ウシガエルのオタマジャクシを食べた

 知人2人と共にウシガエルのオタマジャクシを30匹ほど捕まえて、天ぷらにした。採集場所は、鴨川のデルタ付近で2匹、のこりは賀茂川の北山通付近である。

 まず採集方法と運搬方法であるが、採集は普通に網ですくえば良い。私は網ではなく、100円均一のザルっぽいプラスチック製小物入れを使用したが、それでも浅いところなら難なくすくえる。捕らえたオタマジャクシは、蓋付きのバケツに濃い目の塩水を入れておいて、そこに放り込んでいくのが効果的であった。ウシガエルは特定外来生物に指定されているため、生きたままの運搬が違法となる。塩水をある程度濃くしておけば、そこに入れるだけでオタマは短時間で死亡するし、鮮度を保つのにも有利である。ちなみに、これで下味も付いてしまう。恐るべし、NaClの有用性。

 持ち帰ったオタマジャクシは、水を切って冷凍庫に入れ凍らせた。こうすると、後で内臓を取り出したり、皮を剥くのが楽になる。

 調理前に凍ったオタマジャクシ塊を水につけて解凍し、まずは内臓を取り出す。腹の辺りを包丁でちょっと切り、長い腸を含め内臓を取り出してしまう。魚を捌くのと何ら変わりは無い。この時、内蔵が半分凍っていると、簡単に内蔵が取れるので作業が楽である。

 表面の皮を取りたい場合は、爪を使いながら丁寧に皮を剥ぐ。大抵は、内臓を取り出している段階で既に皮がはがれかかっている状態だと思うので、それを完全に取り除いてやればよい。より上品に仕上げるなら、頭と尾、それに足(生えてる場合)の先端を落とすと良い(ただし可食部も減る)。

 これでオタマジャクシを肉という材料にする作業は終わったので、あとは好きにすればいいと思う(生食は止めよう)が、今回はとき卵をつなぎに小麦粉の衣を付け、油で揚げるという無難な調理法を試した。

 獲った後、塩水に漬けているため、既にオタマジャクシには塩味がついている。なので、味付けは揚げた後にコショウなどの香辛料を振りかける程度で良いだろう。

 超うまいとは言えないが、決して食べられない味ではない。腹が減っていたら喜んで食べる。気分的な問題もあるので、なるべくしっかり揚げるのがコツである。

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