHon Hai Precisionは、FOXCONNのことである。ASUSやHTCなどはモバイル端末のメーカーとして有名。SonyはXperiaというよりVAIOが検出されていた模様。意外と振るわなかったのがSamsungで、Galaxyシリーズが大学内で使われていないのか、あるいは別のベンダー名と対応するMACアドレスのNICが使われているのか。流石と思ったのは、1件だけ検出されたVMware。誰かが仮想マシンをブリッジモードで動かしているらしい。

 ちなみに今回データを採集した大学内において、事務員さんや研究室に所属している人間は普段、研究室のネットワークに接続しているので、自分の机で使っているコンピュータで公衆無線LANを利用することは少ないと思われる。主に公衆無線LANを使うのは、研究室に所属していない学部生が教室で、とか、研究室に所属していても別の場所でセミナーや会議の途中で使うといったパターンが考えられる。

 なお、このデータは無線LANアクセスポイントに接続するだけで、その後ウェブサイトの閲覧などに必要な認証をせずに取得できるようだ。つまり、誰かが大学の付近でモバイル端末を使い、大学内で公衆無線LANに接続している端末のMACアドレス(場合によってはホスト名や開いているポートなどの情報も)を取得できるのだ。これは悪用される危険性がないのだろうか、少し心配になる。

凄いのできてる

あの有名なコピペサイト、「やらおん!」のサイトをプロキシ経由で表示させるサイトができているのに気づいた。

やらおん!」 (タイトルは変更無いが、リンク先はプロキシ版)

 しかもこのプロキシは、広告画像を削除する機能を持っていて、サイドバーの広告画像がばっさり消えている。そこでとりあえず、通信量をFirebugのネット機能で調べてみた (以下、3回の試行で得られた数値を記す)。

元サイト:6MB, 6.5MB, 6MB
プロキシ:2.5MB, 2.7MB, 2.7MB

 ちなみに私は普段からAdblockを使っているが、「やらおん!」の広告はAmazonのものが主で、これはAdblockの初期設定だとフィルタにかからないことが多い (Adblockを無効化したが、結果はほぼ変わらなかった。)。で、結果を見ると分かるように、プロキシ版では表示する際にブラウザが受け取っているデータ料が半分以下になっていることが分かる。プロキシがちゃんと機能し、閲覧者にとって有用な状態になっているのが分かる。また、どうやら画像などはプロキシサーバーにキャッシュされているらしく、プロキシを通した方のサイトでも、特に表示が遅いということは感じられなかった。むしろ元サイトの方がいろんなところから画像を取ってくる必要がある分、表示に時間がかかる。まぁもっともこのあたりは接続者数やコンテンツの変化でどうとでもなるが。

 で、ここからが本題。このプロキシを通した方のサイト、これは元サイトの管理人とは別の人が運用していると思うのだが、これは大丈夫なのだろうか? 正直言って、このようなサイトの設置自体は、私でも少し時間をかければできる技術レベルで、大したことは無いと思う。なんだったら、元々の広告が表示されていた場所に、別の広告、つまりプロキシを通して表示させるサイトを設置した人間の利益になるような広告を設置することだってそう難しい話ではない。ただ、問題はそれを著作権的にやっていいのかという話である。

 プロキシ自体の設置については問題が無いと思う。というか、私も広告ブロック用のプロキシを設置し、一般公開している。だが、自身のWEBサーバー (あるいはドメインと言い換えてもいい)で、他人のサイトを表示させるとなると、それはマズいはずだ。上でリンクを張ったサイトでは、そのURLにブラウザからアクセスすると、自動的に他サイトをプロキシを通して(=つまり改変された状態で)表示させている。……とここまで書くと、ある程度WEBに詳しい人なら、考えるはずだ。「じゃぁ、グーグルとかがやってることは大丈夫なのか?」と。グーグルは、広大なウェブの世界をロボットによってクロールし、世界中のサイトを自社のサーバーにキャッシュし、それを公開するという作業をしている。クロールの拒否を宣言することによってその行為を拒否することはできるが、それをしていなければ、許可していると見なされて、勝手にキャッシュを作られるのである。もちろん、こういうことをしているのはグーグルだけではない。実際、私が自分のサイトに掲載した文章も、一部が他のサイト上に無断で掲載されている。ただその場合は、多くが参照元、つまりこの場合は私のサイト、へのリンクを張っており、掲載している文章が他のサイトからの引用であることが分かるように表示させているものである。このような手法は、現在のWEB世界においては、暗黙の了解として問題ないことになっている。

 が、これは一体どこまで問題ないのか、ということが考えるべき重要な問題で、例えば私が書いたブログの記事を、一つまるまる転載するのは、引用元へのリンクを張りさえすればOKなのか、というと、これはNOのはずである。なぜなら、引用の範囲を超えているからである。と考えると、上でリンクを張った「やらおん!」のプロキシ版サイトは、元サイト管理者の合意の基に公開されているのでない限り、WEBマナーとして、あるいは法的にも問題があるのではないかと私は思う。いくらページ上部にProxyを通した結果であることを示してはいても、それは同じである (Googleのキャッシュページとは、検索結果の一部として表示されるという点で異なる)。どう考えても元サイトの管理人には不利益しかもたらさない。いくら「やらおん!」の元サイトが糞みたいなコピペブログだとしても、法的に問題のある可能性があるなら、その方法で悪を返すのは間違っている。

 ではどうするか。私が考えた一つの案は、プロキシを通して表示させる元サイトを、閲覧者に指定させる方法である。要するに、問題はyaraon.netというURLにアクセスすると、自動的にhttp://yaraon.blog109.fc2.com/の内容が表示されてしまうことにある。そこで、例えばxxxxxx.net?url=http://yaraon.blog109.fc2.com/というURLで開くと、http://yaraon.blog109.fc2.com/の内容がプロキシを通した状態でxxxxxx.netのドメイン下で見える、という設計にすればよいのだ。”閲覧者が”アドレスを指定するのだから、xxxxxx.netの管理者は、ただただプロキシサーバーと、その結果を表示するWEBサーバーを提供しているに過ぎない、ということになる。アドレスの指定はフォームを設置すれば初心者にもそれほど難しくないだろう。既にリンク先URLの書き換えは実装しているようなので、技術的にも無理じゃないはず。これなら特定のサイトの管理者から苦情を言われることは無いだろう。この”体”をはっきりさせるためには、ロボットのクロール拒否とか、色々すべきことがある。

 ……と長々と書いてきたが、疲れたのでいったん終わりにする。この件については気が向いたらまたいずれ詳しく書きたいと思うが、コメントなどあればどなたでも結構なので、議論しましょう。

1話を観て_2013夏 その2

・「きんいろモザイク」
 私のリスニング能力でも、アリスとかが喋ってる英語は大体聞き取れる。後半、「こんにちは」と「Hello」で会話する2人を観てたら、言語って大切だなぁとしみじみ思った。

・「< 物語>シリーズセカンドシーズン」
 OP主題歌(もちろん途中で何回か変わるはず)が良い。ED主題歌も悪くない。OPについては数年後のサントラ発売を待つしかない。1話本編のアニメーションでは、羽川さんについて、これまでのTVシリーズとはまた違った印象を受けた。 戦場ヶ原の方も羽川さんとの会話とか、ちょっと違和感を感じた。なんだろう?

・「有頂天家族」
 レブン書房はもう無いんだよ!京都、しかも下鴨神社付近が舞台とあって、背景のうち8割方のカットは大体どの場所か把握できる。そのうち5割は、行けといわれたらすぐ行けるぐらいの感じ。原作を読んでいないのであるが、台詞の随所でセンスを感じるので、作者も凄いし、そこから抜き出す脚本家も腕が良いのだろうと想像する。そのうち原作も買って読みたい。既に1話を3回は観てるのだが、特に印象的だったシーンを挙げるなら、矢三郎が酔った状態で天狗の爺さんと話すシーン。矢三郎の艶姿にグッときた自分が許せない。OP主題歌も作品の雰囲気に適していて、全体として優秀。

・「ダンガンロンパ」
 大山さんが出演しているとは!しかし観ていると多少イライラすることは否めない。知性的でない人と付き合う機会が減った所為だろうか、いくら高校生という設定とは言え、あんまりアホな奴ばっかだと、もし自分だったらとか想定しながら観るのが疲れるんだよな。あ、ぼけーっとただただ観てりゃいいのか!

Pyrit benchmarkの結果

 Linux環境下でのベンチマークとして適しているんじゃないかと思う。インストールが環境によっては多少面倒だが。

 2台のマシンを使ってベンチを実行してみたので、その結果を記す。いずれもPyrit 0.4.0を使用している。なお、いずれもベンチマーク以外にブラウザなどを実行している状態で取った結果なので、これが各ハードウェアの限界値、ということにはならない。大まかなデータである。

A: Ubuntu 12.04 LTS 32bit, Phenom II x4 945, DDR2 3GB, Radeon HD 7770(no use)

Pyrit 0.4.0 (C) 2008-2011 Lukas Lueg http://pyrit.googlecode.com
This code is distributed under the GNU General Public License v3+

Running benchmark (2476.1 PMKs/s)... /

Computed 2476.09 PMKs/s total.
#1: 'CPU-Core (SSE2)': 664.3 PMKs/s (RTT 2.9)
#2: 'CPU-Core (SSE2)': 648.1 PMKs/s (RTT 2.9)
#3: 'CPU-Core (SSE2)': 654.1 PMKs/s (RTT 2.9)
#4: 'CPU-Core (SSE2)': 650.7 PMKs/s (RTT 2.9)

↑OpenCLのアドオンを上手くインストールできなかったため、Phenom x945による処理のみ。Pyritの公式サイトに載っているC2Dや旧型Core iの結果と比べると、こんなもんだろうという感じ。

B1: Ubuntu 10.04 LTS 64bit, FX-8350, DDR3 16GB, Quadro 600(no use)

Pyrit 0.4.0 (C) 2008-2011 Lukas Lueg http://pyrit.googlecode.com
This code is distributed under the GNU General Public License v3+

Running benchmark (5318.9 PMKs/s)... /

Computed 5318.87 PMKs/s total.
#1: 'CPU-Core (SSE2)': 711.1 PMKs/s (RTT 3.2)
#2: 'CPU-Core (SSE2)': 695.8 PMKs/s (RTT 3.0)
#3: 'CPU-Core (SSE2)': 699.4 PMKs/s (RTT 3.0)
#4: 'CPU-Core (SSE2)': 698.1 PMKs/s (RTT 3.0)
#5: 'CPU-Core (SSE2)': 710.6 PMKs/s (RTT 3.2)
#6: 'CPU-Core (SSE2)': 697.1 PMKs/s (RTT 3.0)
#7: 'CPU-Core (SSE2)': 695.8 PMKs/s (RTT 3.0)
#8: 'CPU-Core (SSE2)': 697.3 PMKs/s (RTT 3.0)

↑CPUのみの結果。公式サイトのベンチ結果と比べると、GeForce 8800 GTS 512 (CUDA)の結果と同じくらい。

B2: Ubuntu 10.04 LTS 64bit, FX-8350, DDR3 16GB, Quadro 600

Pyrit 0.4.0 (C) 2008-2011 Lukas Lueg http://pyrit.googlecode.com
This code is distributed under the GNU General Public License v3+

Running benchmark (8802.6 PMKs/s)... \

Computed 8802.65 PMKs/s total.
#1: 'CUDA-Device #1 'Quadro 600'': 4695.0 PMKs/s (RTT 2.8)
#2: 'CPU-Core (SSE2)': 675.9 PMKs/s (RTT 2.7)
#3: 'CPU-Core (SSE2)': 532.1 PMKs/s (RTT 3.5)
#4: 'CPU-Core (SSE2)': 730.9 PMKs/s (RTT 3.0)
#5: 'CPU-Core (SSE2)': 810.2 PMKs/s (RTT 2.9)
#6: 'CPU-Core (SSE2)': 662.5 PMKs/s (RTT 3.0)
#7: 'CPU-Core (SSE2)': 659.3 PMKs/s (RTT 3.0)
#8: 'CPU-Core (SSE2)': 690.9 PMKs/s (RTT 3.2)

↑さすがGPU。Quadro 600はCUDA core数が96しかないが、それでもCPU 1 core + Quadro 600で他の7コア分より働いている。プロセッサー数が1000を超える上位のGPUを複数つければどうなるか、想像に易い。

 ちょろっとネットで検索してみると、4x Radeon HD 5970で280000 PKSs/s出してる動画(4 x ATI Radeon HD 5970 (8 GPU's) Pyrit Benchmark – YouTube)とか見つかる。もっとすごい人は、総当たり用の辞書をデータベース化して、複数マシンで解析するクラスタを組んでいるとか。