私の祖父は愛知県に住んでいて、私は両親と共に年に2,3度そこを訪れる。和菓子の好きな私は、祖父の家に行く度に愛知県の銘菓を買って帰る。電車で行った場合は、名古屋駅で両口屋の詰合を買うことが多い。ここの”旅まくら”という菓子は実に美味いのだ。父の運転する車に乗って愛知へ行った場合は、この両口屋に立ち寄れないので、スーパーの銘菓コーナーでも手に入りやすい”ういろう”を購入する。愛知県で”ういろう”を大々的に販売している会社は幾つかあるが、”大須ういろ”と”青柳ういろう”のどちらかを買うことが多い。今回は”青柳ういろう”にまつわる話しである。
”青柳ういろう”を販売する株式会社 青柳総本家はロゴマークにカエルの絵を使っている。私は商品パッケージに描かれたこのロゴマークに気づいた時、少し変だなと思った。基本的に食品のパッケージに両生類の絵というのはあまり好まれるものではない (他に思いつくのはキャベツ太郎ぐらいである)。しかも”ういろう”という商品にカエルという組み合わせは結構すごい。一口サイズの”ういろう”はサイズ的にモリアオガエルやトノサマガエルの中型個体と同じくらいだし、もちもちとした食感や表面の感触も、言われてみればカエルっぽいと言えなくもない。しかも抹茶味ともなれば色がもうあれなのである。こうしたことを考慮すると、このカエルのロゴマークには何かしらの深い意味があるのではなかろうか、と私は考えた。カエルという生物の気持ち悪さ (私は気持ち悪いと思わないが、世間一般における印象である)を上回るだけの何か、例えばこの会社の創業者がカエルに命を救われたとか、があると思ったのである。
少し考えてまず気づいたのは、カエルに関してではなく、”青柳”という名前についてである。柳は英語で”willow”であって、これは”ういろう”に引っ掛けている可能性が考えられる。偶然だとしても、関係者がだれも気付いていないとは考えにくい。
”柳”に注目した私はさらに数分考えて気づいた。花札で雨の光の札には、柳とカエル (と小野道風)が描かれている! これは推測として非常に可能性が高いと私は思った。和菓子と花札というのは伝統性からしても適当な組み合わせである。この花札の絵の意味について私は知らなかったのであるが、私の家族は全員花札 (こいこい)ができるので、絵柄については私も頻繁に見ていて思い起こすことができたのである。
さて、私の勝手な推測は当たっているのだろうか。答えは青柳総本家のWEBサイト、(青柳ういろう | 青柳総本家 公式サイト)、そして(青柳総本家:ういろうQ&A)で確認できる。
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