もう在庫は少ないだろうけど

 E350IA-E45の話。

 価格.comだったかな。どこかのレビューで、CPUファンが煩いと書いてあった。まぁ載っているのが小型のファンだし、ヒートシンクもさほどASUS製品と比べると小さいからな、そりゃこのファンがブン回れば煩いだろう。…ということは買う前から予想できた。静穏化のためには大型ファンをゆっくり回す、というのは基本中の基本で、だからそれができないラックマウントサーバーは煩いのだ。で、こいつは既にPowerMac G3 W&Bの筐体に収めてあるのだが、実際稼働させてみると、それほど煩くは無い。3.5 HDDを1つとATX電源、それにマザーボード上のCPUファンが稼動部分のあるパーツであるが(本体のケースファンは取り外してある)、蓋を閉めれば「まぁ動いてる音するね」ぐらいの感じである。さらにBIOSの設定をすることにより、指定した温度以下でのファン稼動を止めることも出来る。私は60℃以下でファンの最低回転数を0に設定した(12.5%とか50%とかの値も指定可能)。つまり、CPUの温度が60℃以下の時はファンが回らない、それ以上になると回りだす、という挙動になる。こうすれば、低負荷なときにより静音性を実現できる。あと、1つだけあるケースファン用のコントローラーは非常に低機能である。BIOS上で回転数を4段階ぐらい(%)で指定したら、電源が入っている間中ずっとその回転数で回り続ける仕様らしい。温度に合わせてファンの回転数をコントロールするということはしてくれないわけだ。こういうファンのコントロール機能とか、こだわりのある自作ユーザーなら知りたいはずなのだが、なかなか買う前に調べるということができない。

 それとCPUの処理能力についても記しておこう。Ubuntu 10.04LTS 64bitにてVLCを使った動画再生の試験では、1280*720pxのH.264/AACの動画を再生するのがどうやらギリギリのようである。現時点でVLCはATIのGPUによる動画再生支援を利用できないので、1.6GHzという動作周波数を考えればこんなもんだろう。Full HDの動画を再生したければ、Windows上で動画再生支援に対応するアプリケーションを使うしかない。

 またGPUの処理能力であるが、Compizを使ったデスクトップエフェクトは十分に動くと言っていい。3Dデスクトップ等もサクサク動いた。ただし重要なのは、最新のドライバを手動で導入することである。Ubuntuのシステムメニューから導入できるバージョンでは、HDMI出力の拡大縮小調整が上手く効かなかった。それがCCCの11.11だと上手く動く。

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