ウブなネンネじゃあるまいし

昨年10月に引越しをした際、起きたことの1つを書く。

私は、エリッツ北白川店という不動産屋で、物件探しから手続きまでを行なったのだが、その時の見積もりに関する話である。

担当のTさん(宅建所持)と物件探しを進めていく中で、私は早めに支払総額を把握しておきたかったので、物件を見に行く前に、2つあった候補の物件それぞれについて見積もりを出してくれるよう、Tさんに依頼した。するとTさんはすぐに見積書 (概算書)を作成し渡してくれたのであるが、それらの中に、私が予想していなかった項目と金額が含まれていた。

概算書に記されていた項目と金額 (税込)は以下の通りである (実際に入居した方の分)。

敷金: 50,000円
消臭・抗菌施工: 23,760円
ご挨拶 (米): 1,600円
サット119: 6,480円
RE サポート 24: 21,600円
借主手数料: 21,060円
賃料: 39,000円
共益費・管理費: 2,000円

合計: 165,500円

このうち、「敷金」「借主手数料」「賃料」「共益費・管理費」の4つは、賃貸契約をする上で当然必要なので、問題ない。しかし、残りの「消臭・抗菌施工」「ご挨拶 (米)」「サット119」「RE サポート 24」とは一体全体なんなのだ。この4つを合わせると50,000円以上の金額になっているではないか。

そこでTさんに尋ねてみると、「消臭・抗菌施工」は、入居前に消臭と抗菌施工をする費用、「ご挨拶 (米)」は引越し先で隣の人に渡す用の米 (x2袋)、「サット119」は消火器具、「RE サポート 24」は鍵の紛失や水・電気・ガスなどのトラブルに24時間対応するサービス、とのことであった。そして、「ご挨拶 (米)」と「サット119」については、オプション扱いなので不要なら支払い項目に含めないが、「消臭・抗菌施工」と「RE サポート 24」はオプション扱いではなく見積もりから外すことはできない、との説明を受けた。私としては、「ご挨拶 (米)」と「サット119」は当然不要だし、「消臭・抗菌施工」と「RE サポート 24」の2つ合わせて45,360円という見積もりには納得がいかなかったのであるが、言い返すには情報が少なすぎたので、次回この不動産屋を訪れるまでに調べようと考え、その日はそれで帰宅した。

帰宅してからネットで調べてみると、エリッツのWEBサイトには、仲介手数料が家賃の半月分(税別)である、ということしか書かれておらず、エリッツで賃貸契約をする際に、「消臭・抗菌施工」と「RE サポート 24」が必須であるという説明は見つからなかった。また、リンクは貼らないが、Yahoo!知恵袋でも、これらのサービスは必須でないとの回答が見つかった。Tさんが「消臭・抗菌施工」と「RE サポート 24」を見積もりにねじ込もうとしたのは、仲介手数料 (借主手数料)以外の実入りを増やそうとしてのことであると判明した。

そこで次にエリッツ北白川店を訪れた際、手続きを進める前にまず確認しておきたいことがある、と前置きし、概算書に含まれる「消臭・抗菌施工」と「RE サポート 24」は本当に賃貸契約をする上で必須の項目なのか、とTさんに尋ねた。もしここで必須だと言われたら、私はすぐさま別の不動産屋に切り替えて手続きをし直すつもりであった。ところがTさんは、私が改めて尋ねると、これらのサービスが必須ではなく全員に支払うようお願いしているだけだ、ということをあっさり認めた。私としては、お願いされたところで、こんな高価なサービスに出せる余分なお金は持ち合わせていないので、丁重にお断りをし、「敷金」「借主手数料」「賃料」「共益費・管理費」以外のオプションを見積もりから削除してもらった。黙って手続きを進めていたら、50,000円以上余計に支払うことになっていたかと思うと、恐ろしいことである。

不動産屋に限らず契約ごとにおいては、相手に時間的余裕がないことを見てとったなら、そこに付け込んで有利にことを進めるという手法がある。私は以前の住居を明け渡す日取りまで十分な余裕を持って物件探しを開始し、早い段階で見積もり書の請求を行なったことで、不利な状況にならず交渉が可能になったのではないかと思う。

なお、Tさんは「消臭・抗菌施工」のサービスについて、入居前にゴキブリ駆除を行うので、ゴキブリが出なくなって安心である、という点を盛んにアピールしてきたが、私は大学でゴキブリの研究をしているので、ゴキブリが出たところで何の問題もない (これはホント)、と伝えると、それ以上「消臭・抗菌施工」を勧めてくることはなかった。

あと、「RE サポート 24」についてであるが、後に手続きをした火災保険 (見積書に含まれていなかったが、これは必須)の加入者サービスで、鍵の紛失対応など、「RE サポート 24」に含まれるサービスの一部が付いていた。これは火災保険の種類によるので、「RE サポート 24」に加入するか迷っている人は調べておいて損がないと思う。

まぁ私が入居したのは賃料が39,000円の物件なので、仲介手数料は税抜き19,500円しか不動産屋に入らないことになり、それでは色々な手続きを進めるのにかかる時間と比べて儲けが少ないというのは理解できなくもない。しかし、本来オプションであるサービスを半ば強制的に付加させて、利用者に支払わせようとするのは、感心しない行為である。大学入学が決まって浮かれている新入生なら疑問を持たずに支払うかも知れないが、一人暮らしを9年もしている私には通用しなかったということだ。

技術と意識

私は現在、自動車を保有しておらず、年に数回レンタカーを借りて運転する程度であるが、年上の人達と会話していると、誰々は運転が上手い、とか、あの人の運転は怖い、とかいう話になることがある。大人であれば、運転免許を持っているか、そして運転スキルはどうか、ということが仕事でも家庭でも個人への評価を左右する要素になってくることが多い。運転が上手いと人から言われるのは嬉しいことだが、運転が下手だとか同乗するのが怖いとか言われると、言われた本人のプライドを痛く傷つけることになる。

これに関して最近私は思うのだが、運転スキルの評価に対して、「上手い」あるいは「下手」という言葉は、あまり適切でない場面が多い。多くの人 (同乗者や、同じ道路を走っている車の運転者、歩行者など)が求めている運転スキルというのは、交通規則を守り安全に目的地へたどり着くことを大前提として、なおかつ同乗者が快適で他の車、歩行者に迷惑を掛けない運転をすること、であると思われる。ところが、所謂「運転が怖い」人の中には、自分の思い通りに車を動かす能力は十分に備えていても、交通ルールを遵守するという意識が無かったり、同乗者や他車に対する配慮がまるで無かったりする人がいる。こういう人は、車両感覚があるのでそう簡単には車をぶつけないし、比較的速い速度で運転ができるので、運転が「上手い」か「下手」かで言えば、「上手い」と言えなくもない。

(例1)
私が1度だけ助手席に乗ったAさんは、運転中にスマートフォンの地図アプリで経路を確認する人であった。それも信号待ちをしている時ではなく、車を走らせている時にである。私が「危ないんじゃないか」と言っても、「大丈夫」と答えて、スマートフォンを弄るのを止めようとしない。一時停止は当然しないし、一通も無視していた。あと、急加速させる傾向にある。私はその後、Aさんが運転する車には乗らないことに決めた。ところが、後から聞いてみると、5年以上ほぼ毎日車に乗っていて、一度も事故を起こしたことは無いらしい。運転が怖いが上手いと言えば上手い人、の典型である。

(例2)
私が何回か助手席に乗っているBさんは、スピードをあまり出さないし、怖い思いをしたことは無いのだが、信号待ちをするときに、先頭だと必ずといっていいほど停止線を超えて車を止める。不思議に思って何故かと尋ねたら、「少し前に出といた方が、見通しが良いから」と答えた。なぜ、信号の停止線がその位置に引かれているのか、その理由を無視しているし、ついでに道路交通法も無視している。自分の思い通りに運転することを優先してしまっている。Bさんもやはり事故を起こしたことは無いようだ。

運転が怖いと言われている人の中には、単純に状況判断が遅い人やハンドルやペダルの操作が未熟である人もいるが、逆に、車を動かす技術自体は十分でも、交通規則を守るとか同乗者や他の車・歩行者に不快な思いをさせないという意識が欠如している人もいる。技術の問題であれば訓練によってある程度まで改善できるし、本人もその必要性を自覚しやすいが、交通のルールやマナーを守るというのは意識の問題であって、現時点でそれを守っていない人というのは、恐らく自分自身で気づいて守るようになる、ということはあまり期待できず、他人から指摘されるとか警察の取り締まりを受けるとか、そういうきっかけがあって改善する人もいるかな、ぐらいの感じである。こういう人には、運転が下手な人、という評価を下すより、交通ルールを守ろうとしない人、という評価を下すほうが正しい。

最後に思い出話を1つ。大学の後輩達と旅行に行った時のことであるが、私は助手席に座っていて、運転は後輩の男子がしていた。少し細い道に入ったあたりで、速度を30km/hぐらいに落として運転しだしたので、到着予定時刻より遅れていたこともあり、「せめて制限速度の40km/hくらいは出したら?」と私が言ったのだが、運転していた後輩は「暗くて雨も降ってますし、慣れない道なので慎重に行きます」と答えた。私も特に焦っていたわけではなく、軽い気持ちで言っただけだったので、「分かった」と言い、彼は目的地に着くまでちゃんと運転してくれた。その旅行中には、どうしても急ぐ場面があり、その時は私が運転して (といっても流れに乗っていた程度だが)間に合わせたのだが、その後、後部座席に座っていた後輩の女子 (*注:可愛い)と話したら、後輩男子が慎重な運転をしていたことに好印象を持ったようである。スポーティーな運転をすることが必ずしもモテに繋がらないといういい例である。

3,4話まで、あるは1話だけ観て_2017冬アニメ その1

・「うらら迷路帖」
今のところ1話だけ。”まんがタイムきらら”っぽさ全開である。

・「この素晴らしい世界に祝福を!2」
3話まで観た。1期と比べてしまうと新鮮味が無い分、評価は下がるが、まぁこんなもんだろうという感じ。ED曲が中々良い。

・「昭和元禄落語心中~助六再び篇~」
1期は与太郎が舞台袖で寝たところで、続きを観るのが辛くなってしまい、2ヶ月以上寝かすことになってしまったのだが、2期は4話で与太郎(助六)が小夏に落語をやらせようとするところで、観るのが辛くなってしまった。

・「ACCA13区監察課」
1話を観た段階ではそれほど面白いとは思わなかったのだが、2,3話と観ていくと興味深い展開になってきたと感じる。

・「Rewrite 2ndシーズン」
ゲームをやっていない私からすると、2ndシーズンは意味不明な展開が多いのだが、投げ出したくなるほどではない。

・「セイレン」
4話まで観たが、ぶっこんできやがったな、という感じ。ただし私は露出の多い女性は好きではないので、常木さんにはあまり惹かれない。今後登場するヒロインに期待したい。

・「ピアシェ~私のイタリアン~」
1話だけ観たが、テキトーな作りの作品である。

・「超・少年探偵団NEO」
特に書くことはない。

・「小林さんちのメイドラゴン」
トールのデザインは秀逸。角と尻尾がちゃんとドラゴンらしい。擬人化とはかくあるべき、という感じである。Wikipediaでドラゴンを調べて知ったのだが、dragon-maidという単語があるらしい (参照: dragon-maidの意味 – 英和辞典 Weblio辞書)。気軽に観れて、なかなかハマる。

最終話を観て_2016秋 その1

・「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」
まぁまぁ面白かったが、我聞悠太という頭の悪くて精神の不安定な主人公を観察するのには正直疲れさせられた。コトリバコは怖いが、単純に血肉を腐らせるだけでも有害な菌が発生して健康に悪影響がありそうだと思った。

・「ドリフターズ」
非常に面白く、毎回楽しみにして観ていた作品である。登場人物の行動にはどれもこれも合理的な理由があり、単にぶっとんだ設定だけの話ではない。

・「奇異太郎少年の妖怪絵日記」
やはり、すずがエロい。

・「バーナード嬢曰く。」
作中に登場した本を読みたいとは別に思わなかった。

・「WWW.WORKING!!」
後半になって色恋が強くなってきたので、普通の面白さになってしまった。OP曲が非常に良く、歌詞にセンスが感じられる。

MacBookからMacBookへ

3年前くらいから買おう買おうと思っていて中々買えなかった、MacBook 2008 earlyの後継機を購入した。機種はMacBook 2016 (1.1GHz)である。お値段は学生割引で133,704円。

今まで使っていたMacBookはOSが10.6で、とっくにサポートが切れている状態であり、Firefox等のアプリケーションも最新版はサポート外となっていた。ハードウェア的にはHDDが2回交換済み (2回とも壊れた訳ではないが、大容量化するため)、バッテリーが1回交換済みで、交換したバッテリーも劣化して交換を促されるようになっていた。これは流石にもう限界だと判断し、新しい機種の購入に踏み切った次第である。

現在、Apple製のノートブックコンピュータとしては、MacBook、MacBook Air、MacBook Proの3種があり、MacBook Proについては13inchと15inchの2サイズがラインナップされている。このうちMacBook Airが最も安いモデルを有するが、私はRetinaディスプレイに魅かれてMacBookを購入することにした。

今回購入した現行のMacBookについては、接続端子としてヘッドフォンジャック以外に、USB3.1 Type-Cのポートを充電用ポートと共通で1つしか持たないこと、およびCPUにIntel Core-Mシリーズを採用していることによる相対的性能の低さ、この2つが主に批判の対象となっている。その点、MacBook Air (13inch)は、Type-AのUSB 3.0ポートを2つに加えThunderbolt 2のポートとSDXCカードスロットを持つし、CPUには基本モデルでも1.6GHzのIntel Core i5を搭載するので、MacBookよりCPU性能は高い。

MacBookにおけるこれらの弱点について、私がどう考えているかであるが、まず周辺機器との接続に関する利便性が低い点については、Appleが推奨しているように、多くのことをワイヤレスでやると決めてしまうしかない。一昔前は光学ドライブが無いのを、不便だと騒いでいたのが、今ではモバイル向けノート型では、光学ドライブ無しがほぼ標準になっている。次に処理性能については、これはMacBook 2008 early (Core 2 Duo)を使い続けてきた私からすれば、Core-MだろうとCore-i5だろうと大幅な性能アップであることに変わりはないので、気にしないことにすれば問題ない。ちなみに、MacBook 2008 earlyの私が使っていたモデルに搭載されていたCPUはCore2 Duo T8300で、これのpassmark値は1487 (Single Thread Rating: 939)、今回買ったMacbook 2016 1.1GHzに搭載のCore m3-6Y30は3056 (1183) (ただし、このpassmark値はベースクロックが0.9GHzでの値で、MacBookでは1.1GHzにしている)、MacBook Air 2016に搭載のCore i5-5250Uは、3608 (1452)である。

続いてソフトウェアの話を書くが、私はこれまで使っていたMacBookより新しいMacを持っていなかったので、OSは10.6のSnow Leopardから10.12のmacOS Sierraへ一気に飛ぶことになった。移行ツールを使わずに、手作業でデータを移して設定したが、最も驚いたのはiPhotoが無くなって”Photos”になっていたことである。そのため、これまでのiPhoto Libraryがそのまま読み込めず、iPhoto Library UpgraderなるApple製アプリを新たにインストールして変換しなければならなかった。それと、”ことえり”が廃止されていたのも知らなかった (日本語入力の際にライブ変換機能がデフォルトでオンになっていて気持ち悪かったので、速攻でオフにした)。あと全体的な印象としては、GUIで変更できる設定項目が減ったなと。ユーザーに設定をいじらせない方が良いという結論なのだろう。

バッテリーの持ちやキーボードの感触についてはもう少し使い続けないと十分評価できないと思うので、最初のレビューはこれくらいにしておこうと思うが、まぁ良い買い物であった。特に薄さと軽さ、そして静音性に関しては、感動を覚える。

ただ、ひとつ予期していなかった難点は、アルミボディーになったことで、寒い室内で使うと手が冷たくて痛い、ということである。TDP 7Wのチップでは大して発熱しないので、使っていても冷たいままである。