テンションが下がるとき

 iPodにMDR-ZX700を直刺しすると、片方から音が出なくなった。挿してある部分のコネクタ付近をぐりぐりすると両方から音がきちんと出ることから、これはコネクタ付近の断線であると判断した。ヘッドホンの症状としてはよくあることである。これだけでも相当にテンションが下がるのだが、話はまだ続く。修理のため、私はマルツに行って3.5φミニプラグを購入、元のコネクタを切断して買ってきたコネクタを繋ぐ作業を行った。以前は知り合いにやってもらったが、今回は自分で行うことができた。ところが、iPodに繋いでみると、やっぱり片方から音が出ない。コネクタにある方向から力を入れると、両方から音が出る。不思議に思って直挿しではなくDockコネクタ経由で繋ぐタイプのヘッドフォンアンプを繋いでそのアンプにMDR-ZX700改を繋いでみると、普通に音が出る。と、言うことは……と考えて断線していないことが確かなヘッドホンをiPodに直挿しすると、やっぱり片方から音が出なかった。つまり、問題はiPodの方にあったのだ(正確には、少なくともiPodの方にも問題があった)。2年半ほど使用した私のiPod classicは、ヘッドホンジャックから片方(右側)の音が出にくくなってしまった。極細ピンセットを使ってジャック内部の端子をどうこうしようともしたが、効果は無かった。となると、あとはDockコネクタ側から音を出すしかない。まぁこちらが潰れない限りはデジタルでもラインアウトでも音は出せるし、幸い携帯型のヘッドホンアンプも所持しているので、当面のところ大きく困ることはないのであるが。恐らくは無駄にケーブルをカットしてコネクタを付け替えてしまったMDR-ZX700が残念なだけである。骨折り損のくたびれ儲けであった。

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