影響される

 『クビキリサイクル』という本を読んでいたら、こんな記述があった。「…わたしの舌は、約二万種類の味を二十段階の強さに分けて、感じ取ることができる…」。これを読んで、果たしてそんなことが生物学的に可能なのだろうかと思った私は、人間の舌が持つ味蕾の数を調べてみることにした。インターネットで検索しただけなので確かな情報かは怪しいが、どうやら成人が持つ味蕾の数は1万個程度ということだった。そして各味蕾は数十個の細胞で構成されているとのこと。先ほどの記述、「二万種類の味を二十段階の強さ」というのを実現する為には、最低でも20000 × 19個の味細胞が必要である。となると、1万味蕾 × 数十個/味蕾という数となんだか近い感じがしてくる。

 ただし実際には、味蕾を構成する細胞全てが味を感知できる味細胞かどうか分からないのと、食べ物を口に入れた時には各味ごとにそれを感知できる最低19個の味細胞に化学物質が到達するようにしなければならない、という理由で現実的ではない。おまけに「二十段階」というのが各段階で等間隔な分かれ方をしているとは考えにくい。また、神経の方まで考えれば他にも難しいところが出てきそうだ。

 という戯言。

 (いい加減なことを書いているので、上記のことを信用したりしないで下さい)

Post a Comment

Your email is never published nor shared.