異常なものは異常

 「同性愛は異常」なのは間違いないが、なぜここまで大きな話題になるのだろうか。マンガとかアニメで、同性愛者ではないかという疑惑をかけられたキャラクターが、「俺はノーマルだ」というような発言をすることがある。ということはつまり、同性愛者はアブノーマルだと言っていることになり、abnormalとはすなわち「異常・変態」であることを指している。

 私が怖いと思うのは、この異常な形質が環境条件によって出現・顕在化しやすくなるという点である。完全に遺伝的なものならば、同性愛者は子供を設けないことで淘汰されるので、将来的に同性愛者は減少するはずである。ところが人類史を見るとそうなっていないのは明らかで、これは同性愛が容認される社会が形成されることにより、同性愛者として行動する人の割合が増加しているからだと考えられる。

 そのため、同性愛は容認するが自分の子供が同性愛者なのは嫌だ、という考え方は間違っている。自分の子供が犯罪者になるのが嫌ならば、社会全体の犯罪についても容認しない態度を取るのと一緒である。

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