ファンあるものいつかは壊れる

 少し前に、大学の研究室で使っているコンピュータの調子が悪くなった。電源を入れてからしばらくすると、画面が固まるか、あるいはプッツリ切れてしまうのだ。調べてみると、GPUであるMSI R7770-2PMD1GD5 OCのファンが停止していた。このGPUは約3年前に購入したものであるが、半年ほど前に2つあるファンの片方が回らなくなり、変な音を出すようになっていたので、壊れたファンへの配線をブチ切り、もう片方のファンだけが動作する状態で運用してきた。しかしそのもう片方も壊れてしまったようだ。一応、別の健全なマシンに挿して電源を入れてみたが、やはりGPUのファンは回らなかった。

 このように、ファンによって冷却するタイプのdGPUには、ファンの故障という問題が付きまとう。私が最初に購入したdGPUであるPALIT NE3TS250FHD52も、2年程使った段階でファンが故障し使わなくなってしまった。一般的に、拡張スロットの規格上のサイズ制限により、GPU用のクーラーに用いられるファンは、CPU用クーラーで使われているものよりも、小型・薄型であることが求められる。しかもそれでいて、一般的なデスクトップ用のCPUがTDP25-125W程度であるのと比較すると、dGPUの最大消費電力は200Wを越えるものも少なくない。ヒートシンクもdGPUでは小型にならざるを得ないこと考えると、ファンに対する負荷はGPUの方がかかる可能性が高いと考えられる。ちなみに、私が6年以上前に購入して使い続けているCPU用クーラーのファンは、今も異音を出すこと無く動いている (MSI R7770-2PMD1GD5 OCをインストールしていたマシンでも使用)。

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