ヘッドフォン、あるいはヘッドホンの話

過去に自分が書いてきた記事に検索をかけて調べてみると、「ヘッドフォン」と「ヘッドホン」の表記が混在している。どちらかというと、「ヘッドフォン」と書いていることの方が多い。ただし、「イヤフォン」と「イヤホン」では「イヤホン」の方が多い。多分これからも気分次第で表記はまちまちになると思う。

私は毎日、少なくとも2,3時間はヘッドフォン (インナーイヤーヘッドフォン、つまりイヤフォンを含む)を装着して、音楽やラジオを聴いたり、アニメを観たりしている。泊まりがけで外出する際も携帯音楽プレイヤーと共に必ず持っていくので、ヘッドフォンを一度も装着しない日というのは殆ど無い。ヘッドフォン大好き人間である。ベッドで横になる時や、机に座っての作業中など、室内で使用している時間のほうが長いが、野外でもヘッドフォンをして街中を歩いたり、電車やバスに乗ったりする。

しかしながら、ヘッドフォンを装着した他人を見て、「自分にはとても真似できない」と思うことがある。それは、飲食店と小売店でのヘッドフォン使用である。まず飲食店の方だが、ここで言う飲食店とはもちろん小汚いラーメン屋や牛丼チェーン店のことで、こういった1人客が多い飲食店では、割と頻繁にヘッドフォンを装着したまま食事をしている客が見受けられるのであるが、私としてはいくら音楽やラジオを聴くのが好きでも、外食中にヘッドフォンで聴こうとはとても思わないのである。後者の小売店というのももちろん庶民的なスーパーマーケットやコンビニエンスストアのことであるが、私はヘッドフォンを取ってから中に入るようにしている。その理由としては、食事や商品に集中していてなおかつ耳も塞いだ状態は、不特定多数の人間が出入りする環境下では危険だと思うからである。少なくとも私にとっては。

3,4話まで観て_2016夏アニメ その1

・「Rewrite」
神戸小鳥の声 (CV.斎藤千和)がたまらんな。主人公が好印象なので楽に観れる。

・「この美術部には問題がある!」
暇つぶしアニメとしてはまぁまぁ。

・「はんだくん」
暇つぶしアニメ。

・「ばなにゃ」
なぜか観ている。

・「不機嫌なモノノケ庵」
女性向けな感じはするが、観ていてそれほど不快ではない。

・「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」
今期もギャグが冴えている。

・「91Days」
少し遅れて観始めたが、ストーリーに吸い込まれて一気に最新まで追いついた。面白いと思う。

・「タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~」
全然期待していなかったのだが、割と面白い。あと、勉強になる。ED曲は「Steins;Gate」のゲームで使われていた曲に似ているなぁと思って聴いていたら、作曲者が同じだった。

愛宕山の中の愛宕山

京都市の北西方向に愛宕山という名前の山がある、ってのは知っていた。

二次元世界で愛宕というと、一般には「艦これ」の方が有名なのだろうが、私にとっては「咲-saki-」に登場する姫松高校メンバー、愛宕洋榎&愛宕絹恵の愛宕姉妹である (彼女らの母親で千里山女子監督の愛宕雅枝もいる)。「咲-saki-」には読み方の難しい名前ばかり登場するので、キャラクターの名前に関係する名詞は気になってしまうのだ。

先日、たまたま仕事で愛宕山に行く機会があり、途中まで登ってきたのだが、結構しんどくて疲れ果ててしまった。斜面で滑った際、手首にちょっとした擦り傷を作ってしまった上、帰りの下り道では右足首を軽く痛めてしまった。特に寝不足や体調不良でもなかったので、恥ずかしい限りである。

これまでに何度か登っている大文字山は標高が465.4m (Wikipediaより)であるが、愛宕山 (京都市右京区)は924m (同じくWikipediaより)と、ちょうど倍くらいある。

家に帰ってから愛宕山や愛宕神社について調べてみると、「愛宕山」という名前の山は日本各地にかなりの数あるようで、それは京都の愛宕神社から発祥した愛宕信仰が全国に広まり、愛宕神社が各地に建てられ、それに伴って山の名前も「愛宕山」(読み方は「あたごさん」と「あたごやま」が混在しているようだ)と付けられたようだ。つまり、各地の愛宕山の大元は、京都の愛宕山ということになる。

なんのオチもないただの日記的文章である。

部室の思い出

ちょっと前に、どこかの高校野球部で部室から火が出て、調べてみたら部員がタバコを吸っていたことが判明し、その高校は勝ち進んでいた甲子園予選を辞退した、というニュースがあった。私は高校野球に大して興味がないので、どうでもいいちゃどうでもいい話なのだが、以前読んだ重松清の「熱球」に加え、自分自身の高校時代にあった出来事を思い出したので、それを書こうと思う。

私の通っていた高校の校舎には、私が所属していた普通科の高校とは別に、通信制の高校が入っていて、土日は通信制の方が校舎を利用するため、教科書や辞書などを教室の机の中に置きっぱなしにできない、という制約があった。そのため金曜日の放課後になると、普通科の生徒たちは家に持ち帰りたくない教材等を部室に置いて、月曜の朝にそれを回収して机に戻す、ということを行っていた。事が起きたのは私が3年生の夏休みで、水泳部を引退した後のことであったが、引退後も上記の理由により部室を荷物置き場として利用していたため、私も水泳部の部室にはちょくちょく訪れていた。

その日、学校の夏期講習 (補習ではない!)に参加した後、私が水泳部男子の部室 (女子の部室は別にある)へ荷物を取りに行くと、部室のドアに内側から鍵がかかっていた。普段外側はダイヤル式のシリンダー錠で施錠しているが、それは解錠されている。内鍵をかけることは滅多にないので、これはおかしいと思い (それと荷物が取り出せないのは困るので)、ドアを叩いて呼びかけたが、全く応答がない。部室棟の裏にまわってみると、曇りガラスの窓が閉めてあり中の様子が覗えない。時刻は昼過ぎで、部活動をやっている後輩たちは午前中に練習を終えたはずであるが、部室内で寝ているにしても、暑い中窓を閉めきってというのは変である。この不可解な状況に気味の悪さを覚えつつも、どうしようもないので部室棟から離れることにした。

離れる、と言っても私の好奇心はそのまま帰宅するなどということを許さなかったので、少し離れた場所から部室の入り口を監視することにした。裏手の窓には格子が嵌っているので、窓から逃げることは出来ない。であれば、いずれは正面のドアから出てくるのが道理である。ところが、5分10分と経過しても、一向に扉が開く気配がない。私はしびれを切らして再度ドアの前に立った。

すると、なんと内鍵が解錠されているではないか。開けてみると、中には1年生 (私の2つ下)の男子水泳部員が1人と、加えて同じく1年生の女子マネージャーがちょこんと座っていた。

「お前ら部室閉めきって何やっとんじゃー!」

と、今の私なら言いたくなるところだが、その時の私と後輩達との会話は、

私「(後輩女子マネ)さん、どうしたん?」
後輩女子マネ「練習中にちょっと気分が悪くなったんで、休憩してたんです。もう大丈夫です」
私「あ、そう。(後輩男子の方を見て)部室に内から鍵かけてなかったか?」
後輩男子「かけてないです」
私「あ、そう。じゃあね」

という感じだった。心の中では、

「ご休憩かよ!」

とか

「嘘ついてんじゃねぇよ! こちとらずっと入り口見張ってたんだからな!」

と思っていたが、口には出さなかった。1年生とは3ヶ月くらいしか一緒に部活動をしていなかったものの、部長であった私の目からは、その場にいた後輩男子部員が無理やりどうこうしたとは考えられなかったからだ。それにまぁ、下品な話になるが、部室内の臭いがどうこうということも無かったし、やってたとしてもせいぜいBまでだろ。

その後、お喋りな私はこの件を仲の良かった別の1年部員に話したりもしたが、大した反応もなく展開しなかった。あの日部室にいた後輩達は、どちらも美男美女というわけではなかったので、話題性も薄かったのだろう。私としても、2人がどういう関係かは正直どうでもよかった。しかしまぁ忘れがたいエピソードではあるし、恐らくあの2人も忘れてはいないだろうと思う。

まっさんの思い出

私が高校で水泳部として活動していた頃、練習中の水飲み禁止というような根性論に基づくルールはとっくに廃れており、部活動中はマネージャーが用意した薄いポカリスエットが水分として提供されていた。この溶液は部内で「まっさん」と呼ばれており、ポカリスエットの粉末を水に溶かす時の割合は、代々のマネージャーに受け継がれていたらしい。私はキャプテンも務めていたが、この割合については知らない。言葉で表現するなら、長時間泳いで疲れた状態で飲むと若干の甘みを感じるが、通常時に飲むと酸味と苦味を感じるだけ、という濃度である。夏場の合宿ともなれば、この「まっさん」を大量に飲むことになるのであるが、ある夏の合宿最終日、練習が終わった後に喉の乾きを感じ、自動販売機で購入したペットボトルのポカリスエットが、異常に甘く感じられたのを今でも覚えている。今の私は大したスポーツもしていない一人暮らしの大学院生であるが、夏場になると飲料の消費が増加するので、このコストを下げるべく、10L用の粉末を買って来て薄いポカリスエットの作成をしてみた。粉末は740gで10L用ということであるが、とりあえず40gをキッチンスケールで量り1.2Lの水に溶かしてみた。約2.2倍の薄さであるが、高校時代に飲んでいた「まっさん」と比べると、まだ濃いような気がする。