3年前くらいから買おう買おうと思っていて中々買えなかった、MacBook 2008 earlyの後継機を購入した。機種はMacBook 2016 (1.1GHz)である。お値段は学生割引で133,704円。
今まで使っていたMacBookはOSが10.6で、とっくにサポートが切れている状態であり、Firefox等のアプリケーションも最新版はサポート外となっていた。ハードウェア的にはHDDが2回交換済み (2回とも壊れた訳ではないが、大容量化するため)、バッテリーが1回交換済みで、交換したバッテリーも劣化して交換を促されるようになっていた。これは流石にもう限界だと判断し、新しい機種の購入に踏み切った次第である。
現在、Apple製のノートブックコンピュータとしては、MacBook、MacBook Air、MacBook Proの3種があり、MacBook Proについては13inchと15inchの2サイズがラインナップされている。このうちMacBook Airが最も安いモデルを有するが、私はRetinaディスプレイに魅かれてMacBookを購入することにした。
今回購入した現行のMacBookについては、接続端子としてヘッドフォンジャック以外に、USB3.1 Type-Cのポートを充電用ポートと共通で1つしか持たないこと、およびCPUにIntel Core-Mシリーズを採用していることによる相対的性能の低さ、この2つが主に批判の対象となっている。その点、MacBook Air (13inch)は、Type-AのUSB 3.0ポートを2つに加えThunderbolt 2のポートとSDXCカードスロットを持つし、CPUには基本モデルでも1.6GHzのIntel Core i5を搭載するので、MacBookよりCPU性能は高い。
MacBookにおけるこれらの弱点について、私がどう考えているかであるが、まず周辺機器との接続に関する利便性が低い点については、Appleが推奨しているように、多くのことをワイヤレスでやると決めてしまうしかない。一昔前は光学ドライブが無いのを、不便だと騒いでいたのが、今ではモバイル向けノート型では、光学ドライブ無しがほぼ標準になっている。次に処理性能については、これはMacBook 2008 early (Core 2 Duo)を使い続けてきた私からすれば、Core-MだろうとCore-i5だろうと大幅な性能アップであることに変わりはないので、気にしないことにすれば問題ない。ちなみに、MacBook 2008 earlyの私が使っていたモデルに搭載されていたCPUはCore2 Duo T8300で、これのpassmark値は1487 (Single Thread Rating: 939)、今回買ったMacbook 2016 1.1GHzに搭載のCore m3-6Y30は3056 (1183) (ただし、このpassmark値はベースクロックが0.9GHzでの値で、MacBookでは1.1GHzにしている)、MacBook Air 2016に搭載のCore i5-5250Uは、3608 (1452)である。
続いてソフトウェアの話を書くが、私はこれまで使っていたMacBookより新しいMacを持っていなかったので、OSは10.6のSnow Leopardから10.12のmacOS Sierraへ一気に飛ぶことになった。移行ツールを使わずに、手作業でデータを移して設定したが、最も驚いたのはiPhotoが無くなって”Photos”になっていたことである。そのため、これまでのiPhoto Libraryがそのまま読み込めず、iPhoto Library UpgraderなるApple製アプリを新たにインストールして変換しなければならなかった。それと、”ことえり”が廃止されていたのも知らなかった (日本語入力の際にライブ変換機能がデフォルトでオンになっていて気持ち悪かったので、速攻でオフにした)。あと全体的な印象としては、GUIで変更できる設定項目が減ったなと。ユーザーに設定をいじらせない方が良いという結論なのだろう。
バッテリーの持ちやキーボードの感触についてはもう少し使い続けないと十分評価できないと思うので、最初のレビューはこれくらいにしておこうと思うが、まぁ良い買い物であった。特に薄さと軽さ、そして静音性に関しては、感動を覚える。
ただ、ひとつ予期していなかった難点は、アルミボディーになったことで、寒い室内で使うと手が冷たくて痛い、ということである。TDP 7Wのチップでは大して発熱しないので、使っていても冷たいままである。
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