笑いの解説

GNUのページで面白いのを見つけた。以下、下記ページから転載(著作権的に問題無い)

Ubuntu Humor

<<< Did you hear about the fork in the Christian Ubuntu? Apparently, one of the developers sent in 95 patches, but they were rejected. Now there's a Protestant Christian Ubuntu. The main difference is that the Protestant version has no icons. <<< 訳すと 「Christian Ubuntuっていう(Ubuntuの)forkについて聞いたことがあるかい? 一人の開発者が95のパッチを送ったんだが、拒否されたらしい。それで今は、Protestant Christian Ubuntuができた。主な違いは、プロテスタント版にはiconが無いことなんだ。」 という感じだろうか。私はこれを1回読んですぐに笑えたのだが、なかなか理解できる人間は少ないように思う。というわけで、ナンセンスだとは思うが、解説を加えたいと思う。以下、用語の解説。 ・Ubuntu  Debian GNU/Linux (普段は単にLinuxと書くが、GNUを付けないと本当はGNUに怒られる)をベースとしたのディストリビューションの一つ。無料で使え、初心者にも操作が楽なように工夫されていることから、デスクトップ版 (対義語はサーバー版)でもっとも普及しているLinuxディストリビューションの1つ。 ・Christian Ubuntu  http://ubuntuce.com/で配布されているUbuntuの派生版。Ubuntu上で聖書を調べたりするためのソフトウェアがあらかじめ導入されている。ちなみに、forkというのは分岐したもの、みたいな意味で使われている。 ↑ここまではGNU/Linux Userなら結構知ってる話。 ・Protestant  宗教改革運動を契機にカトリック協会から分離したキリスト教の教派。 ・95 patches  95というのは宗教改革において大きな役割を果たしたルターが、当時のローマ協会に対して95ヶ条の論題(テーゼ)という抗議文を送ったことに由来する。patchとは直訳すると「あて布」みたいな意味だが、コンピュータ界ではプログラムの修正という意味で使われる。 ↑ここまでは高校の世界史レベル。 ・icon  日本においては、コンピュータのデスクトップに並んでいるファイルやプログラムを表す小さい画像を"アイコン"と表記し、キリスト教世界における聖像は"イコン"と表記するが、英語のスペルは同じである。プロテスタントでiconに該当するものが全くないかというと疑問ではあるが、一般にカトリックとプロテスタントを比べると、カトリックの方が像や絵画が多いとは言われている。  ……と、ここまで用語が分かると、最初に挙げたジョークの面白さが理解可能になると思うのだが、ここまで長々読んだらもう笑えないというか、何というか。笑いって難しいなと。

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