他人から写真上手と思われるために

この投稿で書きたいのは、上手な写真の撮り方ではない。あくまで、他人から写真を撮るのが上手いと思われるための方法である。

1. 人に見せる写真は選定する
 これは最も簡単に行える上、最も効果のある方法である。写真をある程度の枚数撮ったとすると、その中にはピントが甘い写真もあれば、ブレている写真もあるだろう。そういった写真は当然除き、さらに対象の状態 (人であれば表情とか)や全体の色合いも加味して、良いと思える写真を選び抜く。他人に見せるのは、その選び抜かれた写真だけにする。そうすれば、どんなにボツの割合が高かろうと、出来のいい写真だけを見せることができるので、撮影者としてのあなたへの評価は高まる。カメラマンとしてのプライドを少しでも持っているなら、その写真に特別の価値がある場合 (貴重なものが写っている等)を除き、手ブレやピントずれといったミスによる失敗作を人に見せてはならない。私の場合、野外で500枚撮影したとしても、実際にWEBに上げるのは30枚程度である。プロなら1000枚以上撮って使うのは2,3枚なんてのもザラだと思う。

2. トリミングの習慣を付ける
 写真加工作業において、通常まず最初に行うのはトリミングである。私は3:2あるいは4:3のアスペクト比で撮影した画像を、アスペクト比16:9な画像に仕上げるのを常としているので、トリミングは全ての写真に行うことになる。私の場合は野外で生物を対象とすることが多いため、対象生物の位置を正確に決めて撮影するのは困難なことが多い。編集ソフト上では、中央線や三分割のガイドラインを用い、前景と背景の位置関係を考えつつ、トリミングを行う。もし水平方向の角度がぱっと見で分かる程度傾いている場合は、トリミングを行う前に回転させる。これだけで、ただ撮ったままの写真から、仕上げた写真へと近づく。

3. フォーマットを揃える
 ここでいうフォーマットには、ファイル形式、解像度、アスペクト比などが含まれる。特にWEBで発信する場合には、これらが揃っていると、見る人に「これは作品として仕上げた写真だ」と認識させることができる。私の中では鉄則だが、基本的にオリジナルのデータは他人に渡してはいけない。なぜなら、その画像の製作者が自分であると証明するためには、オリジナルを独占的に所持している必要があるからである。そういう意味でも、他人に画像を見せる場合、つまりWEBサイトに掲載する場合やメールで送る場合は、オリジナルのファイルではなく、トリミングして一定の解像度に縮小したファイルを用意するのが良い。

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