・「ROBOTICS;NOTES ロボティクス・ノーツ」
種子島でスーパーカブとなると、「秒速5センチメートル」を思い出してしまうね。この手のアニメでいつも私が目をつけるのは、いわゆる「近未来デバイス」の設計についてであるが、この作品は結構いい感じだと思う。まぁ見た感じ、タブレット端末の出来やAR技術なんかは技術レベルでほぼ既に実現可能なレベル、普及という面でもあと5,6年すればこんな感じになってるんじゃなかろうか、と思う近未来ぶりだ。設定が2019年という点からしても、そんな感じだろう。今後もその辺りを楽しみにして観たいと思う。音楽の出来は普通だと思った。
・「PSYCHO-PASS サイコパス」
前に書いたかも知れないけど、やはり花澤さんは追い詰められたようなシリアスな場面を演じているときの方が私は好きだ。「トゥットゥルー」とか言っているよりもね。だから虚淵さんの世界観と組み合わせるのはいいことだと思う。ところで、前に私は「不条理」「残虐的」という2つのキーワードで「BTOOOM!」というアニメを批判したことがあったと思うが、このアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」は、不条理を描いているようでいて実際のところは不条理でも何でもないと私は思う。突発的に生じた状況というのは不条理たりえるが、民主主義の社会でシステムとして構築されたものは不条理たりえないからだ。「残虐性」に関しては、このアニメももう少し抑えてくれると、人に薦めやすいかな、とは思う。音楽は普通。いかにもProduction I.Gらしい映像で、それはすぐに分かった。
というわけで、ノイタミナ枠から2本でした。
「Art Creature」の方に、「久米島・沖縄島旅行(後編)」の写真をアップしました。前編は久米島でしたが、後編は沖縄本島の分となっております。ゴキブリ多め、しかしカエルも多め、という感じです。
・「武装神姫」
いいね。何というか、グラフィックの出来が良い。正直さ、このアニメで大事なのって、神姫同士のバトルじゃん?(多分だけど)つまり、マスターの描写なんてどうでもいいわけ。だから、マスターの絵はあれで正解だと思う。神姫の関節がきちんとフィギュアっぽいのは好感が持てる。3Dの速い描写も特に酔う感じではなく、カメラ設定が巧いと思った。……とまぁ色々書きましたが、このアニメで一番大事なのは、阿澄さんの声が聞けるということ。それだけで十分さ~。EDは、基本的にCD全部買うと決めてあるazusaさんということで予約済み。OPは検討中、多分買う。
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Posted 17 10月 2012
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Tagged: アニメ, レビュー, 音楽
大分前にTVで放送していた「Mr.&Mrs. スミス」という映画を観た。あんまりな内容でガッカリした。まぁ金も払ってない、吹替版、しかもTV放送版ということで、この映画を語るだけの資格を自分が備えているのか疑問ではあるが。
確かこの映画が公開されたとき、結構CM打ってたし、興行収入も結構なものだったように記憶している。だからまぁそういう目で観れば、多少面白いところはある。カウンセリングの場面とか。でもやっぱり弾幕モノはダメだ。マシンガンと手榴弾で武装した多数の敵に狙われて、弾が巧いこと防弾チョッキにしか当たらないなんておかしすぎる。私はそういう不自然さが非常に気になってしまう人間なので、この映画は楽しめない。それに、「途中まで夫婦で闘い合っていたのに、結局抱き合ってキスしてセックスかよ!」という不満がどうしても残る。ある人々はあの場面で感動するのかもしれないが、私は興醒めとしか思わなかった。
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Posted 17 10月 2012
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Tagged: レビュー, 映画
一言で言うなら、1900円(税別)も出して買う価値の無い本である。約180ページあるが、多分50ページくらいで書ける内容を膨らまして書いている。繰り返しが多いし、そもそも文章の流れが悪い。あと、初版にしても誤字が多い。「体長」が「体調」になっている表もあったし(まぁ私もよくやるミスだけど)、「チヤオゴキブリ」なる謎の種名まで登場する(恐らく、チャオビゴキブリのことだと思う)。ちなみに内容はほぼチャバネゴキブリを対象としたもので、本文中ではビルムシという俗称で書かれていることが多い。日本におけるゴキブリの害虫としての扱いがどう変化していったか、またゴキブリに対して歴史の中でどういった殺虫剤が使われて来たか、ということをこの本から知ることはできる。また著者のゴキブリ観、あるいは殺虫剤に対する見方については面白いことも書いてあるので、まぁ図書館に置いてあったら読んでみてもいいかな、という感じである。だが最初に書いたように、とにかく読みにくいので、1900円(税別)出してわざわざ読むことをお勧めする本ではない。