携帯電話が壊れた話_3 (あるいは、道具としての価値)

 本当は5回シリーズくらいで書こうと思っていたのだが、他に書きたいことが溜まってきたので、3回目の今回でちゃっちゃと最後まで書く。

 私は、ケータイ補償サービスを使い、4年半使用してきたSO905iから、P-01Aに交換してもらうことにした。本当はSony製の端末がいいとゴネたのだが、Sony製で補償交換対象の端末はもう在庫が無いし、新たに購入できる分でももうiモード機は無い(これは知ってた)、と言われ、仕方なくPanasonic製で妥協することにしたのだ。他に提示された3つの機種には同じくPanasonic製のものと、富士通製のものがあったのだが、その3つはどれもスライド式で、パカパカタイプはP-01Aだけ。F-06Bというのはそのスライド式の一つで、型番から分かるように富士通製であるが、店員さんはこれが機能的には飛び抜けて高いと言っていた。が、私は携帯電話のような独自設計機器の場合、「高機能で不具合多し」というパターンがあるのを知っていたので、その場では決めず、「家に帰ってスペック調べてから決めますわ」と言ってドコモショップを去った。んでネットで調べてみると案の定、F-06Bは価格.comでの評価が低い。まぁ本当か嘘か分からないが、評判は悪そうだと分かったので、候補から外す。いやホント、メーカーの書品説明見る限りでは驚く程のハイスペックなんだけどね。それでやはりこれだろと確定させたのがP-01A、となったわけだ。

 今度は自分でドコモのサポートセンターに電話するよう言われたので、公衆電話を探して電話をかけに行く。だって携帯電話が壊れてるんだもん。とはいえ便利になったもんで、今は公衆電話が町のどこにあるのか、地図で分かるようになっている。「公衆電話 設置場所検索|NTT西日本」ありがたい。

 なんと翌日の朝、起きて二度寝しようかなぁと思っていたらチャイムが鳴って携帯電話が届いた。早っ!だって公衆電話から希望の機種を伝えたのが昨日の昼近くだよ。docomoさん対応早いよ。まぁ基本料金なんぞを徴収している関係上、当の携帯電話が使えない状態を一刻も早く打開させる義務はあるわな(ちなみにドコモショップで代替機を借りることも出来るが、私は不要と言っていた)。私の場合は通話以外の機能は問題なかったし、そもそも電話かかってくることとか少ないから気にしてなかったけど、仕事で使ってたらそりゃ死活問題な訳で。とは言っても、機種伝えてから1日、申請を開始したのが2日前だとしても、十二分に早い。私は感心したね。一週間はかかるとおもってたさー。

 P-01Aになって、文字入力のキーが少し違ったり、電話帳のソートがまだ良く分からなかったり、と色々慣れない点はあるのだが、総じて言うならば、使っていてそれほどイライラさせられる端末ではない。横開きもカタログで見た時は意味無いと思ったが、ワンセグ観るのには便利である(ワンセグあんま観ないけど)。一つ困っているのは、縦に明ける時の動作。P-01Aには左手で持っとき親指がくる位置にボタンがあり、それを押すとパカッと開く仕組みになっている。私はこれの付いた携帯電話を何度か手にしたことがあったのだが、このタイプは開ききった時の反動が手に馴染まず、いつも落としそうで怖いと思っていた。もちろんSO905iには無かったものである。P-01Aの場合もこの「開ききった時の反動」は存在してて、これがかなり気持ち悪い。反動自体もさることながら、この「ポチ、パカッ」(この機能の名称)を実現するために使われているパーツというのが壊れやすいものじゃないか、という疑念があるのも要因だ。だから私は、ボタンを押しても画面部が勢い良く開かぬよう、右手で押さえてゆっくり開けるという、「ポチ、パカッ」機能を考えた人の思惑とは相容れない仕方で毎日この携帯電話を開いている。

 色々書いたが、P-01Aになって良かったこともある。GPSが使えるようになったことだ。SO905iにもGPSは付いていたのであるが、GPS単体でシンプルに緯度・経度を取得して表示させる、といったことは出来なかったように思う。P-01Aはそれが出来るのだ。これはフィールドワーカーであり、また時に釣り師、時に走り屋(自転車だけど)、時に……、な私にとってはありがたい機能である。

 というわけで、携帯電話が壊れて補償交換してもらった話はオシマイ。今回関わった人はいい人ばっかりで良かった。

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