私は基本的に、食べ物にすぐケチをつけたりするのは、人間としてどうなのかと思っている。多少味が自分の好みに合わなくても、「これは”私は”好きじゃないね」とか、もう少し柔らかい表現をすべきである。これは人の家に行って何かご馳走になったときは当然であるが、レストランや市販のものでも同じである。さも自分が食通であるかのように、「どこどこのは不味くて喰えたもんじゃないよ」などと言うのは恥ずかしい人間である。
……と思っていたのであるが、先日、とんでもなく不味いものに遭遇した。
その品とは、牛丼チェーン、松屋の「鉄皿中落ちカルビ&唐揚げセット」である。このセットには中落ちカルビ、鶏の唐揚げ、それにソーセージが含まれるのであるが、この3種の肉が、どれもこれも酷いとしか言いようがないのである。一体全体、こんな酷い肉をどこから入手できるのか、というか、これ本当に肉なのだろうか、という感じである。私が以前より美味しくないと思っているケンタッキーのフライドチキンですら、まだましな肉を使っていると思う。とにかく、肉の味がしない。58円/100gの鶏ムネの方が調理次第ではまだ旨い。まぁ、喰えないという程ではないし、私はちゃんと完食したわけだが、少なくとも「あぁ、肉喰いてぇなぁ~」という気分の時に710円払って食べるものではない、というのが私の意見である。
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