TVで流れている音楽を録音すると、個人使用の範囲においては自由に使える。どんな形式に変換しようと自由だし、どんな機器で再生しようと問題ない(不特定多数に配信するのはもちろんダメだが)。アニメのOP&EDは特に録音して聴くのに適していると思う。確かに、TVで放送されている音声というのはCDよりも音質が悪いだろうし、そもそもフルバージョンではない。本当にその曲が好きで、そのアーティストを愛しているなら、CDを買うなり、有料のデータ配信を使うのがよかろう。実際、私もそうしている(少ない方だとは思うが、1クールに5枚くらい買ってる)。だが、例えばアニメの曲で言うと、週に10本ほど観て(録画しているだけのもあるが)いる人間が、OPにED、場合によってはさらにサントラやキャラソン、と次々にCDを購入していたら、とても金が足りない。それに光学ディスクで買っているなら、置き場所もなくなる。あと、レンタルしようとしてもマイナーな曲は置いてないことが多い。そこで放送の録音である。「あーこれね、買うほどじゃないんだけど、まぁ作業中に聞くのにはいいかもな」ってぐらいの曲(例えば今季で言うと「Dreamer」とか「シグナルグラフ」とか。※あくまで私の評価なので悪しからず)を、TVから録音して音声ファイルを作り、パソコンで流すのである。CDやカセットといった媒体も使わないので、著作権料は一切払っていないことになる(B-CASとかNHK受信料は払いましょう)。TVを録音して音声ファイルを作るのに、違法な機器はおろか、問題のありそうないかなるソフトウェアも必要ない。必要なのは、デジタル放送を合法的にデコードして音声を出力できる機器(この機器は一般にTVと呼ばれている)、音声入力を備えたコンピュータ、そしてそれらを繋ぐケーブル、それだけである。「でもさ、ソフト、それするのに必要なソフトが高いんじゃね?」と思うかも知れないが安心してほしい。オープンソースのAudacityで録音・編集・書き出しと全部できる。Linux環境でMP3とかの形式に変換しようとすると多少の問題を生じる場合があるが、そもそもLinuxメインならFlacやOggに変換すべきだし(私はFlac)、MacかWindouwsの環境があるならiTuensでも使って変換すればノープロブレムである。機器について贅沢を言うと、光デジタルでTVとPCを繋げることができれば完璧だ。Audacityの使い方を説明するのは面倒だし、他のサイトでもやってるので書かないが、基本的にはTVで再生し、それをPC側で録音、前後の部分を切ってから無音短縮で端を揃え、あおは好みの形式に変換すれば、ハイ終了である。そうして作ったファイルを、私は自宅サーバに置き、他のコンピュータからrsyncを使って同期している。Ubuntuで使いやすいRhythmboxはディレクトリを監視する機能があるので、サーバーと同期してやると自動的にRhythmboxのリストに追加した曲が加わる。非常に便利だ。なお、同じようなことはSongBirdを使って再生する場合もできる。ちなみに私の録音環境は、PS3(torne)→光デジタルケーブル→MacBookである。デジタル接続が完璧だとは言わないが、これくらいの機器でまぁまぁ聞ける音声ファイルをTV放送から作成可能である。
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