徳之島の話 その3

 旅行の話の続きです。徳之島の道路を走っていると、目につく物があります。基地反対の立て看板や幕です。今ではもう普天間基地が徳之島に移設される可能性は低くなったようですが、一時期は反対運動が連日ニュースでも取り上げられるほどでしたし、9月の末になってもその空気が残っていたものと見られます。それらの看板は殆どが板きれに手書きで文字を書いたもので手作り感抜群なのですが、書かれている文言もいろいろありました。一番多いのは「基地絶対反対」「徳之島に基地はいらない」「No Base」などのシンプルなものでしたが、島を何周も車で走っていると、なかなか面白い看板も見つかります。中でもツッコミたくなったのは、

「あなたには米兵の気持ちが分かりますか?100%無理です」

という文言の看板でした。もう少し長い文だったと思うのですが、主旨はこんな感じです。私は徳之島から1000km以上離れた京都に住んでいる人間ですから、よそ者が何をいってんだと言われたら何も言えないのですが、あえて突っ込ませてもらうと、

「それって、あなたが分かろうとしていないだけじゃないの?」

 ちなみに、立て看板の中に基地移設賛成のものは無いのだろうかと探していたのですが、最終日、レンタカーを返しに行く途中で発見することができました!その文言は素晴らしく簡潔で、「基地で発展を」というものでした。いいですね、こういうの。私は基地がどうのに意見を述べることはしませんが、圧倒的に大勢が同じ意見を示している環境で堂々と反対の意見を看板にして掲示しているという勇気が賞賛に値します。

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