分かったぜアニキ、”Adaptive”はピーキーなんだ!

 Quadro 600を搭載したマシンでubuntu 10.04 LTS上のBlenderを動かしていて気づいたこと。このELSAのカードはよくできていて(これがベンダー独自の設計によるものなのかは分からないが)、Nvidia X Server Settingsのウィンドウで見ると、Performance Levelが3段階(Graphics Clockで50, 405, 640MHz)で変化し、ファンスピードも30%を下限に1%刻みで増減しているようにみられる。これがPalitのGTS 250だとPerformance Levelの段階は2段階で、ファンスピードは35%以外になったのを見たことがない(かなり高温になると上がるらしいが)。そもそもモデルもチップの世代も違うので安易な比較は出来ない(ドライバのヴァージョンは同じにしてある)が、こういうところにベンダーの差が出てくるのかなぁと思う(特にファンスピードに関してはそうではなかろうか)。

 それで本題。このパフォーマンスレベルの変動は、Nvidia X Server SettingsでPreferred Modeの項目を”Adaptive”にしているときに自動的に行われる。たしかこっちがデフォルト設定だったはず。それに対するのが”Prefer Maximum Performance”の設定。こっちにしているとPerformance Levelは常に最大となる。んで、普通は省電力性を考えて”Adaptive”にするのが望ましいというのは誰でも分かること。しかし、この設定でBlenderを立ち上げ3Dウィンドウを操作していると、視点移動の際にもたつくことがある。それも少し作業を中断していたあとに起こることが多い。そう、恐らくこのもたつきはGPUのPerformance Levelが一旦下がった状態で起こる現象だ、というのが今回気づいたこと。「分かったぜアニキ、”Adaptive”はピーキーなんだ!」ということである。要するに、一旦下がったPerformance Levelをあげる際のタイムラグでもたついているわけだ。だから、BlenderとかGPUにそれなりの負荷をかけるアプリケーションを使う際は、Nvidia X Server Settingsの設定項目でPreferred Modeを”Prefer Maximum Performance”にしておくといいし、それ以外の時は省電力のために”Adaptive”にしておくといいんじゃないかな、というただそれだけの話。

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