雪山怖い

 かなり前に地上波で放送していた「クリフハンガー」という映画を観た。原題もそのままで、”Cliffhanger”。

 全体的に面白かった。タイトル通り手に汗握る展開で、時間を気にすることなく観れたのでよかった。ただ、幾つか「えーーーっ!」と思ったところがあるのでその一つを書く。

 まず観てない人のために粗筋を書くが、この映画は、ロッキー山脈の山岳救助隊が、雪山に墜落した犯罪グループと戦う話である。そんで、その山岳救助隊は4名出て来て、うち主人公なのがゲイブ(シルヴェスター・スタローン)って男なんだが、こいつが彼女で同僚のジェシーと岩穴をくぐり抜けるシーンがあるんだな。このジェシーももちろん同僚だから山岳救助隊であり、ヘリの運転もできちゃうってんで、カッコいい女だな〜と思いながら観ていたんだが、その問題の岩穴シーンが残念だった。その岩穴はコウモリのねぐらになってて、そのことに気付いたゲイブがジェシーにじっとしているよう言うのだが、ジェシーがその忠告をまったく聴かず、コウモリに気付いてパニックを起こすわけだ。そんでぎゃーぎゃー喚き、コウモリが一斉に飛び立ち、さらにジェシーは大パニックという流れ。敵に見つかるかも知れないという危機的状況なのに、コウモリごときで騒ぎよった。もし私がゲイブだったら、飛んでるコウモリを一匹捕まえて、ジェシーの口に押し込んじゃうかもしれないね。最初の方はクールな雰囲気醸し出していたのに、ホント台無しだよ。お前はただのヒステリックな女だ!

 ……てなことはまぁ実世界でもよくあるわけで、一見怖いものなんてなさそうな男が、クモ見ただけで逃げ出したり、クールキャラぶっこいてるつり目の女が、毛虫の一匹で阿鼻叫喚したりするんだな。そりゃね、ジェシーの場合もチスイコウモリだってならまぁ分からなくも無いよ。狂犬病媒介することもあるらしいし。クモだって毒グモなら仕方が無いかと思う。場合によっちゃ命取りだからな。でも、チスイコウモリがロッキー山脈にいるわけないし、クモだってセアカゴケグモとか除けば日本に毒のあるやついないんだよ。えっ?だからどうしたって?コウモリは恐いし、クモは生理的に無理って?あぁそうかい、でも一つ言えることはな、私はそんな生物耐性の低い女とは結婚したくないってことだね。最低でも、ゴキブリ、ヘビ(もち無毒ね)、カエル、ジョロウグモくらいは平気で掴める女性がいい。それが無理な女性は、私と手を繋ぐのもきっと嫌なことだろう。だって私はそれらを掴んでそのまま飯食ったりするのだから。

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