M237WS-PMの不具合を解消する

 LG製のM237WS-PMというディスプレイを使っている。こいつはFull HD解像度の23インチ液晶ディスプレイであり、DVI+HDMIx2とデジタル3系統入力を持つ他、コンポジットやコンポーネント入力が可能であり、いわゆるTVというカテゴリでない液晶ディスプレイでPS2等の機器を直接つないで表示できる貴重な機器である。私はこれを2009年の11月に購入しているので、現在までに約4年半ほど使ってきたことになる。PS2は最近ほとんど使わないものの、PS3とPS4を接続しているのもこのディスプレイであり、ゲームはもちろん、torneでTVを観ているのもこのディスプレイである。つまり、相当な時間使ってきたと言える。

 ところが2週間前くらいから、このM237WS-PMに不具合が出始めた。どうやら音量ボタンの▽が常に押されているような状態になり、音量のOSD表示がされっぱなしになってしまったのだ。このOSD表示が出続けるために画面の一部が見えないという点が一つ、さらに音量が0になってしまうのでディスプレイの音声出力が使えないという点が1つ、またこの状態ではリモコン (M237WS-PMには音量や入力の切り替えが可能な赤外線リモコンが付属している)や側面のボタンによる音量以外の操作 (特に入力切替)ができなくなる点が1つ、この3点で問題である。しかもこのM237WS-PMのOSD表示は、私が使っている他のディスプレイと比べても大きめで、画面下部に位置するのであるが、これがちょうど最近やっているゲーム、”Don’t starve”のアイテム一覧に被るのである……。

 この不具合に対処するため私がまず試したのは、リモコンやディスプレイ本体のボタンを色々と押してみるという原始的な方法であった。すると、本体の別のボタンを押しつづけると、音量のOSD表示が消える、という現象に気がついた。と言うことは、何かしらの物理的な方法で本体のボタンを押しっぱなしの状態にすれば、少なくとも3点の問題のうち1番目については解決するということだ。音声はディスプレイ経由でなくても出力できる。早速、ビニールテープで本体側面のボタンを押した状態で固定してみると、なんということでしょう、邪魔なOSD表示はあっさり消えたではありませんか。ただしビニールテープだと、時間が経つうちに伸びてしまい、ボタンを押した状態をキープできないという問題があるので、もっとしっかりした固定方法を試すべきということが分かった。

 ただこの方法では、残る2つの問題が解決できない。そこで私は思い切ってディスプレイ本体を分解し、ボタンを無効化することにした (その前にリモコンの不具合でないことは確認している)。M237WS-PMの場合、台座と下部のカバーを外すまでにネジを9本を外し、そこから先ははめ込み式のプラスチック製ベゼルの隙間を押し広げ、最終的にはボタン基盤を取り外す (コードを切るだけでもいい)という作業になる。この手の作業だと、プラスチックのツメを折ってしまうことは想定内だったが、私はさらにベゼルの部分までヒビを入れてしまった (ただしそこまで目立たない)。ボタン基盤は本体ボタンの直下に細長いのが付いており、メインの基盤とはコード3本でつながってる。基盤上のコネクタがなかなか外れなかったため、私はコードを切ってしまった。このボタン基盤と、赤外線リモコンの受信基盤は別々なので、ボタン基盤とそこからでるコードに関してはあまり気にする必要はない。結果、このボタン基盤を無効化したことで、音量ボタンが常に押されているような状態の不具合は解消し、リモコンによる音量や入力の切り替え操作ができている。めでたしめでたし。

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