手荒れが酷い状態だったので、薬局に行って軟膏を買ってきた。ただし第2類医薬品に該当するような軟膏というのは、レジの奥にしか置いてない。つまり、「これこれこういうものが欲しい」とレジの人に言わなければならない。しかし今日の私は寝不足であった。いや、そんなの理由にならないな。とにかくその軟膏の名称を忘れていたのだ。
「セルロイド軟膏ください!」
とレジのお姉さんに言ってしまった。これ、正しくは「ステロイド軟膏」である。ステロイド軟膏というのは、アレルギー性皮膚炎で皮膚科に行くと処方される薬で、普通の薬局でも弱いステロイド軟膏は取り扱われている。そんなに安くはないがな。対して、「セルロイド」というのは合成樹脂で、最近は使われることが少ないが、文具などでよく使われていた素材である。私も萬年筆の軸に使われているのを1つ持っているが。もちろん、「セルロイド軟膏」などというものは存在しない。つまり、酷いミスだった。
ただ、その時のレジのお姉さんは薬剤師というわけではなかったようで、「軟膏」というキーワードだけを頼りに該当する商品を幾つか選んでくれた。そのため、その場ではあまり恥もかかず目的の薬を買ってくることができた。めでたしめでたし。
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