知ったこっちゃねぇと言えばそれまでの話

 GT5は今も飽きずにちょくちょくやっているんですが、ゲームの中で使っているような車って実際においくらぐらいするものなのか調べてみようと思い立ち、国内外の自動車メーカーのサイトを見ていたのですが、その中でMINI Japanのサイトが非常にクライアント側のスペックを求める作りになっていて驚いた、という話です。

 MINIと言えばMINI COOPERで、私も好きなブランドなんですが、このMINI Japanのサイトははっきり言ってFlashの使い過ぎです。トップページを開いているだけで、今使っているMacBook(2008 early)が唸りをあげます。向こうのサーバーに負荷がかかっていてローディング時間が長いというわけではないんです。こっちのAdobe Flash Playerに激しい処理をさせているのです。トップメニューにもFlashを使っている所為で、各モデルの詳細ページに辿り着くまで全然サクサク進めません。詳細ページも詳細ページでテキストを重いエフェクト使って次々に入れ替えようとしてるためにコマ落ちしてるし。まぁどんな具合かは実際に開いてみれば分かります。えっ?「俺のコンピューターじゃ余裕♪」だって?…確かに私だってクアッドコアのデスクトップで開いてみたら割と普通に観れましたけどね。しかし、ハードウェアアクセラレーションが効いていないとはいえ、C2Dの2.4GHzってまだまだ現役スペックだと思うんですけどねぇ。ってか私はまだシングルコアのPen4をグラフィック作成に使っていますから。このサイト作ったデザイナさんがどれほどスペックの高いマシンを使っているのか知りませんが、もうちょっと古いマシンでもテストした方がいいと思いますよ。まぁ「3年も前のモデル使ってるような貧乏さんに見てもらうためのサイトじゃありませんので、オホホホホッ」というなら別にいいんですけど。

 しかし、Flashの使い過ぎというのはこのMINI Japanのサイトに限った話じゃありません。アニメの公式サイトとかでも一面Flashで構成されたサイトというのがたまにあります。そりゃ確かにFlashの表現力は高いですよ。一般にWEBデザイナと呼ばれるような人々にとっては、JavaScriptで実装するよりもAdobe Flashで作った方が楽ということもありますしね。それにAdobe Flash Playerさえ動いていればブラウザチェックも少なくて済みます。しかしこのAdobe Flash Playerこそが曲者なのです。大体、全ての環境でFlashが再生できると思ったら大間違いなのです。x86互換プロセッサでWindowsしか動かしてない人には分からないでしょうがね。既に最新バージョンはMacOSXのPowerPC版の提供すら無くなっているのですよ?G4とかG5とか使っている人は自分も含めてまだまだいるってのに。それから、WEBサイトというのは、特に商用サイトなら低スペックの古いマシンでも普通に閲覧できるように作らなきゃ駄目なのです。何がデザインだ、何がエフェクトだ。目的のページまでサクサク遷移できないサイトなんてどうかしてるぜ全く。低スペックマシンで動画共有サイトの動画が再生できないのは仕方ない。だって動画というのはそういうコンテンツだから。でも商品の画像と説明文を見せるのに重たい処理なんて全然必要ないはずなんだよ。

 だからWEBデザインでは処理の重さ、あとデータの転送量というものを常に意識して行うべきだ。コンピュータも常に速いの使ってりゃいいってもんじゃない。もっと閲覧する人のこと考えようぜ。そりゃ流石に対応しきれないマシンやソフトウェアってのもあるよ。Old WorldのMacだとかWin 95とか、ブラウザだったらNetscapeに対応しろとか言われても困る。確認用の環境を用意することからして難しいし。でもXP積んで売られてた時代のマシンぐらいは対応してやってもいいだろ、と私は思う。

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