たち悪い

 MilkyWay@HomeのBOINCプロジェクトに参加しているのだが、少し前から宿題で落ちてくるようになったN-Body Simulationの宿題がたち悪い。

 私がBOINC走らせているコンピュータの1つは、4コアCPU+1GPUという構成なので、設定で使用するCPUの割合を75%にし、CPU用の宿題を3つと、(0.05 CPUs+1.00 GPUs)な宿題を1つ、計4つの宿題を同時に計算させている。CPU用の宿題というのは、基本的に1つの宿題がCPUを1コア使うので、こういう設定にしていると通常のブラウジングには支障ないくらいCPUのidle率も保てて便利である。ところが、N-Body Simulationの宿題は、1宿題1コアというこれまでの慣習を守らず、空いているCPUの計算機能を全て使って計算を始める。つまり、プリファレンスを無視している。これは、PCの温度などに留意して使用CPUコア数を設定していた場合、危険な宿題となりうる。ただし、それは私の場合大した問題ではない。温度は大して高くならないので、結局どう計算しようと、プロセッサの処理能力が役立つ計算に使われていれば問題ないのである。が、N-Body Simulation 1.06 (opencl_amd_ati)の宿題は、致命的な問題として、GPUの使用率が低い。しかも、この宿題は終わらせるまでにかかる時間が、これまで見た中だと最大で300時間程度と見積もられることがある。普通のGPU向け宿題、Milkyway@Home 1.02 (opencl_amd_ati)なら7770が90%程度の負荷率で稼働するものを、そんな長い時間20%以下の稼働率でふらふらさせていたら、もったいないのである!というわけで、最近はN-Body Simulationの重たそうな宿題が舞い込んできたら、そのタスクを中止にしてパスしている。あれは、強力なCPUを持つマシンで計算させた方が効率的だろうと思う。

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