岡本綺堂 著の「探偵夜話」という小説が青空文庫で読める。んで、私は”i読書”というiOS用アプリを用い、iPod touch上でそれを読んでいるのだが、調べてみるとこの小説が収められた本の初版は1969年らしい。となると、どうしても読んでいて分からない単語が出てくる。というわけで、読みながら調べた単語をリストする。(←以前の記事の冒頭をそのまま転用)
・「寐」
(参照:「寐とは – Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ) Weblio辞書」)これは「寝」の旧字体らしい。
・「殺生石」
そういう呼ばれ方をする「溶岩の大塊」があるらしい。(参照:「殺生石とは – 歴史民俗用語 Weblio辞書」)固有名詞である。この手の観光名所てきな知識には疎い。
・「合力」
この単語を「ごうりき」と読むのは分かるが、そうなると頭に浮かぶのは、ポケモンのゴーリキーか、名前だけで顔をよく知らない「剛力彩芽」さんである。正しい意味は、(参照:「合力とは – 歴史民俗用語 Weblio辞書」)に書かれている。「探偵夜話」の本文中で出てきた意味としては、(2)の「金銭や物品を恵み与えること。」が当てはまるかと思う。
・「自身番」
(参照:「自身番とは – 歴史民俗用語 Weblio辞書」)を読めば分かる。最初この単語を見たときは、「地震番」の間違いではないかと疑った。
読み終えたが、「探偵夜話」はなかなか面白かった。いわゆる”推理モノ”ではないが、それぞれの話し手が綴るちょっと不思議な話は、それぞれ味があって興味深い。一般的な推理小説では登場する謎が(全てでは無いにしろ)最後に解き明かされるものだが、現実的にはそういうことはむしろ稀で、「なんだかよく分からないが、多分こういうことだろうと思う。でも証拠は無いよね」という感じで、生まれくる謎たちが完全には消化されないのが普通である。そういうリアル感を持っていて、「探偵夜話」は読んでて引き込まれる。
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