キーボードによる消費者の囲い込みは可能

 先日の話だが、ほぼ1年ぶりぐらいとなるタイピングゲームを起動させた。数あるタイピングゲームの中でも有名な本格派の一つ、「タイプウェル国語R」である。このタイピングゲームは非常にシンプルであるが、タイピングデータの解析や記録の機能は大したもので、トップレベルの人達も愛用していると聞く。今の私の成績はレベルXIというもので、全国ランキング(1000位でもレベルXE)には全く手が届かないものなのであるが、今使っているMacBookを買ったばかりの頃は随分と長時間プレイしたものだ。しかしWindowsを使う機会が減り、タイピングゲーム自体もあまりやらなくなって放置してしまっていた。ところが、それを先日久しぶりにやってみたところ、なんと2,3回目で記録を更新してしまった(1回が1分程度)。と言っても成績のレベルが上がる程の記録更新では無かったが…。だが、やり込んでいた当時に容易に更新できなかった記録をあっさり塗り替えてしまったということは、自分でも気付かない間に技術が上がっていたのかと思うと感慨深い。考えてみれば、キーボードを打たない日というのは旅行にでも行かない限りなかなか無いのだから、毎日訓練はしているのだ。たとえタイピングゲームという特殊なタイピング環境での訓練でなくとも。特に私の場合は、アルバイト先でコーディングをする際も自分のMacBookとほぼキーの感じが同じ、iMacのキーボードを使っているからだろうか、このキーボードの間隔(感覚)が手に染み付いている。

 話は少し変わるが、ノートパソコン(Macの場合はノートブックコンピュータ)のレビュー等で、キーボードについて細かく書いている記者というのは、「こいつ、……デキるっ!!」と私が思う記者である。CPUだとかGPUだとか、スペック表見れば実物無くても書けるようなことだけで記事を構成している記者はダメだ、話にならない。コンピュータの機能をコンパクトにまとめたノート型は、キーボードとポインティングデバイスが本体に一体化しているため、そこらへんに後からの選択の余地が少ない(勿論内部パーツの交換も難しいが…)。だから、使い心地、主に入力デバイスの使用感というのが大事になってくるのだ。世の中には、ThinkPadのキーボードしか使えない、という人が実際いるし、Appleの配列じゃなきゃダメ、という人間も確かに存在する。それくらい、キーボードというのは大事なのだ。だからきっと、今使っているMacBookが壊れても、新しいNotebookコンピュータにはAppleのマシンを買ってしまうことだろう。たとえそれにLinuxをインストールする予定だとしてもである。

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