和歌山県白浜におけるサツマゴキブリの採集記録

 先日、和歌山の白浜に行ってきたので、侵入して繁殖しているという噂のサツマゴキブリを採集してきた(2013/12/22)。

県南部で生息域拡大 熱帯系のサツマゴキブリ – AGARA紀伊民報

 上記の記事によれば、和歌山県で初めて記録されたのは1994年、そして2011年から急激に増えているらしい。

 私が採集したのは、白浜の千畳敷という場所のクロマツ植栽林(多分)の林床である。松の落ち葉(←手袋してても刺さって痛い)をかき分けると、特に樹木の根元付近でサツマゴキブリが多数発見できた。30分ほどで15匹程度を捕まえたが、成虫がもっとも多く、続いて終齢と思われる大きな幼虫、あと2cm程度の幼虫も2匹捕まえた。寒さでほぼ仮死状態の個体もいたが、基本的には落ち葉をどけると、動き回って逃げようとした。成虫のサイズは、これまで九州~沖縄の各地で採集・観察した経験からすると、比較的小さいように思われた(測って無いです、すみません)。また、これもちゃんとしたデータではないが、私がこれまで観察した中でサツマゴキブリの生息密度が高かった久米島や天草島に比べても、千畳敷の生息密度は高かったように思う。生息が確認されたエリアの広さや密度を考えると、そうそう駆除することはできなさそうで、せいぜい世代を重ねて近交弱勢でクラッシュしてくれることを願う他は無いと思う。

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