喩えばの話

 人は皆、自らを正当化しようと必死になる。そんな訳で、少し前に考えた喩え話。

1:
 ある若い男性が駅の階段を上っていたところ、前にいた若い成人女性のスカートの中が見えてしまった。意識せず顔を上げたら、見えてしまったのである。この場合、男性は何らかの罪に問われるだろうか?いや、男性は悪くないはずである。短いスカートを着用していた女性か、あるいは悪戯な春のそよ風が悪いのである。

2:
 ではもし、男性が手鏡を使って女性のスカートの中を故意に覗いたとしたらどうだろうか。あるいは、携帯電話等のカメラ機能を用いてそれを撮影したとしたらどうだろうか。この場合、男性は該当地域の迷惑防止条例などで処罰を受けることになるだろう。

3:
 ならば最後、舞台は変わるが、暗い路地に若い成人女性が下着姿で立っていたとする。足下には外衣の入ったバッグが置かれているのだが、女性はなぜか着ようとしない。そこに男性が通りかかり、服を着るよう女性に勧めたが、やはり女性は着ようとしない。それで男性は、女性が露出狂なのだと思い、その様子を写真で撮影した。ところが、その後女性はその撮影をしている男性が、実は知り合いであることに気付くと、男性を訴え始めた。ちなみに男性は下着姿の女性が知人であることに最初から気付いていた。これはどうだろう?

 3について、私の意見は、「男性も悪いが、女性も悪い」である。男性は決して世間的に立派な道徳規準を持っているとは言えないが、それは女性の方も同じである。男性が女性に服を着るように一度勧めている分、男性の方が良識あるようにすら思える。少なくとも、女性が一方的に被害者であると主張するのはおかしい。

 さて、何のことを言った喩え話なのかは、関係者しか分からないと思うが、まぁそういう話である。

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