下宿であるワンルームマンションのベランダに、PlanexのGW-450D KATANAを接続したRaspberry Piを設置し、iwlistで取得できる情報を定期的に記録するシステムを作った。以前より室内で動作させていた小型USB接続WiFiアダプタでは、20個程度のCellを見つけるのがせいぜいであったが、大きめのアンテナを装備したGW-450D KATANAを屋外に設置したところ、同時に100以上のCellを発見することができた。
今回はこのシステムで得られる情報のうち、Channelについて紹介したい。無線LANのチャネルについては、
無線LAN – チャネルとは (外部サイト)
を参照するとよい。
# sudo iwlist ra0 scan | grep “Frequency” | sort
で見えるAPの使用しているチャネル一覧を取得しソートすると、各チャネルを使用しているアクセスポイントの数は、
2.4GHz帯
Channel 1: 8
Channel 2: 3
Channel 3: 4
Channel 4: 5
Channel 5: 1
Channel 6: 5
Channel 7: 4
Channel 8: 5
Channel 9: 2
Channel 10: 7
Channel 11: 11
Channel 13: 5
5GHz帯
Channel 36: 7
Channel 44: 3
Channel 48: 4
Channel 64: 1
Channel 108: 1
であった。ここで、2.4GHz帯では前後4つのチャネルとは電波干渉が起きるとされているので、各チャネルにおける干渉関係にあるアクセスポイントの数を求めてみると、
Channel 1: 21
Channel 2: 26
Channel 3: 30
Channel 4: 35
Channel 5: 37
Channel 6: 36
Channel 7: 44
Channel 8: 40
Channel 9: 40
Channel 10: 39
Channel 11: 34
Channel 12: 30
Channel 13: 25
となる。一見、Channel 1, 11は使用しているAPが多く干渉が多いように思えるが、「前後4つのチャネルとは干渉する」という前提に立てば、干渉しているAPの数はChannnel 7-9の方が多いことになる。もっとも、これは私のベランダから観測したチャンネル使用数に基づく計算であり、各APが設置されている場所における干渉の度合いを考慮に入れることはできていない。そのため、全てのAPがチャネルを干渉の少ない最適なものに自動設定するよう設定されていたとしても、私のベランダで取得したデータからその最適化度合いを評価することは不可能である。またそもそも、ステルス状態のAPを含んだデータでないため (APの自動チャネル選択機能がどう働くかも分からないが)、これから何かを論じることは難しい。
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