「人が喋っているのを邪魔しない」
そういう基本的なことを教えてくれるのが、NHKの人気番組「きょうの料理」である。渡辺あきこさんが登場する「レパートリー倍増計画」は観ていていつも面白い。この人は、アシスタントのアナウンサーに味見をさせるが、その感想は前もって自分で用意しているように見える。アナウンサーが少しオリジナリティーを混ぜた表現をしようとすると、その言葉を遮って自分が用意した感想を言う。アナウンサーが台本で用意されていると思われる台詞を言おうとすると、自分の方に注意を向けさせるかのように話し出す。料理について説明する際も、アシスタントのことを全く料理ができない人のように扱う。まるで母親が出来の悪い娘に教えているかのような具合だ。どれだけお年を召してらっしゃるのか知らないが、もうちょっと相手を尊重した振る舞いをするのが大人というものだと思う。多分この人は頭の回転が早いんだろうけど、TVに出演したり、人に何かを教える人間としてはどうなんかね。ちなみにこの人の名前で検索したら、次のようなタイトルの本を書いてらっしゃるらしい。
「渡辺あきこの東大合格ごはん―365日受験生の母ができること」
うわー、引くわー。ちょっと出来のいい息子がいるからって……。ちょっとこの人は好きになれないね。ちなみに私の母親は、創作料理(?)が得意でした。招いたお客さんに、初めて創る料理を出すので、いつもヒヤヒヤしたものだ。
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