“心が叫びたがってるんだ。” を観て

地上波放送版を観た。テンプレな感じもするし、ツッコミどころもあるにはあるが、全体としてまとまりがよく、良い作品になっていると思う。

この作品には、無駄な台詞や演出がほとんど無かったと感じる。逆に、野球部員の関係性とか、坂上と仁藤の過去とか、1回観ただけでは分かりにくいように思える箇所も存在するが、映画という枠ではちょうどいい情報量なのだと思う (Wikipediaによると、本作品の上映時間は119分であるが、TV放送はCM含め130分だったので、私が観たものは、ED以外にも一部がカットされていた可能性が高い)。

キャラクターでは、仁藤が良かった。

……と、ここまで感想を書いた段階で、地上波放送でのカット具合はどうだったのだろうかとGoogle検索してみると、やはり多数の箇所でカットが入っていたらしく、私が分かりにくいと思った部分は概ねカットされたシーンで説明されているようである。本作に限らないことであるが、地上波放送が単に実写映画を宣伝する手段となってしまうアニメ映画は多い。この作品なら、DVDを借りて観る価値はあると思うので、こんど暇なときに観て、改めて感想を書くのが正しいと思う。とはいえ、カットされていても知識と理解力である程度は補えるし、内容に疑問が残ることはアニメ映画作品としての価値をそれほど貶めないと思うので、地上波カット版もそれはそれで良いと思う。

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