相棒

 デイパックを買いました。deuterのスパイダー24というやつです。7500円(税抜き)です。これまでの私は採集旅行などに行く際、基本的に50Lのザック+小型のリュックサックという装備でした。荷物の量にもよりますが、可能なら行き帰りはリュックサックを畳んでザックに入れ、現地でザックからリュックサックに必要なものを移して行動するというのが常です。が、その小型のリュックサックというのが本当に小型なもんで、ここ数年その不便さを感じておりました。多分12〜15Lとかそんなもんじゃないですかね。年季で言うと、中学生のときには既に持ってました、って感じです。それを大学院生になるまで使ってたんですから、物持ちはいい方だと思います。で、まぁ長いこと愛用してきたわけですが、この小型リュックサックはA4バインダーが入らないんですね。それだと調査とかで困ります。あとフィールドで持ち歩くものとして、1Lの水筒と採集用ケース、あと小型の図鑑や捕虫網の網部分なんかを入れたい。特に捕った生き物を入れるケースはかさばるので、小さいバッグに入りきらず、結果現地で入れ物に困り悔しい思いをする、ということがこれまで何度かありました。というようなことを考えた結果、このdeuterのスパイダー24というモデルに決めたんですが、これなら多少分厚くてもA4のバインダーやファイルは入ります。前述したものも余裕をもって入れられそうです。しかも街中で使うのにも大仰なサイズではありません。ザックに入れて運ぶ場合もあることを考えると、布地が薄い小さく折り畳めるタイプのバックもいいかなと考えたのですが、登山道だけならともかく、森の中に入っていくこともある以上、枝葉で破れる可能性のある薄い布は裂けようと思いました。

 やっぱりバックというのはフィールドに出たとき、大切な荷物を運ぶものですから、なるべくしっかりしたものをよく選んで決めたいものです。今回買ったデイバッグも10年くらいは使えたらいいなぁと思います。あぁ、あと色についても書いておきたいんですが、今回私が買ったのは「サン×シルバー」というカラーのものです。要するに黄色っぽいオレンジです。基本的に、フィールドで使うザックやデイバッグ、それにウェアは、目立つ色の方がいいと思います。隠密行動でIllegalな採集をするとかであれば話は別ですが、万が一、自力で山を降りられなくなった場合、発見されやすい色をと考えてそうしています。今使っているザックもオレンジ(赤みがかった)です。

サツマゴキブリの産子

 今日の明け方、研究室で作業中、ふと飼育しているサツマゴキブリのケースを見たら、なんと産子の真っ最中であった。♀成虫の腹部から出た真っ白な幼虫がわらわら……。手持ちの型落ち(5年くらい前の)デジカメでパシャパシャ撮った。多数の個体を飼育しているケースであるため正確に数えることはしなかったが、ざっと見た感じでは30匹以上は生まれている。以前に徳之島で採ってきたサツマゴキブリが産子したときは45匹だったので、今回もそんなもんだろうと思う。もっといいデジカメで記録を残そうと思い、下宿まで一眼レフを取りに行ったが、戻ってきたときには既に幼虫は離散しており、いい構図の写真は型落ちので撮ったものだけという結果に。とはいえ、産子シーンを観察・撮影できたのはよかった。現在、「日本のオオゴキブリ科」というサイトを制作中で、それが出来次第、次は「日本のマダラゴキブリ科」の製作に入る予定なので、今回撮った写真もそこで掲載したいと思う。

バトル系3つ

来月分の仕送りが振り込まれたので、漫画を買ってきた。どれもこれも今熱い作品である。

・「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」4巻
 やっばい楽しい…っ!! 第13局の途中からアニメ化された部分の先へ話が進み、中堅戦の終盤までがこの4巻で読める。この巻読んで、五十嵐あぐりさんが描くのどかもいいなと思った。私が選ぶベストコマはP33の1コマ目。

・「とある科学の超電磁砲」8巻
 うわっ、おもしろっ!! これまでのアニメやマンガではサブだった湾内&泡浮がついに戦ってるよ! 特に湾内絹保はキタね。これでC.V.戸松遙とか無敵じゃねぇか。新キャラの馬場も敵ながらすごいやつだ。あぁ…早くアニメ2期が見たい…。

・新世紀エヴァンゲリオン 13巻(限定版)
 普段は買わない特装版を買ってみた。ポストカードはあんまり好きな絵じゃなかった。アートワーク集は印刷の具合がよい。本編の絵はもうごちゃごちゃしすぎてよく分からない。というか、13巻で終わるもんだと思ってたけど続くんだね。

最近の短い話

・大学の学祭で合計2500円分も同人誌(会誌、カレンダーなど)を買ってしまった。

・「咲-Saki-阿知賀編」第13話の放送日が12/24に決定したらしい。とりあえず2月に発売予定のBD7巻は予約した。

・「人類は衰退しました」を7巻まで読み終わった。アニメ未放送分の話を合わせると半クール分くらいは十分にあるので、アニメ2期も期待できる。

・マダガスカルゴキブリのことをマダゴキと略して言う人がいるが、マダラゴキブリの可能性もあるので混乱する。

・iOSで画面ロック中に、Homeボタンを2回押すことでMusicやPodcastの操作ができること、先日たまたま気付いた。

甲虫の爪って普通に手に刺さるよ

 昨日、今日と、今年の夏に台湾で採ってきた虫の標本整理を夜中にしていた。訳あって台湾に行った話は詳しく書けないのだが、ゴキブリはもちろん、甲虫類もそれなりに採取してきている。ゴキブリは帰ってきてから割と早い段階できちんと整理して標本化したのだが、甲虫は忙しさにかまけて完全にエタ漬けで放置していた。しかしこれではマズいだろうと、せっかく採ってきたのだから学園祭の展示に出そうじゃないかと、慌てて作業を開始したというところなのである。

 私の場合、ゴキブリは液浸にするので、ガラスの小ビン(これが結構高い)に分けて入れ、あとはエタノールを注げばハイ、完成なのであるが、甲虫の場合はそれなりに手間がいる。まず、エタ漬け状態で死後硬直したのを柔らかくしなければならない。専用の薬品も売られているが、持っていないのでひたすらお湯に漬ける。お湯に漬ける。お湯に漬ける。……全然柔らかくならねぇ!特にクワガタとカブトムシ、こいつらはなかなか関節が曲げられない。脚や顎が折れたらオシマイだから慎重に力を加えるが、これが難しい。特に大型のオニツヤクワガタ、こいつは結局まだ柔らかくならないので、諦めてぬるま湯につけて放置してきたとこである。そして次、展足であるが、私はイイ加減である。自分で言うのもなんだが手先は器用な方だと思うし、綺麗に仕上げられたらきっといい気分だと思うのだが、残念ながらそこまでの時間がない。あるいは、短い時間で仕上げる技術がない。

 ところで、この採ってきた甲虫類、特にクワガタやカブトムシについてであるが、いい時期に採ってきたようで、爪や顎の先端が非常に鋭利である。つまり、羽化後あまり経っていない個体が多い。スレているのがいいという虫屋も中にはいるのだが、私は断然、新成虫の方がいいと思っている。だがその分、新成虫というのは扱うとき注意が必要で、特に足の爪は危険である。やつらは野外において垂直に立っている樹木にしがみついてる訳で、しかもその上で闘争を繰り広げようというのだから、そりゃもう当然足の爪は鋭利で樹皮にがっちり刺さるようにできている。展足のために足を指でつまんだりすると、簡単に皮に爪が食い込む。まぁ釣り針と違ってカエシが付いていないので、簡単に抜けるっちゃ抜けるが。

 というわけで何が書きたかったのかよく分からない文章になってしまったが、甲虫の標本作りに関する話でした。ちなみに、ホントは展足したあと一ヶ月とかそれ以上の期間、乾燥させる必要があるのだが、前述のように時間が無いので、40度の乾燥機にしばらく入れておいて、すぐに昆虫針で標本箱にブスッと刺した。