まとめさいとのまとめとはこれいかに

ASCII.jp:まつもとあつしの週刊ブックマーク

 少し前からASCII.jpに掲載されるようになった、”週刊ブックマーク”系の記事、これがよく分からない。なぜ、”ブックマーク”なのに、元記事にリンクを張らないのだろうか?

 このブックマーク系記事を読んだ人は、おそらく多くの場合、ネタ元の記事にも興味を持ち、それを読みたいと思うはずなのである。それなのに、そこへのリンクが張られていない。記事のタイトルと出典は書いてあるが、URLが書いてあるわけでは無いので、もしその元記事を読みたいと思ったら、検索をかけなければならないのだ。これはどう考えても不便である。

 リンクが張られていない原因として考えられる点は幾つかある。

仮説1: 外部サイトへのアクセスを増やしたくない
→この”週刊ブックマーク”系の記事で挙げられたブックマーク先の記事は、多くが外部サイトのページ、それもASCII.jpのライバル的なサイトである。ASCII.jpは私が見る限り、メーカー等の公式サイトを除くと、あまり外部のページへリンクを張らないという一貫したポリシーを持っている。しかし、それならそもそも外部サイトのページを紹介するような記事を書くべきではない。

仮説2: リンク切れが怖い
→リンクを張ったとして、リンク先のページがいつまで存続するかは分からない。リンク切れの多いページは、SEO的にあまりよろしくない可能性もある。その管理コストを考慮し、リンクを張らないようにしている。これは、理由として十分に考えられると思う。

仮説3: リンク先から何か言われるのを恐れている
→リンクするとアクセス解析でバレやすい。記事に対して何か間違ったコメントを付けたり、あるいは批判した場合、相手方に不快感を与える恐れがある。とはいえ、ASCII.jpほどのサイトで、しかも相手方の記事名とサイト名を書いている時点で、バレることを恐れているとは考えにくい。むしろ、相手方はアクセス数が増えて、それがASCII.jpの記事からであると分かれば、たとえ批判の内容だったとしても、抗議してくるということはないだろう。

 この”ブックマーク”系記事を書いている人間の感覚からすれば、「タイトルしか引用してないし、出典も書いてはいるから著作権的に問題は無いだろう」と思っているのだろうが、どうもASCII.jpでこの”ブックマーク”系記事を書いている幾人かの分を見ると、ブックマークした記事のタイトル自体が記事の主要なコンテンツになっているように思える。自身で付けているコメントも大した考察を伴うものではなく、結局「見出しだけ」の記事になっているのである。つまるところ、こいつらの書いている記事は、2chのまとめ記事を書いている連中となんら変わりが無いのである。むしろ、読む側の利便性から言えば、比較的優良なまとめサイト以下なのである。こんな記事を買いて金をもらっている人間がいるかと思うと、イライラする。

Post a Comment

Your email is never published nor shared.