電気自動車や水素燃料電池自動車が話題になり始めたころ、私にはそれらがエコカーであるという表現に多少抵抗を覚えていた。確かに電気は水力や風力、太陽電池等の再生可能エネルギーによっても調達できるが、一般には石炭や石油などの化石エネルギーを燃焼させることで供給されている。それを充電したりあるいは水素に変換してから (水素は水の電気分解以外によっても生成されるが)利用するというのは効率的なのだろうかと疑問に思っていたのだ。
しかし最近、電気自動車である日産のリーフや三菱のアイ・ミーブなどを道路で見かける機会が増え、考えが少し変わった。エネルギー効率がどうのこうの言うよりも、走行時に有害物質 (排気ガス)が出ないということがエコであるのだと。私は原付や自転車で道路を走っていることが多いし、四輪自動車を運転しているときも基本的にはエアコンを付けず夏は窓を開けて走っている。そうなると、信号待ち等で停まったとき、あるいは走行中も、前の車が出す排気ガスを吸ってしまうわけだが、前が電気自動車だと排気ガスが無いのである。これは素晴らしいことである! 夏場に窓を閉めてクーラーをかけている人も、道路の空気が良くなれば、エアコンを使い始める気温を上げられるのではなかろうか (正のフィードバック)。
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