森博嗣の「黒猫の三角形」を読みました。森博嗣さんの作品はS&Mシリーズを読み終えてから随分時間が経っていまして、その間1冊だけ短編集を買って読みはしたんですが、そろそろまたシリーズで揃えて読みたいなと思い、近所の古本市場でVシリーズとGシリーズをあるだけ買ってきました。「黒猫の三角形」はVシリーズの1冊目に当たるようです。ちなみに全て講談社文庫で揃えています。ノベルスでは買いません。だってあれ2段になってて読みにくいんだもん。
んで、別にトリックとか話の展開についてじゃないんですが、この本を読んで私の中で一番印象に残ったところを挙げるとですね、本文の中に「痩せぎす」という言葉が出て来たことです。これを最初に読んだとき私は、「『痩せぎす』? なんじゃそりゃ? 『痩せすぎ」の打ち間違いだろ、はっ!」と思ったわけです。私、この手の誤字脱字を見つけるの好きなんですよね。本でもそうですし、アドベンチャーゲームでもそうです。ところが、「一応……」と思って辞書で調べてみると、載ってるじゃないですか、「痩せぎす」。広辞苑 第五版/岩波書店によれば、「体がやせて骨ばって見えること。まあ、そのような人。」とあります。そうです、誤字脱字じゃありませんでした。単に私がこの言葉を知らないバカ野郎だっただけでした。
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