GT5をやっていると、オープンロビーで「頭文字Dの車で走ろう」みたいなルームがあるのを見かけるときが多い。私は「痛ぇな」と思ってそのルームに入りはしないのだが、最近オンラインでレースをしていると、「頭文字D」という作品をレーシングゲームのプレイヤーが観ることには価値があるんじゃないかと思うようになった。まず最初に率直な意見を書くが、GT5のコミュニティーにはどうも最近上手いプレイヤーが少なくなった。上手い=速い、ではない。ラップタイムだけで考えれば、速い車が何なのかとか、セッティングの詰め方がどうだとか、そういう知見は時間の経過とともにコミュニティーの中で蓄積されていくから、全体として速くはなっていると思う。だが、走りのマナーはどうだろうか。それは本人が自分で理解し技術を会得しなければならないことだ。ただし、他人の走りを観れば、自ずと分かることもある。そこで「頭文字D」だ。この作品は一見滅茶苦茶なことが起こっているようにも思えるが、車同士のレースについて大事なことを幾つも教えている。しっかり観れば免許を持ってない中学生にも分かる程度の簡単さでな。
というわけで、まず紹介する「頭文字D」から学ぶレースのマナー
1. 他人の車にぶつけない
当たり前。でもできない人が多い。後輪が滑った?ブレーキが間に合わなかっただと?まぁそういう時もある。でもそれなら車間開けて走るんだよ。藤堂塾の二宮大輝(EK9)は慎重で普段は先行車にくっついたりしないとギャラリーが言ってただろ。tail to noseってのは上手い人同士じゃないと成り立たないわけ。先行車がいつブレーキ踏むかも読めないのに、真後ろにつけてんじゃねぇよ。
2. コーナーイン時に前にいる方が優先権を持つ
これが分からない人間は、コーナーでトラブルを起こしやすい。物語最初の方でハチロクがツッコミ重視の走りをするから、それを観てとりあえずインに突っ込めばいいと考えるのはド素人。よく観てみろ。最初の高橋啓介戦で、藤原はまだ直線のところでFDを抜いている。前に出てからコーナーインしているわけだ。先行車はout in outでコーナーに入るんだから、ミスでもしない限りインに付けるように曲がるというのを予測しなければダメ。GT5はゲームだから視野が狭いけど
3. ショートカットは慎重に
藤原はバトルの際に幾度か大胆なショートカットを使っている。R32戦然り、AE86戦然り。しかし、この場合も相手の車にぶつけたり、相手に無理な車線変更を迫るラインは使っていない。私はショーカット自体に反対の立場ではないが、一旦コース外に出てから戻る際に、他車に迷惑をかけるのは御法度だ。相手がラインを変更せずに走ることができ、なおかつ抜いて安全にコースへ復帰できる、そういうショートカットは問題ない(GT5だとペナルティーに引っかからなければ)。ただし、そう上手く行く場合というのは少ないから、結局のところ他車が前後に入る場合は、ショートカットしない方がいい。
Post a Comment